福岡で人気!泊まれる立ち飲みSPOT「STAND BY ME」成功の秘訣は4つの戦略
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福岡で人気!泊まれる立ち飲みSPOT「STAND BY ME」成功の秘訣は4つの戦略

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「立ち飲み+ホステル」というユニークなアプローチで、2017年に福岡市大手門に誕生した「泊まれる立ち飲み STAND BY ME」。今や福岡のホステル業界の代表格で、1階に併設する居酒屋に至っては宿泊者以外も常連客になるほどの超人気店。そんな話題のスポットを手がけるオーナー・貞末真吾さんに成功秘話と、クラウドファンディングへの思いを聞いてみた。

1年2ヵ月の構想+準備期間があるからこその「今」

1年2ヵ月の構想+準備期間があるからこその「今」

神奈川県に本社を構えるアパレル会社「Maker's Shirt 鎌倉株式会社」の常務取締役を経て、移住先の福岡で起業した貞末さん。拠点も業種も異なる環境にもかかわらず、貞末さんは福岡の街に根ざし、「STAND BY ME」も大勢の人々に親しまれています。当初からこのようににぎわうSPOTになることを想定していたのでしょうか?

「いやぁ、特に福岡でビジネスを成功させる自信も確証もなかったですよ。けれど、福岡は突飛なことを面白がってくれる人が多いじゃないですか。だから、こうして自分がやってることにも注目してくれるし、そこから数珠繋ぎで話題が拡散して盛り上がってくれたのかなぁと感じています」

貞末さんが構想と準備にじっくり時間をかける最中、福岡では他のホステルが続々とオープン。けれど貞末さんは焦ることなく1年2ヵ月をかけ、地に足をつけてプロジェクトを進めていったと言います。

「どうすればいろんな人を巻き込めるか。他の人には絶対真似できないことって何だろう」

「どうすればいろんな人を巻き込めるか。他の人には絶対真似できないことって何だろう」

貞末さんは「普通のホステルをやっても仕方ない」と、コンセプチュアルな仕掛けを念頭に置いたとか。他では真似できない事例の一つに、地元の人気店から集めた名物メニューの数々があります。「海鮮丼日の出」の唐揚げ、「二○加屋長介」の雲仙ハムカツ、「三原豆腐店」の厚揚げなど、予約しないと入れない名店の看板メニューを一度に味わえる仕掛けにしたのです。

また、木札を使った会計もオリジナリティ溢れる演出。1000円を前払いすると木札4枚がもらえるので、メニューごとに必要な木札をスタッフに渡すというもの。

そしてもう一つ、“アート”の要素も特筆ポイント。

そしてもう一つ、“アート”の要素も特筆ポイント。

立ち飲みとゲストハウスの両空間に、イフクカズヒコ氏や沖賢一氏、KYNE(キネ)氏、諌山直矢氏、田中健太郎氏といった福岡在住を中心に国内外で活躍するアーティストの作品を配しています。 そのイラストを見るために、数多くのアートファンがわざわざ来店しているのは、他にはないここだけの魅力と言えます。

クラウドファンディングで感じた手応えとメリット

貞末さんは、オープン準備でクラウドファンディングを使い、約3週間で386万円の資金を集めました。クラウドファンディングを行った理由は、資金集めというより広告・宣伝が目的だったそうです。

「僕の地元・鎌倉に、地域を盛り上げるための『カマコンバレー』という活動組織があって、地域活性化のためのクラウドファンディングを運営しているんですよ。福岡では当時まだクラウドファンディングが浸透していなかったので、『だったら自分がやってみようかな』と始めてみました(笑)」

「STAND BY ME」のクラウドファンディングの内容はこちら

「クラウドファンディングは宣伝効果も高いですが、人との繋がりを得られます。支援者は日頃からお世話になっている方ばかりで、ありがたかったです。さらに初めましての方もいて、この方々がアーリーアダプターとして早速お店に来てくれるんですよ。個性的な人が多くて、面白かった。そんな方々と繋がれたことが財産だと思います」

さらにプロジェクト終了後も、クラウドファンディングの実績を多数メディアから取り上げられ、新たな広告価値を生み出しています。

避けては通れない、プラットフォームの大きなハードル

避けては通れない、プラットフォームの大きなハードル

「約3週間で386万円の目標金額を達成」。数字だけ見ると順風満帆だったように思われそうですが、クラウドファンディング特有のネックポイントもあったとか。

「プラットフォームを使うと、便利でラクそうですよね。だけど、数々の必須項目の登録や下準備がとにかく大変でした」。特にスケジュール管理が重要で、掲載する項目を洗い出して、そのために必要なこと明確化し、逆算して行動する必要があります。この場合、自分以外の進行管理役を設けると目標達成の確率が上がるはず、と成功のポイントを語ります。

クラウドファンディングのノウハウを使って

クラウドファンディングのノウハウを使って

そこで「STAND BY ME」開業後に立ち上げた「動くスナック アポロ号」のときは、出資してくれそうな人たち約300名に直接メールで依頼し資金を集めました。「プラットフォームを使わない"自主クラウドファンディング”なら、やり方も自由ですし手数料もかかりません。結果的にこれで120万円ぐらい集まりました!」

とはいえ、プラットフォーム向きのプロジェクトもあるそうで、「面白いプロジェクトだと劇的にバズる可能性があるので、そんな企画ならプラットフォームを利用した方が有効。いろんな人が見てるからね」と貞末さん。また、地域や社会のためになるプロジェクトも多くの支援者を見込めるそうですよ。

実は今、貞末さんは再びプラットフォームを使ったクラウドファンディングを予定しているそうです。

「 さすがだねって、面白がられることを企てているので今後をお楽しみに!」

泊まれる立ち飲みSPOT STAND BY ME 貞末 真吾

泊まれる立ち飲みSPOT STAND BY ME 貞末 真吾

家業である「Maker's Shirt 鎌倉株式会社」の常務取締役を経て、2012年に福岡へ移住。写真館「Acestudio」や泊まれる立ち飲み「STAND BY ME」などを経営。鎌倉の「カマコンバレー」参画の後、福岡版「フクコンバレー」の立ち上げにも参画するなど、地域を盛り上げるために日々奔走している。
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