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小学校に入る息子にケータイはまだ早い?それとも?

0円でかなうコト 伊藤 志保

小学校に入る息子にケータイはまだ早い?それとも?

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来年小学校入学の子どもがいます。1人で行動する機会も増えるだろうし、ケータイを持たせると安心な気がしますが、まだ早い気もして迷っています。そこで子ども用ケータイについて教えてください。

Q1 子ども用ケータイはいつから持たせるのが適当でしょう?

子どもたち

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A1 まずは子どもの特性を見極めるのが大事です。どこに行くにも親と一緒なのか、1人で行動するのか、そして特に重要なのが“ルールが守れるのか”ということ。我が家は10歳の娘がいますが、お使いや習い事があったので、小学校入学のタイミングで子ども用ケータイをもたせました。

ちょうど今、子ども向けスマートフォンを検討しているところですが、自己管理がどこまでできるのか、まずは私が以前使っていたiPadで試しています。何を使いたがるのか、のめりこむタイプなのか、飽きっぽいのか。それによって携帯を与えるにしても、どのようにして親が管理すればよいのかヒントになります。自転車に乗れるようになる年齢も、1人でおつかいに行ける年齢も1人ひとり違うように、子どもそれぞれのタイミングがあるので、親がきちんと見定める必要があります。

Q2 子ども用ケータイって、普通のケータイと何が違うの?どんな機能がありますか?

キッズ携帯

 A2 子ども用ケータイには主に2種類あります。子ども用のキーパッドのない携帯電話とスマートフォンタイプです。携帯電話は、登録した相手とのみ通話・定型文メールができ、防犯ブザー機能、GPS機能があります。またインターネットへの接続はできないので、有害サイトなどへアクセスする心配がありません。

子ども向けのスマートフォンは、基本機能は普通のスマートフォンと同じですが、各社サービスが異なります。

docomoとauは、利用できる時間帯や1日に利用可能な累計時間、通話時間、電話帳に登録されていない相手との発着信やメールの送受信を制限できます。インターネットやアプリの制限機能、防犯ブザーも付いています。また、ジュニア世代に役立つアプリや機能が充実しているのが特長。どちらも親がルールを設定することができます。

Softbankのあんしんファミリーケータイは、電話やメールの発着信制限は同じようにできますが、どちらかというとシニア向けで、操作は簡単ですが、アプリなどはダウンロードできません。

Q3 ただでさえかさむ通信費。できるだけ抑えたいけど、子ども用ケータイの料金ってどれくらいですか?

家族

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A3 子ども用携帯電話の場合は、大手3社ともサービスにあまり差はなく、分割払いの機種代金を入れても月額1000円以下。これなら小学校入学と同時に与えてもよさそうです。

一方、子ども向けスマートフォンの月額は大手3社で4000~5000円なので、考えますよね。私も「習い事に通わせた方が有効なのでは?」と思ったりもしました。端末を持っているのであれば、格安スマホを利用すると通信費のみですむので少しは安く抑えることができます。ただ、格安スマホは子ども用専用ではないため、フィルタリング用のアプリなどは別途ダウンロードが必要です。そうした作業や設定が苦手な人は、子ども向けスマートフォンの方をおすすめします。

私見ですが、親の都合でケータイを持たせたいのであれば、子ども用携帯電話で十分だと思いますよ。ただ、実は持ち歩く習慣を身につけるのが、意外と大変だったりします・・・。

年齢が上がってくると、本人がスマホを持ちたがるようになります。特に「ポケモンGO」が出てからはそれが顕著なので、考えどころです。ただ私は、料金もさることながら、スマートフォンに関しては通話やゲーム以外のさまざまなアプリのおもしろさを教えていけたらと考えています。


子どもの特性によるというのは納得の答えです。それって親にしか分からないことですもんね。子どもと一緒にきちんとルールを決めていくのがよさそう。iPadで試してみるというのはいい方法ですね!