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最近TV番組やウェブメディアでよく目にする「eスポーツ(e-sports)」。eスポーツとは「競技性のあるオンラインゲーム」を指し、娯楽ではなく勝ちにこだわることから、野球やサッカーのように本格的なスポーツとしてとらえられています。
アメリカやイギリス、韓国、中国などでは熱狂的な盛り上がりを見せ、優勝賞金が100万ドル(約1億1000万円)超えの大会も多数開催! このように海外ではすでに定着しているeスポーツが、今日本でもブーム化しつつあります。プロゲーマーも誕生し、もはやeスポーツを知らないと時代遅れになるかも…!
そこでmymoでは、継続的に「eスポーツ」情報をお伝えしていきます。 まずは初級編として、eスポーツの基礎知識を教えてもらおうと九州初のeスポーツ専門ネットカフェ「SG.LAN(エスジー.ラン)」に潜入〜!!
eスポーツってそもそも何? 専門カフェで聞いてみた!
2018年6月、福岡の西鉄二日市駅前にオープンした「SG.LAN」は、全国的にも珍しいeスポーツ専門ネットカフェ(九州ではここだけ!)。ビルの2階にあり、店内には本格機器を装備したゲームパソコンがずらり。照明もぐっと落とし、ゲームに集中できる環境を提供しています。
今回eスポーツについて教えてくれるのは、Sengoku Gamingの副代表・松本孝眞さん。ここ「SG.LAN」を運営するだけでなく、地域密着型をテーマに福岡発のeスポーツのプロチーム「Sengoku Gaming Extasy」もマネジメントしています。
「『eスポーツ』というのは、球技、陸上、マリンスポーツと同じく、スポーツジャンルの総称です。球技の中にサッカーやゴルフ、野球があるように、eスポーツの中にもシューティング、戦略ゲーム、パズルゲーム、カードゲーム、格闘ゲームなどカテゴリーが分かれています。さらに、格闘ゲームにもさまざまな部門があり、「鉄拳」や「ストリートファイター」などのゲームタイトルがあって細分化されているんですよ。このようにいろんなジャンル、部門があるので、プロゲーマーはそれぞれ1つのゲームタイトルに専念します」
世界で浸透しているeスポーツ。日本での盛り上がりは?
日本は任天堂やソニーなど家庭用ゲーム機の開発や普及は世界クラスで、福岡もゲーム開発の会社が多い都市。けれど「eスポーツ」となると、認知度が低くプロゲーマーの数も少ない状態で、日本自体がeスポーツでは発展途上国のポジションなのだとか。
そんな中でも着実にゲームファンを中心に市場が広がってきていると、松本さんは言います。
「最近ようやくメディアでeスポーツの話題が取り上げられ始めましたが、幕張メッセでのイベントでは3.5万人動員するほどすでに大人気。東京ゲームショーでもeスポーツの要素を取り入れたところ、昨年に比べて来場者が数万人増えた実績もあります。また、eスポーツで年商1億円を稼ぐ会社もあり、スポーツ全般でいうと相当盛り上がっている分野だと思います」
また、海外大会のオンライン視聴者数も飛躍的に伸びてきていて、L.A.で行われた国際試合では、日本の視聴者だけで5万人超えしていたほど。
2019年、福岡はeスポーツブレイク元年に!?
福岡でも、eスポーツに関する大きな動きが目立ってきました。
2019年2月には、EVO(格闘ゲームの世界大会)の日本版・EVO JAPANが福岡で開催されることが決まっています。さらに、同年4月には福岡デザイン&テクノロジー専門学校に、eスポーツの専門コースが登場! プロゲーマー専攻とマネジメント専攻の2コース開講するそうです。
【上記画像2点提供元:福岡デザイン&テクノロジー専門学校】
「SG.LAN」でビギナーも上級者も楽しめる理由は?
「SG.LAN」は、プロチームの公開練習所を兼ねたeスポーツのネットカフェ。店内に並ぶ専用パソコンには、CGや3Dを鮮明に映す特殊なグラフィックカードが搭載され、モニターの描写速度も一般のパソコンの2倍以上とあって、映像が非常に滑らか。また、家庭用ゲームのコントローラーより高感度のパソコン用マウスを使うことで細かい操作ができ、ゲームの勝負を左右する重要スペックが完備!
「eスポーツを行う上で最高の環境を用意しています。『普段はPS4でオンラインゲームをやっているビギナーの方も、ぜひプロ仕様のパソコンを体験してみてください。上級者の方も多いので、レベルアップを図れますよ」と松本さん。
特定のゲームを利用する際は、ログインするための専用アカウントが必要なので、事前にネット登録を済ませて行きましょう。
「SG.LAN」のPC席は3時間1000円。CS機持ち込みでモニターのみの利用は2時間500円。
eスポーツの盛り上がりを体感できるイベントも開催
「SG.LAN」では、特定のゲームタイトルを使って交流戦を行うイベントを開催しています。普段の施設利用者は男性が多いけれど、イベントでは女性の姿も! イベントは月に2回のペースで行っているので、気になる人はホームページをチェック!
また、過去には東京の大会のパブリックビューイングイベントも開催。この時は70人ほど集まり、年齢・性別の垣根を越えて、全員が専用バルーンを持ってエキサイティングに盛り上がりました! ゲームをするだけでなく、観戦だけでも楽しめるのもeスポーツの魅力です。
まだまだ奥が深いeスポーツの世界。今後、福岡発のプロゲーマーの実態や、「Sengoku Gaming」の面白い取り組みにも迫っていきたいと思います! 乞うご期待!!
SG.LAN
住所:福岡県筑紫野市二日市中央6-2-18 浪花ビル2F
アクセス:西鉄二日市駅西口より徒歩1分
営業時間:12:00〜翌6:00
定休日:月曜
Sengoku Gaming
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