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博多祇園山笠のイロハ、祭りの見どころ追い山や飾り山、タブーとは?

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「この春から転勤で福岡に来た」という方、ようこそ♪福岡といえば博多ラーメン、玄界灘の海の幸、モツ鍋、水炊き、イモ焼酎・・・とおいしいものの宝庫です。一方、グルメ以外にも、楽しめるイベントがてんこもり。中でも7月1日~7月15日に行われる「博多祇園山笠」は、街をあげての一大イベントなので必見です。この祭りに訪れるなら見るべきは、飾り山や追い山。博多人形師が手掛けるおよそ10メートルの人形は圧巻です。今回は転勤者でも楽しめる博多祇園山笠の魅力を、一挙にご紹介いたします!

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そもそも博多祇園山笠って?どう楽しめばいい?

博多祇園山笠ポータルサイト「山笠ナビ」

国の重要無形民俗文化財にも指定されている博多祇園山笠は、700年以上続く由緒正しいイベントです。博多の総鎮守・櫛田神社の祭礼で、神社にお祀りする祇園大神への奉納行事。毎年7月に開催され、今でも女人禁制で、単なる観光イベントとは一線を画しているのが特徴です。その起源には諸説ありますが、博多で疫病が流行した際、寺の住職が木製の施餓鬼棚(せがきだな)で担がれ、乗り水を撒きながら町を清めてまわったのが始まりと言われています。

初めての博多祇園山笠の楽しみ方としては、まず、「飾り山」を見るのがおすすめ。10メートル前後の飾り山は、7月1日~15日まで14ヶ所で公開されます。櫛田神社に向いた面を「表」、その裏側を「見送り」と呼び、博多人形師が手掛けた絢爛豪華な人形が飾られています。夜にはライトアップされるので、ぐっと幻想的な表情に。ぜひチェックしてくださいね。

櫛田神社

http://www.shokokai.ne.jp/hp/inaba

■場所:福岡市博多区上川端町1-41 ■アクセス:地下鉄祇園駅から徒歩で2分|「キャナルシティ博多前」バス停から徒歩 ■問い合わせ先:092-291-2951

博多祇園山笠の一番の見どころは?やっぱり追い山でしょう!

博多祇園山笠ポータルサイト「山笠ナビ」

転勤という理由であっても、縁あって博多に住むことになったのですから、ぜひ早起きして「追い山」を見に行きましょう!7月15日の午前4時59分には、一番山笠が櫛田入りし「博多祝い唄」を奉納します。再び舁き(かき)出した7本の山笠は、5分おきに博多の街へと駆けだし、約5キロのコースでタイムを競い合うのが「追い山」です。沿道では、「オイサ、オイサ」という独特の掛け声とともに勢水を撒きながら山笠が疾走する様子や、男たちの威勢のいい姿をじかに見ることができ迫力満点。一度見たらまた見たくなる、心打たれるシーンが満載です!

博多祇園山笠の魅力は、歴史や伝統、人々の心意気が感じられるから

博多祇園山笠ポータルサイト「山笠ナビ」

博多祇園山笠は、なぜこんなに人々の心をつかむのでしょう?その理由はやはり、長い歴史とともに、人々の熱い想いが込められているからではないでしょうか。山笠の準備は例年1月頃から始まります。流ごとに入念な準備がなされ、7月に入ると博多の街は山笠一色に染まります。輪切りにしたキュウリの切り口が祗園神の紋と似ているため、山笠期間中はキュウリを食べてはいけないという禁忌や、女人断ち、人形のタブーなど、古くから伝わる禁忌を守り続けているのも特徴です。また、山笠に参加する人は、どんなに忙しい会社員でも会社を休んで山笠に参加するというから驚き。それほど多くの人が、心と力を一つにして完成する「博多祇園山笠」。博多っ子気質を肌で感じられるイベントです。


7月12日には、追い山のリハーサルと言われる追い山馴らしがあります。午後3時59分に、一番山笠から順次「櫛田入り」をし、約4キロのコースを全力で舁きます。また、7月13日には、地元の名士や芸能人が山笠の上にのぼる集団山見せがあります。明治通りの呉服町交差点から天神の福岡市役所までの1.3キロが舞台です。期間中、さまざまな場面で、博多祇園山笠の魅力を感じてくださいね。

 

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