クラウドファンディングでホステルを起業、メリットは「人と人をつなぐ」効果
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クラウドファンディングでホステルを起業、メリットは「人と人をつなぐ」効果

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【竹あかりの灯る「HOSTEL FUTAGI」のロビーに立つオーナーの二木さん】

博多の下町・美野島商店街からすぐの場所にある「HOSTEL FUTAGI」。 オーナーの二木(ふたぎ)俊彦さんは旅行が趣味で、これまで世界一周を経験し、52ヵ国、100軒以上のゲストハウス・ホステルに宿泊。

この経験を生かして、旅行者や旅行好きが楽しめる空間を共有したいと、脱サラしてゲストハウスを設立した。立ち上げの際はクラウドファンディングを活用。終わった後に実感した、感慨深い“気づき”があったそうだ。

31歳の大きな一歩、世界一周。

なんとつい3年前までは、全く別業界の営業マンだったとか。
「大学卒業後は食品関係の企業で、ごくごく普通の、旅行好きのサラリーマンでしたよ」と話す二木さんの転機となったのは?

31歳のときに「人生は一度きり」と一念発起して退職し、出かけた世界一周の旅でした。「そのときに人生を変える何かが起こったわけではなく、帰国後に縁がつながった感じですね」

【旅好きの人からのメッセージがつまった交流ノート】

「旅」を共通点に仲間がどんどん増えた!

世界一周を旅した後、二木さんは再びサラリーマンに。赴任先の福岡へ越してきたものの、友達も親戚もいない環境で、知り合いは同僚だけ。そんな二木さんを取り巻く環境は、「旅の仲間」をきっかけに瞬く間に変わっていくのです。

「世界一周していたときの仲間から、『会社で本を出すから寄稿してみないか』と声がかかったんです。その出版記念パーティーで、福岡のトークライブに参加させてもらいました。その2次会で、『福岡は旅行関係の情報が出回っていないのが不便』という声が多くて、旅のサークルを作ることにしました」

そこで立ち上げたのが「+SPICE」というサークル。月に一回、飲み会のノリで旅の話をして楽しむイベントを2年間行い、徐々にメンバーが増え、最終的には60名規模に!

一人で福岡に訪れた二木さんの周りには、気づけば「旅」を共通点に大勢の仲間が集まり、常に活発な情報交換や楽しさをシェアする環境になっていたのです。

「刺激がある場所」「次に進むきっかけが見つかる場所」を作りたい。

「刺激がある場所」「次に進むきっかけが見つかる場所」を作りたい。

「『+SPICE』の参加者がずいぶん増えたので、思い切って一軒家を借りて、シェアハウス兼イベント会場にすることにしました」と二木さん。3階建ての古民家を購入し、シェアハウスを展開しながら、継続的に「+SPICE」のイベントも開催。

2年ほど経った2015年にシェアハウスをゲストハウスに切り替える決意をしました。そこで活用したのが、クラウドファンディング!

「クラウドファンディングをやってみた理由は資金調達とPR。少しでも準備資金があったらいいなと思いましたし、宣伝効果も期待できるだろうと。リターンを宿泊券にできるし、成功したらとても良いものになると予感してました」

二木さんのクラウドファンディングの内容はこちら

【デザインに沿って、竹に一つひとつ穴を彫り、くり抜いていく。手間のかかる大変な作業】

クラウドファンディングで実感。うれしい“クロスの効果”

ゲストハウスを日本人にも外国人にも喜ばれる空間にしたいと、二木さんは、熊本の竹あかり演出家「CHIKAKEN」の監修で、館内に竹の空間装飾を施しました。デザインは「CHIKAKEN」に依頼し、竹細工を手がけるのは自分たち。とにかく大勢のボランティアが必要でした。

そんなとき、クラウドファンディングの支援者がプラットフォーム上で竹あかりの製作を知り、製作ボランティアになってくれたのです。また逆に、竹あかりの製作ボランティアがクラウドファンディングのことを知って、資金提供者になってくれたことも!

クラウドファンディングと竹あかりの製作現場がクロスするように、支援の輪が広がったのだとか。

ただ、思った以上に大変だったという苦労のエピソードも。「内装の竹あかりの製作、ゲストハウスの内装工事、クラウドファンディング。3つとも同時進行で、すべて私1人で回していたので、手が足りずにてんやわんやでしたね。また、100万円の目標金額がなかなか集まらず、実践前の想像より1/3ぐらいの手応え。FacebookやLINEを使って資金提供の呼びかけを続けて……なんとか到達!」

後から気づいた大事なこと。「旅」がもたらした大事な仲間の存在。

後から気づいた大事なこと。「旅」がもたらした大事な仲間の存在。

「ゲストハウスの立ち上げ最中は必死すぎて気づきませんでしたが、宿が完成して、一旦落ち着いた頃によくよく振り返ったら、クラウドファンディングの支援者、そして竹あかりのボランティアのほとんどが『+SPICE』の仲間だったんです。

そもそも旅にまつわる情報発信地となるために、そして人々に刺激ときっかけを与えるために作った『HOSTEL FUTAGI』ですが、僕自身も旅が引き合わせてくれた仲間たちに支えてもらって、この場所を完成させられた。感慨深くてちょっと震えますよね」

「旅」が与えてくれたかけがえのない出会いとチャンス。それを一番体感している二木さんだからこそ、「HOSTEL FUTAGI」には旅の醍醐味や情報がたっぷり詰め込まれています。人をワクワクさせる刺激、前向きな気持ちのヒント、おもしろい人々のコミュニティを用意して、いろんなゲストをウェルカム精神で迎えているのです。

Hakata Minoshima Hostel FUTAGI  二木 俊彦

Hakata Minoshima Hostel FUTAGI  二木 俊彦

1978年生まれ、北海道札幌市出身。食品関係や医療機器の企業に勤務後、31歳で世界一周の旅を1年間行う。これまで52ヵ国訪問し、100施設以上のホステルやゲストハウスに宿泊経験。2017年「Hakata Minoshima Hostel FUTAGI」開業。2018年冬にLINE@を使った中古リサイクルの買取・販売のサービスを開始。
Hakata Minoshima Hostel FUTAGI
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