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便利なキャッシュレスの思わぬ落とし穴、法事なのに現金がない!

私のキャッシュレス生活 伊藤 志保

便利なキャッシュレスの思わぬ落とし穴、法事なのに現金がない!

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こんにちは、酷暑の夏も変わらない体重で切ない秋を迎えたファイナンシャル・プランナーの伊藤志保です。

この夏は仕事に加え、初盆や法事など、プライベートな予定で何度となく帰省しました。出かけることさえも躊躇する暑さの中、いかに直射日光を避けて移動できるか、そんなことに頭を使った夏でもありました。高速バスでは座席シートに設置されたコンセントで充電もでき、スマホ族としてはとても快適なバス移動となりました。

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現金でなければならないときもある日本の生活

さて、昨年叔母が他界して、この夏は初盆と一周忌の法要がありました。このようなときは、他の親族との関係もあり、香典をいくら包んだらいいのかと考えてしまうものですが、今回は違いました。日頃、キャッシュレスな生活をしているため、香典を包むための紙幣がそもそもお財布に入っていなかったのです。銀行で引き出せばいいだけの話ですが、銀行に立ち寄る時間があまりなくて慌てました。

家族からは「信じられん!」と叱られたものの、日常生活がキャッシュレスで間に合ってしまっているだけに、「現金が必要」という状況が「特別」になりつつあるのも正直なところです。

東京の愛宕神社ではお賽銭も電子マネーでOK

東京 愛宕神社
【画像出典元】「PhotoAC」

2018年のお正月には神社のお賽銭に電子マネーが使えるというニュースが話題になりました。

福岡でもなじみの深い日本三大愛宕神社の一つ、東京都港区にある愛宕神社では、2014年から期間限定で電子マネーのお賽銭箱が設置されるようになったそうです。

ニュースで紹介されているのを見て、さすがに「えっ?」と目を疑いましたが、そこには確かに電子マネーの機器が設置してありました。神様に対して失礼だ、という声もあるようでしたが、現金を持ち歩かない層のライフスタイルに合っているのでしょう。お賽銭を管理する神社の労力を省き、防犯対策にもなることを考慮したうえでの導入でした。

数年後にはご祝儀もお小遣いも電子マネーになっているかも?

ご祝儀袋

お賽銭や法事だけでなく、結婚のお祝いやお見舞いなど、日本では、「お金」は時として単なる「金銭」ではなく、地域の風習や慣習、人の思いといった、形では表せないさまざまなものをのせて、やり取りされるという側面があります。だからこそ、かつて企業が給与を現金払いから口座振り込みに切り替えたことで父親の権威が落ちてしまったという説もあったわけで、これは日本独特の事柄かもしれません。

このような背景もあることから、日本ではキャッシュレスは広がらないという意見もありますが、時代は移り変わります。披露宴の引き出物に通販カタログが綴じられていたり、お中元やお歳暮に商品券が送られたり、かつては失礼だといわれた行為も今では反対に喜ばれるようになっています。もしかしたら、数年後には御祝儀や御香典、子供のお小遣いまでも電子マネーに変わっているかもしれません。

ただ、少なくとも今の日本では現金は欠かせないものであり、TPOに合った使い分けをしながら、上手にキャッシュレスを生活の中に取り入れてみることをおすすめします。 

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