20〜40代に聞く! 年齢と共に変化する女性の悩みにどう備える!?
目次
女性にとってすごく身近な「美容」と「健康」という言葉。
真剣に考えて取り組んでいる人もいれば、何から始めたらいいのかわからないと言う人も多いはず。気になる世代としっかり世代を代表する女性2人に、美容と健康に関するホンネをうかがいました。
気になる世代(20代)
◾️安部七波
福岡大学スポーツ科学部、大学院で6年間学び、現在は助教を務めている。15年間のバスケットボールの経験を経て、現役引退後はマラソンランナーとして福岡マラソンにも参加。スポーツを通じて健康改善を図る彼女に、年齢とともに変化する女性の身体と今後の人生プランについての悩みを聞いてみました。
しっかり世代(40代)
◾️林田七恵
オーガニックコスメブランド「HANA オーガニック」の開発者であり経営者として日々邁進しながらも、美しく自分らしく生きる彼女。ホリスティック美容家ならではの健康や美容へのアドバイスや、人生の先輩として女性が考えるべき節目について、自身の経験を元に語っていただきました。
オーガニックコスメを開発されている林田さんですが、オーガニックを意識するようになったきっかけはありますか?
林田: 私自身、元々身体が強いほうではなくて、肌も弱いほうでした。健康な人ってオーガニック製品かどうかなんて気にしないと思います。例えば花粉症、出産とかがきっかけでオーガニックを意識するようになるんじゃないかな。私の場合は、10歳の時に顔のニキビに悩まされていて、皮膚科で処方された薬をずっと使っていたんです。すると赤みは引いたので、それから10年近く使い続けていました。二十歳の成人式で化粧をしてもらった時に「若いのにシミがあるわね」と言われて初めて薬が原因だということに気がつきましたね。薬は“良くなるためのもの”だと思っていたのに、使ううちに自分で肌を治す力がなくなっているんです。そこで薬ってなんだろうとふと考えましたね。身体も同じなのではと思って、健康ドリンクだとか身体に良いものだと思って飲んでいたものを全てやめてみたんです。そしたら風邪もひかなくなって、調子もよくて。それがきっかけで自分の中にある“治す力”を高めようと思いました。
—現在、安部さんは美容に対して気を付けていることはありますか?
安部: これまではドラッグストアでも買える市販の化粧水を使っていました。ただ20代後半に差し掛かるにつれて肌の土台作りを意識するようになりましたね。それからはフェイシャルエステサロンで取り扱っている化粧水を使っています。今はまだ肌トラブルも気にしたことはないですけど、30代になった時に後悔しないスキンケアを心がけるようになりましたね。普段は化粧もあまりしないので、メイク道具にお金をかけるよりスキンケアにお金をかけるようにしています。
林田: 今の若い世代は合理的にものを選んでいると思います。私が20代くらいの時は、メイク道具は一式揃えておかなくちゃいけないっていうのがあって、いろいろ試しすぎて肌が痛んじゃった世代なんです。肌に必要なものだけを与える、余計なものは買わないと決めている若い世代は肌がきれいなんですよ。いろいろ買わないほうが節約にもなりますもんね。
—安部さんは福岡大学スポーツ科学科の助教を務めていらっしゃいますが、運動の面でも健康管理はされていますか?
安部: そうですね。ずっとバスケをしていて、現役を引退した今はランニングをするようになりました。走るだけではなく筋トレもするようになって身体作りという面で健康管理をしています。代謝が落ちると身体の調子も悪くなるので筋肉をつけることも重要だなと感じます。
林田: 代謝は大事ですね。女性に多い末端冷え症は特に要注意です。毛細血管が肌の基底細胞に栄養を与えて初めてターンオーバーするんです。だから血流が悪いと感じている人は、肌とか髪が傷みやすいって人が多いですね。
安部: 運動すると血の回りがよくなるので内から改善するという役割から考えても運動は効果的ですね。
林田さんはいつ頃から健康を意識し始めましたか?
