福岡に立ち飲み文化を浸透させたい 立ち上がる酒場 NEO MEGUSTA
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福岡に立ち飲み文化を浸透させたい 立ち上がる酒場 NEO MEGUSTA

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わずか一日でクラウドファンディングの目標金額を達成し、2018年3月1日に、自身としては2店舗目となる立ち飲み店「NEO MEGUSTA」をオープンさせた落水研仁(ケント)さん。なぜ飲食店を始めたのか?という質問に、落水さんは「“30歳になったら起業する”と周りに言って回っていたので、かっこつけるために実現せざるをえなかった」と笑う。なぜクラウドファンディングを利用したのか、どのように店作りを行っているのかを取材した。

人と人とをつなぐ店を作りたい

人と人とをつなぐ店を作りたい

「NEO MEGUSTA」を訪れて最初に驚いたのは、若い女性同士の客が多いこと。「こんにちはー」と自然に入って来て、カウンターに陣取り、お酒を注文して、話に花を咲かせ始めます。いわゆる「立ち飲み」のイメージが、おしゃれで気軽なものにアップデートされていることに気が付きます。

「九州では角打ちがよく知られていますが、ぼくが影響を受けたのは、スペインのバルの文化。最近はいわゆる“会社の飲み会”のようなものもずいぶん減りましたが、隣の人との距離が近く、コミュニケーションの場として機能するような店が作りたかったんです」
その言葉を裏付けるように、こちらの店には、知り合いとばったり会ったり、他の客と意気投合した時には、スタッフに目印をもらって席の移動ができるという、ユニークなシステムも。「立ち飲みの気軽さからでしょうか? お客様どうしが仲良くなることも多いんですよ」

広告宣伝のために使った、クラウドファンディング

広告宣伝のために使った、クラウドファンディング

さて、この「NEO MEGUSTA」を開店させる前に、落水さんが利用したのがクラウドファンディング。資金を広く募るための新しい方法として注目されていますが、落水さんが立ち上げたプロジェクトは少し様子が違います。
通常は支援に対して、それを上回らないようなリターンが設定されるのですが(当たり前です。資金を集めるのですから)、このプロジェクトでは、例えば3000円の支援に対して「3500円のお食事券+オープニングレセプションへの招待」が設定されています。これでは赤字なのでは?

「そうなんです。実は開店の資金はすでにめどが立っていたので、ぼくはクラウドファンディングをPRの方法として活用しました」
落水さんは、事前に友人や知り合いに口頭やSNS上で、近々クラウドファンディングを行うことを予告。

共感やシェアを促すことで、実際にプロジェクトを立ち上げた当日に、目標金額を達成しました。このスピード感も、クラウドファンディング成功のポイントだったそう。

「新しいお店を作ると、最初に知ってもらうための宣伝費が必要です。これまでは、媒体に広告を出すなどが主な方法でしたが、なかなか効果が見えにくいのが悩みでした。クラウドファンディングを利用すれば、来店してくれるお客様へのサービスとして、限られた予算を使うことができ、いわばお客様の予約を確約していただくようなものなので、お店のスタートダッシュになるのではないかと考えました」

実際、クラウドファンディングに参加した多くの人がオープニングレセプションに駆けつけ、さらにその後リピーターに。最初にお店を知ってもらうという大きなハードルを超えることができたそうです。まさにクラウドファンディングの主旨である“ファンからの支援を引き出す”ことに成功した事例です。

クラウドファンディングの内容はこちら

さまざまな人の、多様なシーンにマッチする店に

さまざまな人の、多様なシーンにマッチする店に

「NEO MEGUSTA」は、福岡市営地下鉄の赤坂駅からほど近い、便利な場所にあります。お昼から開いていることもあって、近くのオフィス街で働く人たちが0次会や2次会に使ったり、フリーランスで働く人たちが「今日の仕事はここまで!」と切り上げて早めの一杯を楽しみに来たり、観光客が福岡らしい料理を食べにやってきたり。お客さんも利用シーンもさまざまです。

博多らしいメニューもリーズナブルな価格で提供

博多らしいメニューもリーズナブルな価格で提供

気軽に楽しんでもらえるよう、お酒は380円から、フードは150円からとリーズナブルに価格を設定しています。お客さんが使うお金は、一人あたり1回1500円程度。そのかわり高い頻度で利用するお客さんが多いのが特徴です。

店の出店準備もある中、クラウドファンディングを行うのは、けっこう大変です。支援を募るためには、早い段階から店のコンセプトを決め込む必要もあります。しかし、それをきっかけに店のことを深く考えることができ、結果的に店作りに大きくプラスに働きました。なにより達成感の大きさは、言葉で表現できないほど!まだ形のないものに対して期待を寄せてくれる人の気持ちを感じて、ちゃんとしないと!と、身が引き締まりました。

落水さんは、福岡にそして日本中に、もっと立ち飲み店を増やしたいと計画中。店では、立ち飲みの楽しさを知ってもらうためのイベントも随時開催されているので、ふらりと立ち寄ってみては?

立ち上がる酒場 NEO MEGUSTA 落水研仁

立ち上がる酒場 NEO MEGUSTA 落水研仁

人生、丸ごと楽しみたい!そんな思いで仕事に遊びに笑顔で邁進中。9年間働いたインテリア業界から飲食の道へ。ダイニングバー「buena onda」を開業後、立ち飲み店「MEGUSTA」「NEO MEGUSTA」を相次いで開業。ステキな空間を提供しています。
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