お金は使ってこそ意味がある。「BLUE ROOF」桑田 秀一郎さんに聞く
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お金は使ってこそ意味がある。「BLUE ROOF」桑田 秀一郎さんに聞く

お金にまつわる10の質問

「お金」についての毎回決まった質問に、人気店のオーナーやデザイナーなどさまざまな分野で活躍する方々に答えていただくmymo人気企画「お金にまつわる10の質問」。

第9回は、注目の糸島で抜群にインスタ映えするオリジナルスムージーや、体の中からキレイになれて、しかも美味しいと評判のコールドプレスジュースが人気のSHOP「BLUE ROOF」代表を務める桑田秀一郎さん。カフェ経営のほか、ラジオや英会話などバラエティに富んだ活動を行っている桑田さんの頭の中を、ほんの少し覗かせていただきました。

それでは「10の質問」スタートです!

①	いま一番欲しいものと、その価格、理由を教えてください

① いま一番欲しいものと、その価格、理由を教えてください

欲しいもの………
ないかもしれないです。ちょっと欲しいな、というものはあれこれありますけれど、適当に答えるのも…。めちゃくちゃ欲しいものって今はないですね。

②	いまどんなお財布を使っていますか?

② いまどんなお財布を使っていますか?

イヴ・サンローランのマネークリップです。色は黒。使って2年目くらいで、誕生日にプレゼントしてもらいました。

以前からマネークリップを使っていて、これで3代目だと思います。電子マネーやカードを使うことがほとんどなので、小銭は持ち歩きません。カバンも持たないほうなので、ポケットにそのまま入るサイズのものがいいです。

③ いま1万円渡されたら、何に使いますか?

誰にもらうかで変わりますね。例えば親からもらったなら、すぐには使わない。一度持ち帰って、じっくり使い道を考えます。

もしバーで隣り合った、初対面の会社経営者の方からいただいたとしたら、その場で、その方との時間を過ごすために使います。

【写真:ベジタブルスムージー各種 540円(L)】

④	これまでに一番有意義だったと思うお金の使い方はなんですか?

④ これまでに一番有意義だったと思うお金の使い方はなんですか?

「旅行」です。国内外問わず旅行に行くのが好きで、学生時代は、ホテルや帰りの便もざっくりとしか決めずに海外旅行へ出かけたこともあります。今までで一番良かったところはタイ。自分をインスパイアしてくれるところがたくさんありました。

旅行が好きなのは、自分の知らない場所や文化を知ることができる学びの場所だから。現地の飲食店に行けば仕事への刺激をもらえるし、もし海外で日本語の通じないところであれば、その分自分と向き合う時間が持てます。気持ちも体もリフレッシュできるし、今まで知らなかった価値観に触れられるのもいいですね。

【写真上:旅行中の桑田さん。カンボジア・タイの国境にあるプレアヴィヒア寺院にて】

⑤ 反対に、一番失敗したと思うお金の使い方はなんですか?

ありません。いや、考えたらたくさんあるんでしょうけれど。自分では失敗だと思っていないし、それが結果として「失敗」なのかどうかまだ分からない。海外旅行先でぼったくられたこともありますけど、こうして面白くエピソードとして話せますから(笑)。

⑥	これまでにした一番高い買い物を教えてください(家・車以外で)

⑥ これまでにした一番高い買い物を教えてください(家・車以外で)

この店の開業資金です。改装費だけで400万円かかりました。「お店をやりたい」という気持ちはありましたが、開業のための貯蓄は全くなかったので、融資を受けるために、とにかく事業計画書を作り込みました。

その結果、いろいろな経営塾の方からも「カンペキ!」と言われるものになりましたし、他社にはない事業計画書ができたという自信はあります。それをもとに、日本政策金融公庫から400万円の融資を受けました。その事業計画書をそのまま銀行に持っていったら、銀行の方から「こんなの初めて見た」と言われて、新たに200万円の融資を受けることができたんです。

ここは元々納屋で、当時は本当にボロボロ。大工さんに、これだけしかお金がないからこれでやってほしいとお願いしたら、じゃあ自分たちでできることはやれ、と言って道具を貸してくれて。友達や周りの人にもすごく協力してもらいました。

⑦ これにはお金を惜しまないというのは何?

