くらし

きらきら輝く世界にひとつのマイグラス、作ってみませんか?

3000円でかなうコト

きらきら輝く世界にひとつのマイグラス、作ってみませんか?

だんだんと暖かくなってきた今日この頃。厚手のマグカップから、ガラスのコップを使いたくなりますね。

てびねりやびいどろなど、日本にはいろんなガラス工芸がありますが、今回ご紹介するのは、琉球ガラスと全く同じ製法で作られた吹きガラス。琉球、という名前のとおり、もともとは沖縄のものですが、福岡県内にも琉球ガラスの流れをくむ工房があるのです。

「再生」ガラスとしての琉球ガラスの魅力

琉球ガラス

それが福岡県嘉麻市にある「吹きガラス工房 琥珀」。ガラス作家の斉藤達也さんが、グラスや皿、部屋に飾るちょっとしたオブジェ、ランプなど、琉球ガラスの製法を用いたさまざまな作品を作っていらっしゃいます。

青や緑を帯びた素朴な吹きガラスは、丸い優しい形がほどよく手に馴染みます。こうした琉球ガラスの製法は、戦後のものがない時代、沖縄の米軍基地から出たコーラやビールの瓶を溶かして作ったのが始まりなのだそう。

吹きガラス工房「琥珀」

 

斉藤さんはこうした琉球ガラスを生んだ風土やその歴史的な背景に魅力を感じて沖縄へ。2002年から琉球ガラスの第一人者で「現代の名工」、稲嶺盛吉氏に師事して修業を積みます。

その後、2008年に故郷の嘉麻市に戻り、吹きガラス工房を開きました。

今は故郷への恩返しも兼ねて、嘉麻市内の酒造元や牛乳メーカーから出た廃ビンを使って、吹きガラスに作りかえています。「廃ビンでしかなかったものが新しい役割を与えられ、工芸品として生まれ変わる。ガラスの再生する力に魅了されています」と斉藤さん。

「吹きガラス工房 琥珀」でマイグラス作り体験を!

光にかざすとキラキラ光ってとってもキレイな吹きガラス。表面のデコボコ感、手に馴染むほっこり感は手作りだからこそ。「吹きガラス工房 琥珀」ではそんな手作りの楽しさを広めたいと、吹きガラスの体験会を行っています。

「窯の中は1200℃以上、部屋の中も40℃以上あります。そんな非日常な空間でもの作りの楽しさ、作る喜びを感じていただきたいと思っています」と斉藤さん。

吹きガラス工房「琥珀」

 

琉球ガラスでは、色は溶かす前の瓶の色で決まりますので、作る前に好きな色を決めておきましょう。1200℃で溶かしたガラスに、息を吹き込んで丸くしたあと、模様付けをしながら溶かして均一に整える作業を繰り返し、グラスの形に仕上げていきます。

これがなかなか難しく、「あれ? 思っていたようにならない」と焦ることも。でも、斉藤さんの指導のもと、ちゃんとグラスになるのでご安心を。

その後、温度の低い窯に移し、一晩かけてゆっくりと冷ませば完成です。「グラスひとつ100円の世の中ですが、こうやっていろんな作業を経てできていることを知り、その価値に触れていただければ・・・」と斉藤さんは言います。

吹く時に入ったポコポコとした気泡も手作りならでは。心をこめて作ったマイグラスには、愛着を感じずにはいられませんね。

「吹きガラス工房 琥珀」

 

今月の吹きガラス体験会は3月18日(土)~26日(日)

参加費はお一人3000円(グラス1個製作)で、必ず予約が必要です。

また、4~6月、9~11月にも月に数日、体験日を設けています。詳しくは工房「琥珀」のホームページで確認の上、ご予約ください。

体験日程のご案内

体験で作ったマイグラス、なにを入れようかな?

マイグラス

出来上がったマイグラスで何を飲みますか? フルーツジュース、アイスコーヒー、それともお酒? 飲み物だけでなく、アイスクリームやミニサラダを入れても素敵。いちごなんかをコロンと入れても可愛いかもしれません♪

こんなにかわいいグラスに盛り付ければ、サラダもフルーツもさらに美味しく見えそうです。

これからの季節、食卓に小さなお花を差しても素敵ですよ。入れるものによって印象も変わり、吹きガラスのさまざまな表情を楽しめます。

色も形もこの世に一つだけ。自分だけのお気に入りのグラスで、自分だけのくつろぎの時間を見つけてみてくださいね。

吹きガラス工房「琥珀」

 


「吹きガラス工房 琥珀」の作品は工房隣のギャラリーほか、福岡市内のbambina+、北九州市内のGREEN DAYSなどでも購入できます。工房ではオリジナルの注文も受けているそうです。

吹きガラス工房 琥珀

http://www.kohakuglass.com/

福岡県嘉麻市牛隈1852-2

bambina+

GREEN DAYS