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カリスマFPが教える 今考えたい“お財布”のこと 第3回 mymo読者向けお財布アドバイス わが家だけの「すごいお財布」の鍛え方(株式会社ZUU編集)

株式会社ZUU編集

カリスマFPが教える 今考えたい“お財布”のこと 第3回 mymo読者向けお財布アドバイス わが家だけの「すごいお財布」の鍛え方(株式会社ZUU編集)

目次

累計で1万人を超える「家計の立て直し」を成功させてきた、ファイナンシャル・プランナー(FP)で家計再生コンサルタントの横山光昭(よこやまみつあき)さん。

第1回、第2回、に続く最終回の第3回では、横山さんがこの仕事に就くきっかけと、今日からできるmymo読者向けのアドバイスをお届けします。

■「体質」を変えないと借金から抜け出せない

横山さんはかつて、事務員として司法書士事務所に勤務していました。そこには、借金を背負って追い込まれた人たちが相談に来ていました。

自己破産などの債務処理という手続きで借金を帳消しにすることで、横山さんは「人助けをしているつもりだった」といいます。しかし疑問を持つようになりました。

「自己破産で借金から自由になった、と送り出したはずの人たちが、半年くらいして、またやって来るのです。『ヤミ金からお金を借りてしまった。取り立てが過酷で、本当に困っているんです』と」(以下、カギカッコ内はすべて横山さん談)

正規の業者から借りられないからヤミ金に手を出して、さらに過酷な状況になっている。自己破産のお手伝いは、相談者にとっては、対症療法でしかなかったのです。

「なぜ借金をしてしまうのか、本来の原因を探して体質から変えていかなければならない。でも精神論だけでは解決しません。そこでFPの資格を取りました。所属していた事務所の先生の理解もあり、私はその事務所で金銭教育をやらせてもらえることになりました」

すると、金銭教育が必要なお客さまが紹介によっても訪れることになり、横山さんは家計再生コンサルタントとして独立することになります。

「でもその頃の私といえば、借金があり、ギャンブルもしていました。金はあとからついてくるなんて思ってもいました。だからこそ、貯められない人の気持ちも分かるんです」

■「消費」「浪費」「投資」の3分類を始めよう

そんな横山式の家計改善を、少しのぞいてみましょう。わが家のお財布(家計)を考えるとき、考えるべきなのは、第2回でも触れた“支出”の把握です。やり方は簡単。支出を“消費”“浪費”“投資”の3つに分類します。

“消費”は生活するのには欠かせない食費、消耗品費など。“浪費”は、ギャンブル、たばこ、お酒など、今を楽しむためだけの支出。“投資”は株式投資、預貯金だけではなく、勉強のための書籍などの自己投資も含む、自分の将来に役立つ支出です。

でも、本来は消費だと思っていた食費が、買い物をしすぎて冷蔵庫で腐らせてしまった、自己投資のつもりだった本も積んでおくだけになったら“浪費”になります。

大切なのは自分の支出を省みることなので、主観的な視点も入れて分けてOKです。“消費”“浪費”“投資”の封筒を3つ用意して、レシートを毎日そこに入れていく習慣づけをしましょう。

年収によって異なるものの、理想の支出割合は、消費70%、浪費5%、投資25%。パーセンテージの出し方は、例えば手取り20万円の家庭の消費が16万2,000円の場合、16万2,000円÷20万円=81%と計算します。

1ヵ月分をまとめて振り返れば、今の家計の姿が分かりますので、これからどうやって理想割合に近づけるのか、スタートラインに立ったといえます。

■「いい意味で適当に」が長続きのコツ

横山さんは「家計管理のやり方は、自転車の乗り方のようなもの」と言います。乗れるようになるまでは大変ですが、一度覚えれば忘れてしまうことはありません。

「相談に来る人には『私に相談料を払い続けてもしょうがないですよ』と言っています。必要なことは全て伝えますので、身につけて自分でやってみてください、と。困ったらまた相談に来てもらえばいい」

家計の改善は、数字という形で成果が見えてきます。コツをつかんでしっかりと今の姿に向きあい、失敗もポジティブにとらえてチャレンジすることで、赤字体質がどんどん改善するといいます。

■手元のお金は「将来へのプレゼント」

家計の支出を把握してムダを改善し、手元にお金を残す。そのお金はいわば、将来の自分へのプレゼントです。

「素直に『欲しいものは欲しい』でいい。でも、“ただ欲しい”から、“夢のためにお金を貯めてから買おう”と意識を変えれば、我慢も楽しみになります」

相談者の1人に、何でもクレジットカードで買って、すぐ飽きてしまうという人がいました。横山さんはその人に、10万円の自転車を買うために、あえて毎月1万円ずつ貯金して買うことを勧めました。

10ヵ月後に買った自転車を、その人は飽きずに大切に乗っているそうです。お金を貯めながら「本当に必要なものだろうか」と考えたからかもしれません。「もしかしたら、ものの価値とは、取得の仕方によっても、変わるのかもしれないですね」と横山さん。 

まず家庭の支出を把握する、新しいものは“欲しい”から一歩進んで“必要か”を考えてから買う。ときにはあえて不便な“貯めてから買う”をしてみる。

「そうした感覚を身につければ、それぞれの家庭の『すごいお財布』ができ上がっていくのではないでしょうか」


▼第1回記事はこちらから
カリスマFPが教える 今考えたい“お財布”のこと 第1回 横山家のお財布事情「貯まる家庭」はコミュニケーション上手

▼第2回記事はこちらから
カリスマFPが教える 今考えたい“お財布”のこと 第2回 お財布事情の背景 年収ではない「貯まる・貯められない家庭」の分岐点

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