サステナブルな「アップサイクル」で新生活をアップデート
「アップサイクル」という言葉を聞いたことはありますか？サステナブル（持続可能）な付加価値をつけるアップサイクルは、環境にも家計にもやさしい今注目のエコ活動です。あなたも始めてみませんか？
アップサイクルとは？リサイクルとの違いやメリットは？
「アップサイクル」とは、使わなくなったモノを捨てずに、デザインやアイデアで付加価値を加え、別のモノに生まれ変わらせる概念のことです。
建築でいえば、古い建物を壊すのではなく、生かして改装する「リノベーション」に似ているかもしれません。
「リメイク」という似た意味合いの言葉もありますが、アップサイクルは単に作り直すだけではなくアップグレードさせるというところが少し違います。
また反対に「ダウンサイクル」と呼ばれているのは、例えば使い古したTシャツを小さく切って掃除用のウエスとして利用するなど、無駄にせず最後まで使いきる行為のことです。
ちなみに、よく聞く「リサイクル」は、原料に戻してから再利用すること。「リユース」はそのまま再利用することです。
アップサイクルの最大のメリットは、地球や自然環境にやさしいということ。
SDGsの取り組みなど世界的に環境への意識が高まっているなか、素材としてそのままの形をなるべく生かし利用するアップサイクルは、リサイクルのように分解するためのエネルギーを消費しません。
さらに、新しいモノに生まれ変わらせることでモノの寿命が延びるというメリットもあり、まさにサステナブル。これまでのような大量消費・大量廃棄とは異なるエシカル（倫理的）な行動を求める消費者から、新しい価値観として俄然注目を集めています。
おしゃれだから欲しくなる！注目のアップサイクルブランド
海外の有名なファッションブランドなどもアップサイクルの商品を発表して話題に。日本でも、感度の高いアップサイクルブランドが続々登場しています。
UpcycleLino
洋服の生地を裁断する過程で出る「裁断くず」を活用した糸で、ユニセックスのデイリーウェアを作るブランド。もともと上質な麻や綿素材で人気のnest Robeが展開しているので、生地の質が良くデザインもおしゃれ。しかもアップサイクルすることで柔らかな風合いと独特のヴィンテージ感が生まれ、魅力がUPしています。
gleam
インド洋の島々で、かつて舟や民家・枕木などとして使われていた廃材を使い、味のある家具にアップサイクルするブランド。ヴィンテージ感のある、デザイン性に優れた家具や雑貨が並びます。
SEAL
廃棄されたタイヤチューブを使ってバッグや靴を作るブランド。素材がひとつひとつ違うので、唯一無二の一品です。しかも丈夫なうえ、職人による手作業でつくられた高品質。こだわりの逸品が手に入ります。
NEWSED
工場から出る様々な廃材の特徴や形状をなるべく活用してさまざまな小物を作っているブランド。廃車のために取り外されたエアバッグで作ったポーチやバッグは、優しい色合いとデザインがキュートです。他にもシートベルトで作ったボウタイなど、廃材を上手く生かした雑貨が揃っています。
SHARANPOI
リサイクルショップなどで売られている古い宝石から貴石を取り出し、日本とインドの伝統工芸を組み合わせた新しいイメージのジュエリーを作っているブランド。フルオーダーのリデザインも行っています。
サステナブルな付加価値があるモノを選ぶことがトレンドとなりつつある今、アップサイクルはこれからのモノ選びの鍵となりそう。新しい価値観に合ったモノをぜひ見つけてくださいね！
