くらし

車がなくても山歩きを楽しみたいけど・・・できますか?

0円でかなうコト のぼろ編集部

車がなくても山歩きを楽しみたいけど・・・できますか?

季刊のぼろ編集部

ノーマイカーのため、移動はいつも公共交通機関。九州の山と聞くと「くじゅう」や「阿蘇」など、わたしが住んでいる福岡市内からは遠くて、車でしか行けないイメージがあります。こんな私でも山登りを楽しめますか? この疑問を解決すべく「季刊のぼろ」編集部の福住光代さんに聞いてきました!

Q1 手始めに、福岡市内からアクセスしやすい山はありますか?

どんぐりや木の実

出典元:季刊のぼろ編集部

A1 いくつかありますが、最近登った福岡市西区の叶岳をご紹介しましょう。地下鉄空港線で姪浜駅か、そのまま筑肥線の今宿駅まで乗って下車。それぞれの駅から出ている乗合バス“なぎさ号”に乗り換えます。叶嶽宮前のバス停で降り、住宅地をバス道沿いにテクテク歩けば左手に登山口が。叶嶽神社の鳥居が目印です。ゆうゆうと日帰りできるアクセスの良さ!

木陰が気持ちよい登山道を、頂上まで行って帰って約2時間。途中の展望台から街や海(博多湾)も眺められる。ほぼ一本道だから分かりやすいです。頂上にお社があり、その裏に木のテーブルとベンチがあって、空いていればゆっくりできます。こないだは、そよ風の吹く木立の下でランチとお茶を楽しみました。

もうちょっと歩きたい人は、お社脇に続く登山道をさらに進んで、お隣の高地(こうち)山やその向こうの高祖(たかす)山までつないでみても。平日でも人がよく歩いているので、女の子同士のグループでも登りやすい雰囲気です。

Q2 駅と山の間も楽しめる?

宮地嶽神社の参道

出典元:季刊のぼろ編集部

A2 駅から山の間にも目を向けてみましょう。遠足の醍醐味“寄り道”を山歩きにプラスできます。例えば近々登りに行く筑紫野市の天拝山。西鉄なら紫駅、JRなら二日市駅が最寄りです。駅から頂上までは歩いて1時間ちょっとかな? 午前中から登り始めて、帰りがけに麓の森のレストラン『アラスカ』に寄り道してランチしようと計画中です。

他に、太宰府市の四王寺山なら大宰府政庁跡前の『三十三茶屋』。季節の和スイーツとお茶は、その時々のうつわも楽しみの一つ。「お茶ってこんなにおいしかったのか!」と気分が晴れ晴れするのは、山歩きの気持ち良さに似ています。

福津市の宮地岳は、人気アイドルグループが出演したCMで神社の鳥居から海まで続く参道が有名になりましたね。この宮地嶽神社の奥に登山コースがあります。下山後、津屋崎千軒まで足を延ばすと、散策スポット満載ですよ。『カフェ&ギャラリー古小路』は日替わりでいろんなお店に出会えます。わたしはまだ火曜日しかおじゃましたことないのですが、何度でも通いたいですね。

Q3 遠くの山にも行きたい! やはり車がないと無理ですか?

温泉地

出典元:季刊のぼろ編集部

A3 そうですねぇ。遠くなると、公共の交通機関は便がぐっと少なくなるので…車移動が頼りですよね。ぶっちゃけ遠出に不利なノーマイカーですが、「山に行きにくい=行けない」ではないので、そこは気持ちを大きく持ちましょう(笑)。

最初はツアー登山に参加して、山まで連れて行ってもらうのもありですね。アウトドアショップに行けばたくさん提案してもらえますよ。そこで仲間ができちゃったり。個人で行きたいなら、ローンを組んで憧れのマイカーを手に入れるのも夢が広がりますね~。車を持つ予定がないなら、トコトン下調べをして、めちゃめちゃ魅力的な山のプランを練り上げます。そして「一緒に行かない?」と車を持ってる人を口説き落とすのです。キャンプ好きな人にはキャンプ場から登れる山とか、温泉好きな人には温泉と山をセットにするとか。

まずは近場の山に出かけたり、「あいつ、いっつも山、山言ってるな~」と、周囲に山好きキャラであることをアピールしておくと、そのうち向こうから声が掛かってきますよ。『季刊のぼろ』には福岡県外の魅力的な山もたくさん載っています。ぜひ参考にしてみてください。見たら「山ゴコロ」に火がつきますよ~!


ノーマイカーでも楽しめる山歩きがあることに気がつきました! まずは福岡市近郊の山で、カフェなどプラスのお楽しみも加えながらワクワクする計画を立ててみたいと思います!