林田: 仕事に追われる日々が続いて、35歳までは深夜残業なんて当たり前でしたね。健康のことを考える暇すらなかったです。ただ女性ならではの気づきだと思うんですけど、子どもって何歳まで産めるんだっけとふと考えたんです。出産適齢期を調べると35歳から妊娠の確率はどんどん下がっていくし、30代前半でも適齢期ではないと知って焦りましたね。気付けば生理不順だったり妊娠しにくい身体になっていて不妊治療を始めてもなかなか授からなくて。一度考えるのをやめようと思って会社を辞めて、起業するまでの少しの休みで身体が落ち着いたのか、自然に妊娠したんです。今まで良かれと思って頑張りすぎていたのかもしれませんね。授かるのは神秘的なことですけど身体が資本なんだなと身をもって感じましたね。女性の身体は常に変化していくものだから、その変化に沿った人生設計が必要だと思います。
安部: 私は今25歳なんですけど、20代前半までは無茶な生活をしても特に問題は感じなくて、卒業して仕事をしていく中で、だんだんとストレスと不摂生の影響が身体に出やすくなったなと感じます。体調を崩しやすくなってしまって改善しなくてはいけないなと思うようになりました。元々ずっと運動をしてきたのに、働きはじめるとそれも疎かになってしまったのかなって。定期的に身体を動かすことで体調改善と気分転換をしていきたいなと思っています。
林田: 私は運動はしてこなかったんですけど、数年前からヨガとフラを始めました。フラは優雅に見えてかなり運動量が多くて基礎代謝も上がって筋トレにもなるんですよ。基礎の動きを5分しただけでもすごい汗をかきますよ(笑)汗を流して身体を動かすと脳内のホルモンが変わるんですよね。
安部: やってみたいですね。フラのイメージが変わりました。ヨガはやっていますが、自律神経が整う感じがあるので運動とはまた違った効果を得られている気がします。
—林田さんは安部さんの年齢のときはどうでしたか?
林田: 22歳で起業して、27歳で上場したので一番忙しかったですけど、誰よりもエネルギーがあったと思います。いろんなことをやりたいと思って動いてた時期です。
安部: 私もそのタイプです。やりたいことがたくさんあるのにやらないのはもったいないなと思っていて、空いてる時間は全部自分への投資だと思っています。
林田: きっと無駄なことはないんですよね。人生設計はすごく大事だけど、その頃に出会う人や物事っていつか役に立つ時がくるんです。直感が大事で、思うがままに動くのが一番正解なんですよね。ただ忘れてはいけないのは、人は直感が鈍る時があるということ。身体性を高めると直感性が養われるんです。自分の直感を大切にしてくださいね。
安部さんは将来について悩みはありますか?
安部: 女性として考えなければと思うのは、結婚、出産ですね。今が一番働ける時期だと思っているので、このタイミングでは行動に移せないと思いつつも、自分の家族のことを思うと早く結婚して出産するほうが良いのではと考えたりしますね。自分の人生だけではないなっていうのを感じてきていて、人生設計は悩みますね。
林田: それを二択にせずに全部選んじゃってもいいんですよ。頭で考えて打算的に選ぼうとすると間違えてしまう。直感に従ってどっちもしたい!でいいと思う。「赤ちゃんは自分の食い扶持をとってお腹に宿る」って言われているから大丈夫。産むと何か人生の転機が訪れるらしいですよ。私自身も0歳児を抱えながら起業した経験がありますからね。出産で何かを諦めるわけではないと思います。親戚付き合い、ご近所付き合いを大切にしているとみんなが助けてくれるんです。その繋がりを大切にしてくださいね。人間関係こそが最高の保険だと思います。
安部: 実際に子育てをしながら働いている方を見ると勇気をもらえます。慎重になりすぎてもいけないなと、なんとかなると思って直感に従っていきたいです。
万が一の病気に備えるような保険には入っていますか?
安部: 入ってます。これまで家族で加入していた保険を社会人になって自分の名義に変えました。でも保険の内容まではわからないままです。疾患を持っていたりすると条件も変わってくるのでちゃんと見直していきたいと思っています。
林田: 保険のプランナーの方に話を聞くと保険のプラン以外にも、これからの人生で起こりうる問題を提示してくれるので人生プランナーみたいですよね。女性だからこそ気を付けないといけない病気もありますし、自分では想定できない未来に備えることも大切だと思います。
安部: まさに人生のプランナーですね。教えてもらわないと気づかないことばかりです。健康のチェックとかライフプランニングのタイミングを自分でもきちんと考える時間を定期的に作らなきゃなと感じています。
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