20代の投資、最大の武器は誰もが持っている○○!おすすめ資産運用法をFPが解説
個人投資家にとって最大の武器は時間です。20代は投資デビュー=最大の武器である時間を有効活用することができる年代です。資産運用のメリット・デメリットを解説しながら、20代の投資に関して取り上げていきます。
そもそも資産運用とは?
預貯金=金融機関が万が一破綻したとしても、1000万円までの預貯金は法律により保護されます。従って安全性で判断するとピカイチですが、低金利の現代では「お金を増やす」という面では魅力に欠けています。
資産運用=預貯金以外でお金を増やすことです。マーケットの状況などで資産の価値が増減しますので、場合によっては資産価値がマイナスになることもあります。しかしながら、きちんとリスクを分散しながら運用を行うことによって大きな利益を得ることも可能です。
資産運用の方法としては株式・債券・投資信託・不動産・金・FXなどが代表的なものとして挙げられます。
20代で資産運用を始めるメリット・デメリット
20代で資産運用を始めれば、30年以上の運用も可能です。最大の武器である時間を使って、長期投資をすることにより、低リスクで少額から、ゆっくりと資産を増やしていけるのがメリットです。ちなみに投資におけるリスクとは「資産価値の振れ幅」のことで、高いリターンが期待できる商品は、一方で大きな損失が発生する可能性も持ち合わせているということです。
運用できる期間が短ければ、目標金額に対して高いリスクを取って高いリターンを狙うような運用となりますが、運用期間を長くとれると、リスクを抑え低いリターンで運用しても目標額を達成できる可能性が高まります。
20代で投資を行うことのデメリットとしては
① 自由になるお金が減る
② 知識がないままスタートして失敗する
上記の二つがあげられると思いますが、少しずつでも始めた方が大きな成果を得ることができそうですね。
20代にFPとしておすすめする資産運用は「投信積立」
資産運用といってもさまざまな金融商品があり、代表的なものとしては株式・債券・投資信託・不動産・保険・金(きん)などが挙げられます。
このなかで20代におすすめの資産運用は、「投信積立」と呼ばれる投資信託の積立て投資です。
投資信託は「小口で集めた資金を分散して投資、そこで得られた利益を配分する」「安く購入して高く売る」という二つの利益を得られる金融商品です。株式投資と似ていますが、株式投資との大きな違いは初めから分散投資を行うことができるのでリスクの軽減効果が狙えるところです。また証券会社によっては100円から投資信託の購入ができるので資金的に余裕がない20代でもスタートしやすいですね。
そこで活用したいのが「つみたてNISA」。
2018年1月からスタートした「長期・分散・積立」「手数料が安く、利益は非課税」という20代からの資産運用にぴったりの制度です。国内外の株式を対象にした投資信託を定期的に定額購入することで過剰なリスクを取らずに運用をスタートさせることができます。
20代が資産運用する上で最も大事なことは?
資産運用をスタートすると、当たり前ですがどうしても大きく稼ぐことへ気持ちがいってしまいます。気持ちはわかりますが、そんなにうまくは行きません。
初めに失敗してしまうと資産運用への気持ちが萎えてしまい、「もういいや」となってしまうのは残念なことです。時間という最大の武器を有効活用しましょう。また金融商品を選ぶときは「他の人に自分の言葉でメリットとデメリットが説明できるもの」としましょう。大切な自分のお金の運用先はキチンとしたところを選びましょう。