基本的に、お金は使うことに意味があると思うので、何に対しても惜しむということはありません。

⑧ 自分なりの独自のお金ルールはありますか?

地元の後輩と出かけたときは、絶対におごるというのがマイルール。自分も先輩にそうしてもらってきたし、そうやってお金は回っていくものだと思うので。

地元なので後輩や友達がよく来てくれますが、商売をやっている以上、お店で割引やサービスなどはしません。その分、プライベートでは「いただいたものを返す」という考えで、お金を使うようにしています。

それに、自分が使ったお金がどういう風に回るのかは想像します。例えば、何か食べようと思ったときは、極力知り合いのお店で食べるようにしているんです。そこで使ったお金が、また自分のお店で使ってもらえて、お金が回っていくと考えています。

【下写真:レッドグレープフルーツをトッピングして「グレープフルーツスムージー」完成 980円(L)】

⑨	お金は貯める派? 使う派?それはなぜ?

⑨ お金は貯める派? 使う派?それはなぜ?

使います。浪費ではなく投資という意味です。僕はお金を働かせることを常に意識していて、キャッシュで持っているだけでは意味がないと思っています。

例えば優秀な人材を100人確保していたとしても、その人たちをカゴの中に入れているだけでは無駄になります。お金も同じことで、上手に使えるかどうかは、個人の力量にもよるんじゃないでしょうか。

もし起業をしたいと思っているのに、やらない理由が「お金」だけならもったいない。起業するときのリスクよりも、やりたいと言いながら何もできずに、挑戦をしないまま年齢を重ねるほうが怖い、と僕は思います。

【下写真左:人気のあまおうスムージー 980円(L) 写真右:コールドプレスジュース 740~860円(M) 1240~1360円(L)】

⑩ お金はあなたにとってどんな存在ですか?

個人的な考えと、経営者としての考えはまた少し違ってきますが、先程お話したように、お金は使って、働かせることで生きるものだと思います。スムージーSHOPのフランチャイズ計画も立てていて、今後は徐々にいろんなサービスを取り入れていきたいです。

今、糸島の情報を発信しているブロガーさんと一緒に、Podcastでラジオ番組を1年ほどやっていて、毎回ゲストを呼んで、2時間くらい話をしています。

一度も面識のない経営者の方に、「明日天神で飲みませんか」と言っても難しいですが、「ラジオに出ませんか」とオファーすると、皆さん参加してくださる。自分から発信するツールを持っているのは強いと感じます。

また、最近では外国人の友人と2人で、オンライン英会話サロンの運営を始めました。僕も勉強になりますし、日本に興味のある外国の方や、英語を学びたい日本人など、世界中からいろんな方が参加してくるので、毎回めちゃくちゃ面白いです。

今の世の中、情報は誰でも簡単にシェアできる。お金や時間の制限もなく、すごい人とダイレクトにつながることもできます。

インターネットやSNSはそのためのひとつのツールなだけで、人との距離感は以前よりずっと近くなっている。だからこそ、その人の持つ行動力や精神力で差がつく。手に入れたものをどう生かすかが、大切だと思っています。

※本文中の価格はすべて税抜きで表示しています

BLUE ROOF 桑田 秀一郎

BLUE ROOF 桑田 秀一郎

「BLUE ROOF」代表。福岡県糸島市生まれ。中学2年生の時の職場体験で目にした、楽しそうに働く経営者の姿に刺激を受け、「将来は社長になろう」と決意。大学卒業後、2016年3月に地元の同級生3人で、カフェ「BLUE ROOF」をスタート。ドライフラワー専門店「ANTHOLOGY」、英会話のオンラインサロンやPodcastを使用したラジオ番組など、バイタリティあふれる活動を行っている。

福岡県糸島市志摩桜井5457
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