ただ目的地を目指すだけではなく、車内で過ごす時間そのものを楽しめるのが列車の旅のイイトコロ。九州には、そんな旅の魅力をハイグレードに進化させた、個性豊かな観光列車が勢揃いします。話題の「ななつ星in九州」以外にも、女子旅、カメラ好き旅、家族旅…など多彩なニーズに応えてくれる新感覚の列車の旅で、忘れられない思い出を描く価値ある1日を過ごしてみませんか。

「おいしいものには目がないの♪」グルメな女子旅ならこの列車

女同士の旅には、おいしいものは欠かせないもの。目的地での食べ歩きの前からグルメを満喫できれば、きっともっと素敵ですよね☆

JR九州の運行する「或る列車」は、幻の「九州鉄道ブリル列車」の復刻版。幻の豪華列車をモチーフにした瀟洒な造りが魅力です。さらに車内では世界的にも名高い東京・南青山の レストラン「NARISAWA」のオーナーシェフ・成澤氏がプロデュースした極上スイーツコースが味わえます。お洒落感度の高い女子は、要チェック。

 また肥薩おれんじ鉄道が運行する「おれんじ食堂」も工夫いっぱいの観光列車です。「ななつ星in九州」を手掛けた鉄道デザイナー・水戸岡鋭治氏が内外装を手掛けた列車では、沿線で人気のレストランやホテルとタイアップしたオリジナルフルコースが味わえます。

さらに各駅に着くタイミングでその地の特産品が提供されたり、長めの停車時間がある駅では、揚げたてカレーパンや地元高校生が手作りしたお菓子の販売があったり。車窓に広がる東シナ海の絶景とともに沿線住民とのふれあいも楽しめる列車「おれんじ食堂」の旅。スローライフがテーマです。

「写真大好き！」カメラ好きが乗るべき列車はコレ

車窓から望むのは、彼方まで広がる九州の大自然・・・カメラ好きの人にぜひ乗ってほしいのが、絶景を楽しめる観光列車。

中でもJR九州の運行する「いさぶろう・しんぺい」は、霧島連山や桜島を望む日本三大車窓の大パノラマが楽しめます。スケール壮大な絶景をカメラで収めるのはもちろん、旋回するループ線の中にスイッチバックがある日本唯一の大畑駅など、鉄道ファンならずとも心躍る列車の旅が楽しめます。

一方16世紀の天草に伝わった南蛮文化をテーマにした、特急「A列車で行こう」は車体の造り自体がフォトジェニック。落ち着いた色調の木やステンドグラスを配したインテリア、ベンチやソファのある「A-TRAIN BAR」など、映画のワンシーンを思わせるシーンが満載です。

車窓の外に広がる御輿来（おこしき）海岸の美しさも必見。有明海の干潟が描く砂紋は、とても幻想的な光景です。写真撮影の後は往年のJazzナンバーをバックミュージックに、バーでハイボールを味わいつつ過ごしませんか？

また三角港からフェリーに乗ってわずか5分で到着する天草ではキリスト教布教のために建てられた教会群を訪れたり、野性のイルカに出会えるイルカウォッチングに参加したり。シャッターチャンス満載の旅が実現します。

「楽しいね！」笑顔があふれる家族旅はSLで

家族揃ってのお出かけなら、旅の目的地だけでなく、列車の中でも見たり触ったりして遊べるとなおGood！その筆頭が、子どもたちに不動の人気を誇る「SL人吉」です。

煙をはきながら走る雄姿や汽笛の音色など、子どもたちだけでなく、鉄道にロマンを感じる大人の間でも人気。さらに、球磨川沿いに走る美しい景色は、日本の原風景そのものです。

機関車だけでなく、木材を豊富に使った車両や遮るもののない展望ラウンジも一見の価値あり！また停車中に機関士の話を聞くことができたり、記念撮影用に子どもの制服を貸してもらえるなど、体験型のサービスも満載です。思い出いっぱいの家族旅行になりそうですね。

「仕事がひと段落したら家族でゆっくり」「このプロジェクトが落ち着いたら思い切り気分転換を」・・・そんな願いを満たしてくれる、魅力的な九州観光列車の旅。目的にあわせて特別な列車を選んで出かけましょう！旅の途中を目いっぱい楽しんで、忘れられない印象的な1日をお過ごしください。