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高校2年時に音楽活動をスタートし、わずか1年余りで“次世代のポップシーンを担う、期待の新星”と称されている男性アーティスト・Mega Shinnosuke(メガシンノスケ)。軽快で心地いいサウンドと、癖になるメロディーは18歳とは思えない才能。また、現役高校生で東京の人気アイドルグループ「私立恵比寿中学」に楽曲提供するなど、たちまち注目度は全国区に…! そんな音楽業界で話題を集めるMega Shinnosukeの素顔に迫ってみた。
Q. Mega Shinnosukeさんはいつから音楽を始めたんですか?
楽器もそうですが、そもそも音楽に詳しくないし、CDすら買ったことがないんです。ちゃんと音楽を聴いたのは、中学2年時のインフルエンザにかかったとき(笑)。自宅療養があまりに暇で、ジャケットが気になったRADWIMPSのCD「×と○と罪と」をレンタルしました。これが音楽に興味を持つきっかけになりましたが、だからと言って特定のアーティストのファンになったり、何かを聴き込んだりというのはその後もなかったですね。
初めて音楽と向き合ったのは、2017年6月。高校2年生時の文化祭でコピーバンドに誘われたのが最初のきっかけです。それから、別でオリジナルバンドを組んでいた先輩のライブを見に行ったときに、「自分ならもっといい曲作るのにな」と思いました。そんなにギターを弾けないし、曲も作ったことないのに、根拠のない自信ですが。
とりあえず自分で曲を作ってみようと思い、パソコンで音楽編集ソフトを触りはじめました。試し試しでドラムやギターのラインを作って、できたトラックに歌を乗せて…と完成させたのが、今YouTube に上がっている「blue men.」です。
当時Suchmosがジャミロクワイをオマージュしてると言われていて、それがアリならばと、自分もジャミロクワイの「Virtual Insanity」のサビのコードをアレンジして作りましたね。
Mega Shinnosuke - blue men. (Official Music Video)(Fow two.)
Q. 高校生活の中で他に夢中になったことや、夢があったのか気になります。
もともとは「社長」になりたくて。一時は早稲田大学を目指して勉強に没頭したこともあります。進学校のテストで最下位からトップ20位内に成績がバーンと跳ね上がって手応えはあったけど、ふと「早稲田は俺以外でも入れるし」と思って、熱が冷めてしまったんですよ。勉強や規則、集団社会の固定観念に縛られながら生きる人たちを見て、全然楽しそうじゃないし、自分はそうなりたくないと思いました。もっと周りの人と違うこと、自分が楽しいと思えることをしたい。だから当時は「音楽」を選びました。
Q. 瞬く間にアーティストへ。音楽に対する思いや姿勢は変わりましたか?
まだ自作曲が少ないので、絶対的なこだわりやマイ・ルールは語れないかな。しいて言えば、曲作りに取りかかるのは遅いけど、一度ベースの部分を作ったらそこからは速いのは僕の特徴かも。とはいえ、ベースからどうアレンジするか、サウンドをどう磨き上げていくかを追究する時間が一番肝だから、パソコンと向き合いながらひたすら集中しています。
「O.W.A.」という曲は友達に対する風刺の歌です(笑)。MVの映像も自作。古着屋で目にしたキャラクターや映画のワンシーンのGIF画像をつなぎ合わせています。
こんな感じで自分がその時にやりたいことをそのまま作品に反映させてきていたけれど、最近は多くの人に聴いてもらえているので、以前よりメッセージ性を含ませて、精度を上げるようになりました。最新曲の「桃源郷とタクシー」は、“他人を羨んで嫉妬するのって勿体ないよ”という内容の歌詞。桃源郷という理想郷に行くのにタクシーを使う人がいたとしても、歩きながら見つけられる出会いや景色があるんだよ、というメッセージを込めています。実際に、キラキラ輝いて幸せそうな人ほど、水面下ではもがいていることもありますよね。だからこそ、他人の動きに惑わされず、自分の桃源郷に向かって自分の足で歩いてほしいし、その環境や過程を大切にしてほしいなと。
Q. 10代にして深い歌詞。Mega Shinnosukeさんの武器は、やはり創造力でしょうか。
「自由」が好きです。まだドンと売れてないからこそ、好きなことを自由にやれています。あと、よくアーティストの個性や色を一括りにまとめられますが、僕はイメージを一つに絞りたくないんです。たとえ得意ジャンルがあったとしても、いろんな作風を表現するのは大事。カントリーやシューゲイザーなど、今のうちからやりたいことを自分の感性に合わせて表現して、幅広いジャンルに挑戦していきたいです。
Q. アイドルグループ「私立恵比寿中学」に楽曲提供されたそうですね…!?
僕もびっくりしましたが、昨年Twitter のダイレクトメッセージで担当者からオファーがきたんです。当初は別グループへの依頼だったところ、実際に担当者に会って話していたら僕のこと気に入ってくれて、最終的に「私立恵比寿中学」への楽曲提供になりました。
その楽曲「踊るロクデナシ」は、可愛らしさを売りにするアイドルに、真逆のイメージの“悪口”を言わせるのがコンセプト。「ダラダラしてんじゃねえよ」みたいに、普段彼女たちが発しなさそうな言葉を敢えて歌詞に入れてみました。ロックな要素やラップも取り入れて、制作スタッフ側からも好評で嬉しかったですね。
Q. ちなみに、18歳のMega Shinnosukeさんの金銭感覚とは…?
古着が好きだから、お金の使い道はファッションが多いかな。そんなにたくさんは買わず、いいと思ったものしか買いません。古着ってほとんどが一点物ですよね。お店で買い逃してしまったら、もうおしまい。買わなかったことへの後悔を感じたくないので、何十万円とかよっぽど高いものでなければ、気に入った古着は買うようにしています。
Q. これから拠点を東京に移すそうで活躍が楽しみです! 今後の展望を教えてください。
普通の人間として終わらないように、できるだけ予定を入れたいです。遊びながら洋服や動画を作ったりしているので、音楽のみならず、いろんなことにチャレンジしたいです。