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あなたのお金のコスパを高めるシンプルで重要なルールとは?

山崎俊輔のライフプラン3.0時代を生きるルール 山崎 俊輔

あなたのお金のコスパを高めるシンプルで重要なルールとは?

目次

私たちは何気なくオカネを使って暮らしている でもそれでいいの?

昨日、一日で使ったお金はいくらでしたか?

たぶん、そんな質問をいきなりしてすぐに答えられる人はいないでしょう。「あ、昨日は一日家にこもっていて、何も買い物しなかったからゼロ円かな」という人なら即答できたかもしれません。でもよく考えると実はネットショッピングで数千円使っていたかもしれませんし、クレジットカードから月額課金される会費が引き落とされているかもしれません。

私たちは日々、何気なくお金を使って暮らしています。

ボーナスでタブレットや高額家電品を購入するときには、「今○万円の買い物するんだな」とお会計するとき、さすがに身が引き締まることがありますが、ひとつひとつのお会計のたびに「○○円使うぞ!」と自分に言い聞かせることはまずありません。

特に500円より少ない金額でのお買い物ではいちいち真剣に考えている時間もありません。近年普及が進む電子マネーでのキャッシュレス決済においては、小銭入れも出しませんから、「今、私は○○円を使った」と考えないことのほうが多いでしょう。

しかしそれは怖いことかもしれません。お金を使っているにもかかわらず「感動がない」「満足がない」消費をしているということだからです。

“ムダ遣い”の定義を”使った金額”という意識からアップデートしよう

ここで、お金の無駄づかいはどちらか、というクイズを出してみたいと思います。

ケースA)100均で2,3個気まぐれに雑貨を買ったが、まったく使わず全部捨ててしまった(220~330円程度)

ケースB)行かなくてもいい旅行ではあるが、結婚5周年の節目の年ということもあり、家族で2泊3日の旅行に出かけた(予算20万円以上)

さて、どちらがムダ遣いでしょうか。こういう質問をすると、多くの場合「Bのほうがムダ遣い」という意見になります。「そんな金額を使わなくてもいいのではないか」という声も聞こえてきます。そう考える理由はやはり、金額が大きいからでしょう。

しかし、Bの出費について「お金はかかったけれど、家族全員、大満足で帰宅した」と最後に一言追加したらどうでしょうか。あるいは「2年前から毎月1万円の積立をして旅行資金をがんばって貯めてきた」としたらどうでしょうか。

おそらく、「それならムダ遣いとはいえないね」と考え直すのではないでしょうか。

ケースBのほうは金額としていえば20万円は大奮発の予算です。しかし、記念日を楽しむために計画をし、家族がみんな満足をして帰ってこれたのならそれはムダ遣いではないといえます。

ところで、最初にムダだと考えたものがそうでなくなったとしたら、その違いはなんでしょうか。

私たちは、お金を使ったときの「ムダ」かどうかという判断要素として、そのお金が「有意義な使われ方かどうか」、「満足度(元を取ったと思えるか)」が高いかどうか」を意識しています。その違いがあるからこそ、20万円使ってもムダではないと思うわけです。

だとすると、本当に危ないのはむしろケースAかもしれません。私たちは100円程度の出費はあまり痛みも感じません。しかしケースAのほうはやはりムダ遣いです。そのお金はあなたに何の満足ももたらしていないからです。

1日300円のムダなお金は人生を通じて1000万円の損かもしれない

先ほどの2つのケースは極端な比較をしていますが、あなたのお金のムダ遣いを減らし、有意義にお金を使うためのヒントが隠されています。

私たちの日常においては数百円から千円くらいの買い物がたくさんあります。実はそこでしっかり満足を買えるかどうかが、あなたのお金の問題の本質でもあるわけです。そして、そのインパクトは一生涯で1000万円になるほどの影響があるかもしれません。

例えば、1日300円の「無感動消費」をストップすることができれば、これは毎月約10000円の節約原資を手にすることになります。

1万円を資産形成に回すことができれば年12万円、40年で480万円の元本が貯まります。40年というのは成人になってからリタイアするまでの期間をイメージしています。

この元本を資産運用に回して年4.0%のリターンを積み重ねていくことができると、あなたの引退後には1182万円の資産に育つ計算になります。

何の気なしに100円を捨てるように使っている人は、人生を通じて1000万円を捨てているのと同じことなのです。

1000円使って「1000円満足」できてますか? しっかり考えてみよう

このコラムを読んだ今日からしばらくの間、レジにたってお会計をする前、一度立ち止まってみてください。あるいはネットで決済をするとき、クリックする手を少し止めてみてください。そして

「この買い物は必要かな」

「この買い物で自分は満足するだろうか」

ということを考えてみてください。大きな金額の買い物はもちろんですし、日々の当たり前の買い物ほど疑いを持たなくなっているので自問自答が必要です。

ちょっとだけ立ち止まってみると、「……別に買わなくてもいいかも」というような出費がたくさんあることに気がつくはずです。

「満足度はあまり変わらずより安い選択肢もあるかも?」ということを考えるきっかけになるかもしれません。

私は講演の機会などがあると「1000円を出して、1000円分の満足をきちんと買えていますか?」と質問をします。まじめに考えるとそれはなかなか難しいものだということが分かります。

オカネのコスパを考えることは、オカネを大切に使うということ

コストパフォーマンス、略してコスパという言葉がしばしば使われます。これはあなたのお金の問題にも当てはまります。満足度の高い使い方、1000円で1000円以上の満足度が買えているならそれはコスパが高い、ということです。

反対に言えば、100円であっても満足度がほとんどゼロになっているなら、それはコスパが低いムダ遣いということになります。

これはオカネをケチれ、という話ではありません。必要なことに十分な金額を使うことは何も問題がないのです。大好きなアーティスト等にお金を投じることが人生の生きがいとして意味を持つなら、たとえ他人にムダだと笑われてもそのお金は使えばいいのです。

お金を使うとき、きちんと満足を買えているかどうか、そして満足を買えていることをしっかり自覚しているかどうかは、お金を大切に使えているかどうかのバロメーターです。

人生で稼げるお金には限りがあります。だとすれば、使えるお金は有意義にコスパの高い使い方をしたいものです。そして無感動なお金の使い方はやめて、その分は資産形成の礎に回して将来の豊かさを得る原資としたいものです。

これからのお金の使い方では「金額」だけを見る時代は終わりました。それよりも「質」や「満足度」を考えていくことが、より重要になってくるのです。

もっともっと、あなたのお金のコスパを高めてみませんか?

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