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お金のプロが毎日実践「ポイントがぐんと貯まるポイ活テク」公開

FPに聞きたいお金のこと 内山 貴博

お金のプロが毎日実践「ポイントがぐんと貯まるポイ活テク」公開

こんにちは。ファイナンシャルプランナーの内山です。今回は20代女性からの「ポイ活」についてのご質問にお答えします。

インスタやブログでも人気のポイ活。おすすめのポイ活サイトやアプリなどさまざまに紹介されることも多いようです。FPである私ももちろんポイ活をしています。今回はTポイントなど、私が普段から使っているカードやアプリでやっているポイ活テクをご紹介します。またせっかくのポイ活が無駄にならないように、そのデメリットや注意点についてもお伝えします。

《相談内容》
「ポイ活などポイントをおトクに貯めるコツなどをよく見るのですが、FPの方が使っているおすすめのクレジットカードなど、その使い方を教えて欲しいです。また注意点などあれば教えてください。」(20代女性)

クレジットカードを持つ女性
【画像出典元】「iStock.com/andresr」

実は、FPだからといってポイントやマイルについて特別に詳しいわけではありません。今回は筆者のポイント利用状況などを実例としてお伝えしながら、FP目線でポイントとの向き合い方や使用上の注意点などをお伝えできればと思います。

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航空系クレジットカードを中心にマイルに換えて利用

まず私が主に貯めているポイントは大手航空会社のクレジットカードのポイント、大型電器店のポイント、Tポイント、そして最近ではLINE Payです。コンビニやスーパーなど少額な支払いでもクレジットカードを利用してポイントを貯めることができますが、私は以下のルールのもと、カードを使うようにしています。

①公共料金や保険料といった毎月の金額に大きな差が無く定期的に支払いが必要なもの
②スーツ、靴、旅行代(出張代)など時々発生する高額な支出
③インターネットで購入する場合

もちろん、ポイントを貯めることに重点を置くと日々の細かい支出もクレジットカード決済にした方がよいのかもしれません。ただし、「ちりも積もれば・・・」です。どんな買い物でもクレジットカード決済をしていると財布から現金が無くならないため、知らず知らず余計な買い物をしてしまう可能性もあります。よって、①のように毎月ある程度一定額で見込まれる支出や、②仕事関連や趣味などで時々必要となる、やや高額な出費をカード決済にします。

「今月スーツをカードで買った。靴も欲しいけどもうしばらく我慢しよう。」というように大きな金額であれば現金決済でなくとも、支出として意識することができます。そしてクレジットカード決済で貯まったポイントは航空会社のマイルに移行しています。例えば東京⇔福岡を当該航空会社の正規料金で予約すると6万円前後かかります。早割などで予約しても往復3万円から4万円程度かかるわけですが、それをレギュラーシーズンですと1万5000マイル(1万5000ポイント相当)で往復分購入することが可能です。ちなみにマイル特典で飛行機を予約した場合は、早割などではできない予約の変更も可能です。つまり正規料金で払ったこととみなされます。

クレジットカード決済の場合、100円の決済に対して0.5~1ポイント程度貯まります。仮に1%還元の場合、そうやって貯めた15,000ポイントがマイルとなり、そして6万円相当の価値に換金できたと考えると、換金率4%程度とみなすことができます。非常にお得にポイントを活用したことになります。なお、レギュラーシーズンではなく、例えば12月の沖縄などローシーズンに往復すると1万2000マイルで可能です。旅行が好きな方などはマイルに換えることでポイントを上手に使うことができますね。

飛行機に乗らずして日々の生活(陸上)でマイルを貯める人のことを「陸マイラー」と呼ぶことも。陸マイラーからすると「クレジットカード決済の還元率は悪い」という指摘もあります。どんな有効なマイルの貯め方があるのか、一度彼らの意見も参考にしてみてください。

還元率でいえばLINE Pay

高い還元率で今話題なのはキャッシュレス決済のLINEPayです。2019年9月まで3.5%がポイントとして還元され、そのポイントは次の買い物で利用できます。また利用頻度によってポイント還元率もアップします。ローソンや阪急百貨店など利用できるところも増えているためよく利用しています。「100億円あげちゃう」キャンペーンで話題になったPayPayに加え、各種金融機関のキャッシュレス決済サービスなど今後もキャッシュレス決済は充実していくと思います。ぜひご自身の生活で最も有利な決済方法を使えるようにしておくといいですね。

ポイント利用の注意点
ヨドバシカメラやヤマダ電機のポイントを貯めている人も多いのでは?購入額の10%程度が貯まるため、コツコツ貯めて大きな買い物をする際に使いたい。と考えている人もいるようです。プリンタのインクや用紙など、ちょっとしたものを買う時にポイントを使うのは「トクした」気分にならないようです。確かに、一定のポイントが貯まり、それを使い欲しかった電化製品を購入するとすごくトクをした気分になりますが、これに対して1つ提言させてください。

「ポイントをたくさん貯めるより早く使う!」これに尽きると思います。現金に比べポイントの利用方法はその系列店などに限られますし、何より利息がつきません。現在、銀行預金は非常に金利が低いためそれほど細かいことを言う必要はないのかもしれませんが、利息の付かないポイントをコツコツため、そのポイントを貯めるために現金で買い物をしているというのはやや違和感を覚えます。よって、私は常に「ポイントがあれば、ある分全部使ってください。」と毎回、買い物の際に店員さんにお願いしています。

ポイント還元VS現金値引き

クレジット決済
【画像出典元】「iStock.com/mediaphotos」

さらに追及するとポイント還元と現金値引きはどちらがオトクなのでしょうか?大型電器店の場合は10%ポイント還元を見込んで値付けがされているケースが多いです。よって、現金値引きのお店で9000円の商品はポイントが付くお店では10,000円ということも少なくありません。1万円買って1000円分ポイントがもらえるのでどちらも同じでは?いえいえ、そんなことはありません。

例えば、上記買い物を10回続け、11回目にポイントを使った場合はどうでしょうか。10回の買い物で1万ポイント貯まっていますので、11回目はポイント全部使って無料で購入できます。ただし、10回ポイントを貯める過程で10万円払っています。一方、ポイントが付かない現金値引きのお店は9000円×11回で9万9000円払ったことになります。いかがでしょうか?ポイント還元のお店では最後11回目でポイントを利用する際に、当然新たなポイントはもらえません。そこが差となり、現金還元のお店の方がおトクになるのです。

ポイントにポイントを!?

200円で1ポイントだから、あと1つ商品を買おう。こんな経験、私もあります。ポイントを意識しすぎるあまり、結果、余計なモノを買ってしまうと意味がありません。さらには、ポイントには有効期限があるものもあります。コツコツ貯めて結局無効になるという経験、これまた私もあります。もちろん、ポイントのおかげで上手な買い物、楽しく豊かな生活につながることも事実です。

ぜひ財布の各種カードを確認し、あなたにとってそのポイントが「何点」なのか採点をしてみてください。まさにポイント制度にポイントをつけるのです。点数が高いものを上手に使ってくださいね。きっと採点をする以上、有効期限の有無などを確認することになるはずです。そしてムダもなくなるはずです!

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