お金のことは「対話」で解決。夫婦会議®のプロに聞いた「10の質問」
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お金のことは「対話」で解決。夫婦会議®のプロに聞いた「10の質問」

お金にまつわる10の質問

目次

「お金」について、毎回決まった質問に、様々なジャンルで活躍する方に答えていただく人気企画「お金にまつわる10の質問」。

今回登場いただいたのは、Logista株式会社共同代表CEOの長廣百合子さん。対話を通じて夫婦でキャリアを考え、パートナーシップを発揮していくことの大切さを実感。夫の遥さんと「夫婦会議」のツールやプログラムを開発・推進されています。「結婚や子育てを機に、お金について考える機会は格段に増えました」という長廣さん。その答えとは?

①いま一番欲しいものと、その価格、理由を教えてください。

「まとまった時間」が欲しいです。次々に湧き出るアイデアを検証し、ビジネスとして具現化するにはある程度「まとまった時間」が必要なので、時間捻出のために自分で運転するのではなくタクシーに乗り、移動中をリサーチや思考の整理に使うことも。 一方で、同じく時間が買えそうなアイテム、例えばお掃除ロボットや食洗機にはあまり興味がないんです。私にとって家事は、家族の暮らしを豊かにしてくれるもの。そこを効率化するイメージはなく、むしろ家族で楽しみたいと思っています。

 他にお金で時間を買うことができたら、できた時間で家族旅行に行きたいですね。行き先はイタリア。独身時代、一度だけ行ったことがあるのですが、家族で行くことでまた新しい視点が生まれそうですし、好奇心旺盛な5歳の娘にも日本とは違う世界を見せてあげたくて。早ければ来年、期間は一週間。予算はどうでしょう…40〜50万円くらいで収まると理想的ですね。

《独身時代に訪れたイタリアでの一枚。「『わたし』だけで眺めたフォロ・ロマーノを、今度は『わたしたち』で眺めてみたい」と長廣さん》

②いまどんなお財布を使っていますか?

②いまどんなお財布を使っていますか?

大好きなイタリア・ローマのブランドで、夫婦で創業しているという共通点がある「フェンディ」の長財布です。以前使っていた財布は結婚のタイミングで買い換えたもので大切にしていたのですが、やはり毎日使っているとボロボロになってきて、お金が貯まりそうにない姿に(笑)。今回選ぶのに気をつけたポイントは、モノを買う時、冷静でいられるような寒色系で、開け閉めの所作が美しく見えるところ。半年くらい集中して探して、百貨店で見つけました。価格はちょうどユーロ高で10万円くらいだったかと思います。購入後はひと月ほど、11万5000円を入れて「いつもお金がある」ことを財布に記憶させ、ご縁のある神社に参拝。さらに暦の上で良いとされる天赦日(てんしゃにち)と寅の日が重なる日から使い始めました。ご利益…どうでしょうか(笑)。

③いま1万円渡されたら、何に使いますか?

おいしいものを食べることにパーっと使いたいですね。メニューは、鉄板で焼いていただくステーキ。1万円だと1人分だと思うので、その時は夫と相談して、家計からもう2万円足して、家族で食べに行くことになると思います。出費がかさみます(笑)。

④これまでで、一番有意義だったお金の使い方はなんですか?

本を買ってきたことですね。子供の頃から本が好きだったんですが、会社員時代は月に10冊以上読むと決め、ジャンルを問わず買って、とにかく読んでいました。私が本に求めることは、何か新しいことを与えてくれることではなくて、自分が考えていることを明確に文体化してくれるかどうか。「仲間探し」みたいな作業で、本に救われたことも多かったですね。なので買う時はまず、あとがきを見ます。「結局何が言いたいのか?」を知りたいので。結婚してからはずいぶん整理しましたが、仕事部屋や実家には今も、かなり積み上がっています。

⑤反対に、一番失敗したと思うお金の使い方はなんですか?

ファッションですね。実は私、「失敗」という言葉が大嫌いなのですが、これだけはもう否めません。大学2,3年生くらいから、「こういう時にはこういう格好がしたい」というこだわりが強くて、そのイメージを形にするために、着回しなんてもってのほか、毎回フルコーディネートを変えて行くくらいの勢いでどんどん買っていたんです。社会人になってまとまったお金を手にするようになってからは、「長く使えるから」とブランド品も手にとるように。でも結局、ファッションにはトレンドがあるし、ずっと使えるものなんて、そう多くないんですよね。それで20代後半くらいから徐々にクールダウンしてきて、今は計画的に…というか、あまり買わなくなりました。所有する、という概念が薄まってきたのかな。ファッションもシェアで楽しめますもんね。

⑥これまでで一番高い買い物を教えてください(家・車以外で)

しょうもない人との付き合いに投じたお金すべて(笑)。今でこそ自分のまわりにいて欲しい人、関わっていきたい人がきちんとわかるようになりましたが、10代20代の頃は、とにかくいろんな人との付き合いに参加していました。飲み会に5000円、パーティイベントで1万円とか…果たしてどれくらい使ってきたんでしょう…。人を見る目を養うためのレッスン代だったと思っているので全く後悔はありませんが、中には高い買い物もありましたね。

⑦これにはお金を惜しまないというのは何?

