次々と日本代表を生み出すウォーキング講師が、次世代モデルとして活動する10代へ贈るアンサーとは。
特集

次々と日本代表を生み出すウォーキング講師が、次世代モデルとして活動する10代へ贈るアンサーとは。

令和ヤングと平成ヤング

平成が終わり、時代は令和へ。平成の終盤に異常に発展した携帯電話やスマートフォン、インターネットなどの通信機器やインフラのおかげもあって、私たちの生活環境は平成元年の頃と比べるとその有様を大きく変えています。そんな、まだ通信インフラも整っていなかった平成時代にヤングと呼ばれた人たちはすでに30代後半から50代へ。働き盛り真っ只中で、まさに今の時代を引っ張っているかつての平成ヤングたち。そんな彼らが、今現在ヤングを謳歌している令和ヤングの悩みや相談にアンサーする新企画『令和ヤングと平成ヤング』。令和ヤングにもおなじみ、福岡のウェブメディア「AFRO FUKUOKA」では令和ヤングの生態にせまるお話しを、こちら「mymo」では今や賢者となった平成ヤングのアンサーを、それぞれのマルチアングルコラボとしてお届けします。

令和ヤングと平成ヤング #6

質問する人
令和ヤング 岩田羽伽(19歳・モデル)
福岡を中心にモデルとして活躍する19歳。昨年AbemaTVで放送された恋愛リアリティショー『恋する♥週末ホームステイ』にも出演。

答える人
平成ヤング 今村大佑(ウォーキング講師)
ウォーキングスタジオ「Best Proportion 天神スタジオ」を主宰。姿勢・歩き方・骨格から、その人が本来持つ魅力・性格・心理状態を判断して行う指導で、ミスコンテスト日本代表を続々輩出している。

今村さんの学生時代、特に就職活動の時期のことを教えてください。

今村さんの学生時代、特に就職活動の時期のことを教えてください。

スポーツ関係の仕事に就きたくて福岡大学のスポーツ科に入学したんです。スポーツ生理学や解剖学、整形外科学などのスポーツの勉強ができたのはよかったですね。スポーツ科だから運動をしなければいけないんですけど、運動はほとんどしてませんでした(笑)就職活動で最初に希望したのはスポーツメーカーでのウェア開発でしたね。エントリーシートも大手スポーツメーカー数社に出したんですけど返ってきたのは1通で、そこでわかったのはスポーツ科ではこの職種に就けないということ。そうなると、そもそも就活自体が間違ってるなと思って1から考え直しました。やりたくないことはやらないと決めていたので、やりたいことを探すことから始めて、スポーツ業界の限られた職種の中で、ウェアの開発ができないならインストラクターになろうと大学3年の時に決めました。それでも小さい頃からの夢である「お金持ちになりたい、有名にもなりたい、社長にもなりたい」というのは諦めたくなかったんです。”子供の夢は大人の知識で叶えられる”とずっと思ってきたので、ただのスポーツトレーナーではなく、誰もやっていないジャンルを探そうって。一通り探したんですけどなかなか見つけられなくて、オリジナルを探すのに苦労しましたね。それならまずは身体の基礎を勉強しようと思い、辿り着いたのが、”姿勢””歩き方”。そこがウォーキングにつながっています。

―メジャーではないジャンルですが、どのようにしてインストラクターになられたのですか?

当時ウォーキングを指導している人はほとんどいなくて、メディアにもまだ出ていない頃のデューク更家さんに弟子入りしたんです。大学在学中に東京に行ってお話しした際、自分が勉強していた身体の基礎理論とウォーキングが合致していて、おもしろそうだなと思って。それから4年間弟子として活動していたんです。21歳の時に、ウォーキングで生きようって決めましたね。だから就職はしてないんですよ。中途半端にするくらいなら腹括ってやろうと思いました。

就職しないという選択肢に至るまでの経緯はありますか?

就職しないという選択肢に至るまでの経緯はありますか?

自分をよく理解しているんですよね。これまでなんでも平均よりちょっとできてるくらいで、何か一つ秀でてるものがなかったんです。せっかくやるならトップで戦いたいと思って、ライバルがいないジャンルを探したかったんです。ウォーキングで生きると決めた時も、ウォーキングが流行るという確信はなかったですけどね(笑)これまでも消去法で選択肢を選んできたので、残った数少ない”やりたいこと”に突き進んだ感じですね。あとは思いついたらやってみる。やりたくないことは一切したくないので。

―やりたいことをみつけるためには何をすべきだと思いますか?

世の中のことを知らないから選択肢がない。経験してこなかった過去から未来を見ようとすると選択肢が少ないんですよ。やりたいことがないと言っている人は、これまで楽しかったことが少ないんだと思うんです。とりあえず目の前にあることをまずやってみて、面白くないなら切り捨ててってやり方でいいと思います。なにをしたら楽しいかをまず知らなきゃいけない。試さなきゃわからないですからね。あれもこれも手を出すなと言われてしまいがちですけど、僕は真逆だと思っていて。あれもこれもやった先にいいものを見つければいい。

今後チャレンジしてみたいことはありますか?

今後チャレンジしてみたいことはありますか?

将来的にはパリコレのウォーキングディレクターをしたいなと思っています。海外のコレクションの指導をする機会もできてきているので、4大コレクションのディレクターもしたいですね。これまで日本の代表を12人育ててきた中で、これからは海外の代表も育てていけたらなと。もちろん世界一を獲りたいです。まだまだ少ないウォーキングディレクターという仕事を広めたいとも思っています。日本中を美しく歩かせるのが僕の人生の目標でもありますね。99%が猫背と言われる世界一姿勢の悪い国である日本は課題が山積みですけどね。

今回の平成ヤングからのアンサー

今回の平成ヤングからのアンサー

そもそもモデルは自分の個性を出すものではないんですよね。自己表現者であればアーティストになります。モデルは与えられたもののイメージを汲み取って表現して、そこに一流のモデルなら個性がのる。自分の持つイメージと世間の抱くイメージのズレを感じるのであれば、自分のアウトプットの方法が間違っている可能性がありますね。そのズレすら自分の表現の範囲にしてしまえばいい。与えられたものはこなしつつ、「私の感性のっけるとこうなります」と自信持って言えるようになるともっと楽しくなりますよね。