お金

不動産投資で資産所得を得るための5つのポイントと自己実現の選択

私達の新しい「お金と生き方」の選択肢「パラレルインカム」のはじめ方 泉 正人

一度しかない人生。“自分らしく”“豊かに”“自由に”生きたいと思いませんか?

この講座「『パラレルインカム』のはじめ方」では、そうした生き方の実現方法を、身近な生活のお金や会計、経済、資産運用などに関して幅広い見識を持つ「ファイナンシャルアカデミー」の代表・泉正人先生が、わかりやすくレクチャーします。

また3講座が終了するごとに、このメソッドを実践し、自分らしい生き方を手に入れた6名の「パラレルインカム・ストーリー」も紹介。

今、話題の「FIRE」の先をゆく新しいメソッド「パラレルインカム」。みなさんもぜひ、このメソッドを活用して、自由で豊かな人生を自らつくってみませんか?

金融機関から信頼を得て、ROIを上げる

今回の講座では、不動産投資で資産所得を得るためのポイントを深掘りしていくよ。ポイントは5つあって、①R0Iで測る、②金融機関からの信用を高める、③空室にならずに安定した収入が得られるエリアを買う、④災害リスク回避のために、3物件以上に分けて購入する、⑤安く買う。では、それぞれについて話していくね。

よろしくお願いいたします!

まず、ポイント①の「ROIで測る」。これはROIの目標を20%以上にしよう、ということ。

ROIは投資利益率のことで、自分が投じた資本に対して得られた利益の割合を意味するものでしたよね。

そのとおり! では、3,000万円の資金をもとに、年間600万円の資産所得を得るための物件の買い方の一例を紹介しよう。

たとえば、5,000万円の物件を、頭金1,000万円、ROIの目標値20%で購入する。4,000万円の融資を受けて、利回り目標値8%で家賃収入が年間400万円、返済などが年間200万円とすると、年間200万円のキャッシュフローが生まれることになる。ROIの計算式は、200万円÷1,000万円×100=20%だ。つまり、同じ条件の物件を3つ買えば、トータルで600万円の資産所得を生み出すことが可能になるということ。これはあくまで一例だけどね。

不動産の買い方には、いろいろ組み合わせがありそうですもんね。

そうなんだ。売りに出されている物件によっても変化してくる。いきなり大きな物件を買って年間600万円の資産所得をもっと早める方法もあるだろうし、逆に小さな物件から時間をかけて取り組む方法もある。得られた資産所得を新たな不動産へと再投資していくことで、もっと大きな資産所得を得ていくこともできるようになるよ。

それぞれ、しっかりと不動産投資の知識を身につけたうえで、自分の計画に合ったやり方で進めていくことが必要なのですね。

次に、ポイント②、金融機関からの信用を高めることも非常に重要。金融機関からの信用が高まると、融資を受けるときの金利が下がり、手元に残るお金が増え、ROIを高める効果が得られるんだ。また、借りられる額が増えるという意味でもROIを高めていくことができるし、融資年数が延びることによってもROIが高まる。

いいことずくめですね!それでも、「借金が怖いから不動産投資はちょっと」という声も多く聞こえてきそうですが…。

きちんとした金融機関からお金を借りるなら、むしろこれほど安心なことはなく、それほど心配することはないよ。

そうなのですね!?

金融機関としても絶対に貸し倒れを起こしたくないので、融資にあたっては厳格な審査を行うんだ。第一に人物評価融資といって、その人自身の属性や労働所得、お金の使い方などが重要視される。そのため、将来返済できなくなるような計画は金融機関から融資を受けられなくなるので、過剰に心配するのではなく、知識を身につけたうえでシミュレーションをしてみるのがいいと思うよ。

「パラレルインカムを実現する4つのステップ」のステップ1「労働所得を増やす」や、ステップ2「資産構築をする」といった取り組みがうまくいっている人は、金融機関からの信用が得られやすくなりそうですね。

その通り。好条件で融資が受けやすくなり、経済的自由にステップアップするタイミングも早まるというわけ。

厳しい審査を通ったということは、自分の取り組みにお墨つきをもらった、とも言えそうですね。

そうだね。この仕組みを知れば、融資への心配は少し軽減されるんじゃないかな。

エリア選びやリスクにも注意しよう

先ほど「ROIで測る」というポイントを伝えたけれど、ROIは計算上の想定で、現実に入居者がいなければ、当然家賃は入って来ない。

安定的なROIを実現していくためには、どうすれば?

