特産品をもらえるだけ?ふるさと納税ってどこがオトクなの?
今年こそは“ふるさと納税”をやってみようと思いながら、気付けばもう秋。特産品をもらえるしオトクそうだけど、利用のしかたや手続きなど具体的なことがイマイチわかりません。普通の納税と比べて、どんなところがオトクなの?
Q1 そもそも、ふるさと納税とは?
A1 好きな市町村に寄付をして応援できる制度です。寄付を受けた市町村は、それを基に地域の活性化をはかり、寄付した人は、特産品などのお礼がもらえる嬉しい仕組み。手続きをすると2000円を差し引いた寄付金相当額が、所得税や住民税から控除されるので、実質2000円の負担で寄付ができ、特産品がもらえることになります。
Q2 2000円の負担でお礼がもらえるなら、たくさんしたいな~。
A2 ただ、知っておきたいのは、2000円を引いた残りの寄付金が全て控除されるわけではありません。実は、控除額は人によって違っていて、年収や家族の扶養状況などによります。控除額を超えた場合は、2000円より負担が大きくなることは知っておきましょう。控除の上限額はふるさと納税の簡易計算サイトで簡単に計算できます。
Q3 寄付は、具体的にどうするの?
A3 まずは、どの市町村に寄付したいか決めることからはじめます。調べ方はいろいろありますが、私はWebで「ふるさと納税」と検索して、寄付を求めている市町村をまとめたサイトから探しています。地域やお礼の品、寄付金の使い道などから絞り込めるので、たとえば、被災地や以前住んでいた地域、将来お世話になる地域などで特産品は何か調べてみてもいいですね。
Q4 寄付したい地域が決まったら?
A4 Webサイトでそのまま手続きができます。ネット通販でショッピングをするのと同じ感覚でできるので、そんなに難しくありません。寄付の方法は市町村によって違いますが、一般に郵便振込やクレジットカードなどが選べるようになっており、なんとTポイントでの寄付もできます。手続きが終わったら、後はお礼の品を待つだけです。
Q5 税金の手続きは、どうするの?
A5 通常は、「確定申告」が必要なのですが、誰もが利用しやすい制度にするため、5つの市町村までなら「ワンストップ特例制度」という簡易な手続きで済むようになっています。寄付した市町村から届いた申請書を記入して送り返すだけで、翌年に払う住民税が減額されます。
※「確定申告」をする場合は所得税と住民税が減額され、「ワンストップ特例制度」は住民税からのみ減額されます。いずれもトータルの税効果は同じです。
総務省ふるさと納税ポータルサイト
Q6 気を付けることはありますか?
A6 たとえば「ワンストップ特例制度」を利用して税の手続きをする場合は、手元に現金がもどってくるわけではなく、翌年の住民税が減額されることで、結果的に寄付分がもどるようになっています。税の軽減分をきちんと見える化したい人は、月々の給与から住民税の減額分(寄付金額―2000円÷12月)を積み立てるといいですよ。
ネット通販のような感覚で手続きできるなら私にもできそう。今年の寄付は12月までですよね。私は生まれ育った地域に寄付したいな。早速やってみます。楽しみ~~♪