子供や夫・家族に関すること。そしてもう1つ、仕事につながるヒト・モノ・コトですね。私は家族との時間を自分の人生のベースに置いた上で、仕事を通じて役に立つことをやっていきたいと思っているのですが、それを実現させてくれる人間関係や物事に関してはお金を惜しまないと思います。となると、交通費や交際費? 最近はオンラインのコミュニケーションツールもたくさん生まれて便利にはなりましたけど、大きく物事を動かす時は、やっぱり直接会って話がしたい。「ここだ」という時に動ける自分ではありたいですね。

⑧自分なりの独自のお金ルールはありますか?

⑧自分なりの独自のお金ルールはありますか?

我が家は一括共同管理型で、お財布の中身から貯金、保険まですべてオープン。収入を合算し、「わたしたちのお金」として一緒に管理するのがルールです。それを実現させられたのも、「夫婦会議」を続けてきたから。「会議をする」ということは、日常のたわいもない「会話」ではなく、お互いの価値観を尊重しながら納得のいく答えを見出していく「対話」をするということなんです。ちなみにわたしたちが作っている夫婦会議ツールのひとつ、「世帯経営ノート」に「お金」という項目があるのですが、ここでは夫婦それぞれが何に興味を持ち、何にお金を使いたいと思っているのか、理想的な家計管理の方法などを、「対話」しながら共有できるようになっています。お金に関する不公平感や不信感は、夫婦関係に大きな影響を与えるものなので、定期的に話し合っていただけたらと思っています。

《妊娠〜産後・育児期の夫婦向けの夫婦会議ツール、夫婦で産後をデザインする「世帯経営ノート」は、2017年に「福岡市トライアル優良商品」に認定、2019年に「キッズデザイン賞」を受賞した》

⑨お金は貯める派? 使う派?それはなぜ?

以前は完全に使う派。今は、貯める派というより増やす派です。お金の運用方法には正解がないというか、それぞれの家庭によって違いますよね。我が家は夫が昔から勉強している方だったので、その知識も含め、信頼できるプロの方にも相談しながら運用方法を決めています。もちろん、それも定期的な「夫婦会議」で、確認し合いながら。

余談ですが、娘にも、早いうちからお金に興味を持ってもらえたらと、この夏から手作りの「家事で貯めるおこづかい帳」を作ったんです。家事も立派な「家の仕事」。わたしたちが娘に家事をお願いして、やってくれたら1ポイント、自分で家事を見つけて率先してやってくれたら2ポイントで、1ヶ月ごとに1ポイントを10円に換金する、というもの。彼女は買い物の度におねだりする子だったのですが、「おこづかい帳」を作ってからは、お金を得るためには働くことが必要なんだ、ということがわかってきたみたい。わたしたちとの家事も楽しんでくれていますし、自分で記帳するので文字を覚えるスピードも格段にアップ。いいこと尽くしです。

⑩お金はあなたにとってどんな存在ですか?

⑩お金はあなたにとってどんな存在ですか?

自分はもちろん、大切な人も豊かにしてくれるもの。あればあるほど幸せにできる人が増えると思うので、あればあるほど嬉しいです(笑)。実は私、高校生の時に見た「やまとなでしこ」というドラマにすごく影響を受けたんです。中でも主人公の、「お金を稼いでいる人は、それだけ社会に役立つことをしている。だから好き」みたいなセリフがあって、「スゴいこと言った!」と。その頃、卒業後にどんな道に進むもうか迷っていたんですが、「とにかく稼げる人になろう」という気持ちだけは決まりました。お金に関してだけでなく、仕事観にしろ恋愛観にしろ、まだ言語化されていなかったすべてのものが「整いました!」な瞬間でした。ということで、これからもしっかり稼いで、自分にとって大切な人たちをどんどん豊かに、幸せにしていけたらと思っています。

Logista株式会社 共同代表 CEO 長廣百合子

Logista株式会社 共同代表 CEO 長廣百合子

1984年、福岡市生まれ。大学卒業後、(株)マイナビに入社し、27歳の時に次世代リーダー育成事業で独立。その後、結婚・出産を経て、2015年に夫の長廣遥氏とLogista株式会社を設立し、子育て期夫婦のパートナーシップ構築のための夫婦会議推進事業を展開。キャリアデザインや対話によるコミュニケーションを取り入れた「夫婦会議®」を講座や研修プログラムで提供するほか、「夫婦会議ノート」「世帯経営ノート」などの夫婦会議ツールを開発。webメディア「産後夫婦ナビ」にて情報を配信中。

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