空室にならないエリアを買うことが非常に重要で、これがポイント③。そして、必ず行いたいのが「エリアマーケティング」なんだ。

エリアマーケティングとは?

簡単に言うと、その地域の特性を把握・分析し、その地域に対応した戦略を取るということ。具体的には、物件がある最寄り駅の乗降客数、どんな属性の人が住んでいるのか、周りの物件がどのくらい空いているのか、そしていくらぐらいの家賃収入が入るのか、といったところをチェックしていくんだ。エリアと物件がマッチしているかというのも見逃せないポイントだよ。

エリアと物件がちぐはぐなケース、少なくなさそうですよね。

そうなんだ。たとえば、ファミリー層が多いエリアにもかかわらず、買った物件がワンルームだとしたら、入居者探しが難しくなる。

そうなると空室が続いて、想定していた家賃収入が得られなくなる可能性が高くなってしまいますね。

エリアマーケティングを行うにあたっては、実際に現地に足を運んで自分の目で見るのが最もよい方法なんだ。具体的には、現地に足を運んで同等の物件や空室を見る。

繰り返しエリアや物件を見なければならないという点では根気がいりそうですね。

でも、ある程度のレベルに達するとそれが楽しくなって、宝探しをしているかのような感覚になってくるんだ(笑)。足を使うのが苦でなくなり、「今日はこの駅に行ってみようか」などと、遠足気分で物件を探せるようにもなるよ。

最近では「Googleマップ」なんかを利用すれば、駅までの経路にどのような商業施設があるか、コンビニがあるかなどを確認できるので、まずはそういったツールで下調べをするのも良さそうですね。

そうだね。そして、ポイント④。災害リスク回避のために、3物件以上に分けて購入すること。

これは、日本では特に重要なポイントになりそうですね。自然災害が多い国ですし、巨大地震や津波、豪雨災害などによる被害は記憶に新しいです。

文部科学省の特別機関である地震調査研究推進本部の地震調査委員会は、首都直下地震で想定されるマグニチュード7程度の地震が30年以内に発生する確率を70%程度(2020年1月24日時点)と予測している。こういった災害リスクに備え、被害を最小限に抑えるために、エリアを分けて不動産を買うことはリスク回避の重要なポイントなんだ。

さらに、災害リスクは保険でカバーできることもあるので、災害リスクが高いと想定される場合は保険に加入しておくことも重要だよ。

安く買って、収益性の高い物件に

最後にポイント⑤、安く買う、だ。これはペーパーアセットでも不動産でも同じこと。ただし不動産には「相対(あいたい)取引」という特徴がある。

「相対取引」とは?

市場を通さずに売り手と買い手が当事者どうしで価格などを決めながら取引が成立するということだよ。不動産は、株のようにクリックだけで購入できるものではない。そして不動産の価格、つまり売値は売主が設定した価格であって、基本的に定価はない。そのため、不動産は売値で買う必要はなく、売主への価格交渉をすることで、安く買うことも可能になるんだ。

不動産価格は相場で売買するものだと思っていました!

相場というものはあるけれど、相対取引なのでその相場よりも安くなることも多々あるんだ。たとえば、売主が早く売りたいというときには、多少安くなったとしてもすぐに売るときもあるし、相続などで売らなくてはならない事情があるときには、相場より安くてもすぐに手放さなければいけないこともある。このような特徴を知ることで、安く不動産を購入すれば、その分だけ収益性の高い物件を持つことができるんだよ。

なるほど!

それでも「不動産投資は怖い」という人に

先生、5つのポイントの伝授、ありがとうございました!僕は随分背中を押していただきましたが、中には「やっぱり不動産は手を出しにくい」「失敗するのが怖い」と感じる人もいるみたいです…。

僕も、不動産投資は簡単などと言うつもりはないよ。不動産に限らず、どんな投資でも失敗する人はいるからね。

株の場合、5万円投資して1万円の損をしてもそれほど大きなダメージにはならないと思いますが、不動産は失敗すると金額が大きい分だけ痛手も大きいのは確かですよね。

実際に、不動産で失敗して多額のお金を失った人もいるし、失敗事例を挙げれば枚挙にいとまがないかもしれない。ただ、成功する人、失敗する人の違いで大きいのは、知識の差なんだ。例えるなら、自動車を運転するときに教習所でトレーニングしてから運転したか、トレーニングもなしに無免許で運転したか、の違いだよ。

わかりやすいです!教習所で丁寧にドライビングテクニックを教われば安全運転が身につくけれど、無免許で公道に出たら事故の確率が高まるのも当然ですよね。

それとまったく一緒で、不動産投資も知識とトレーニングを積めば成功に近づくという当たり前の原理なんだ。僕が運営するファイナンシャルアカデミーの受講生を見ていても、誰もが非常に真面目で勉強熱心。そして、うまくいっている人は共通して素直。勉強したとおりに実践して成果を出している人がたくさんいるんだ。

基礎が大事というのは、車の運転にも、仕事にも、ピアノなどの習い事にも共通する不変の真理なんですね。

そう。しっかりとした基礎を身につければうまくいく。この講座でパラレルインカムに興味を持った方は、ぜひ基礎から正しい知識を身につけて、着実にステップアップしてもらえたらと思っているよ。

仕事を通じて自己実現することで、人生は豊かになる

というわけで、これまで「パラレルインカムのはじめ方」という講座を続けてきたけれど、今回がラスト。Jくん、お疲れさま!

全25回、ありがとうございました!回を重ねるごとに人気講座となりましたね。

お金は、今の時代に僕たちが生きていくために必要なもの。だから、お金に対する関心が高くなるのも当然だよね。そんな高い関心を背景に、日本でもお金に関する情報はあふれていて、定期的にヒットする本も出ているよね。

近年はFIREというムーブメントが話題になって、関連本が次々と出ましたよね。

それを見て、僕がこれまでやってきたことと近いと感じ、共感を覚えると同時に、僕の目指す方向と完全には重なっていない部分もあると思ったんだ。すでに話してきたように、FIREのゴールは仕事を早期リタイアするところにある。そのベースにはどんな思いがあったかな?

「忙しい仕事から解放されたい」「会社に奪われていた時間を自分のものにしたい」など、何か自分を束縛しているものから自由になりたいという願望ですよね。

そう。もちろん自由を得たいというのは僕も同じだし、その点ではFIREに同意するのだけど、お金を「解放の道具」どまりにしてしまうのは、少しもったいないとも思ったんだ。

この講座では、パラレルインカムによって手に入る「5つの自由」について伝えてきたけれど、その中でも特に「お金の自由」と「時間の自由」が手に入れば、選択肢が格段に広がっていく。

その無限の選択肢を手にした状態で、生きがいとなるような自らのスキルを活かした仕事を選択し、自己実現・自己成長していきながら、その価値を社会に還元し、社会をより豊かにしていく。これこそが、パラレルインカムの目指す価値観なんだ。

パラレルインカムでは、自分の価値を社会に提供し、それによってお金を得て、さらに得たお金を社会に還元していくんですね。

その通り。自分自身を幸せにするだけでなく、社会をよりよい方向に導くためのメソッドでもあるんだ。たくさんの人がきちんとお金の教養を身につけて、自分のやりたいことを実現し、周りに貢献できるような社会にしていきたい。そんな思いを込めてこの講座を開いたんだよ。

僕も、この講座を通してパラレルインカムに共感しました。一緒に目指す人が増えてくれたらうれしいです!

とはいえ、人生は自分次第。FIREを目指すのも、FIREにもパラレルインカムにも無関係な人生を目指すのも自由だ。一度しかない人生、さぁ皆さんは、どう生きますか?

~「パラレルインカムのはじめ方」講座 終~