人生に一度くらいは「徹底的にケチる1カ月」実践のススメ!!
目次
どうも節約がうまくいかない、赤字が当たり前になっていると思ったらやってみたいこと
ライフプラン3.0世代は、まだまだビジネスキャリアは発展途上です。つまり、将来の伸び代があっても、仕事上の能力はまだ先輩に追いついておらず、年収はまだ高くないということになります。
一方で、やりたいことはたくさんあります。遊びに行ったり、食事をしたり、服を買ったりするとあっという間にお金がかかります。「私はそういうお金は別にいりません」という人であっても、推し課金やスマホのゲームの課金でけっこうな金額を使っているかもしれません。
収入と支出のバランスを取っていくのは若い世代においては重要なことですが、まだまだ収入が高くない時点ではやりくりに苦労します。どうしても赤字になってしまうか、ほとんど貯金ができずに困っている人が多いと思います。
もし、「普通に節約しているつもりなんだけど、お金が全然貯まらない」とあなたが思っているのなら、1カ月だけチャレンジして欲しいことがあります。それは
「徹底的にケチる1カ月生活」
です。
すべての出費を1カ月だけ徹底的に止めてみる
徹底的にケチろう、といっても、スマホを解約したり、1カ月の食事を1万円以下にしよう、というわけではありません。
日常生活、社会人生活に必要な最低限度の支出は認めつつも、全ての費用について「ケチる」意識をもって生活をしてみるのです。
そして、「何に」「いくら」かかっているのかを毎日自覚してみましょう。やってみると、たくさんの出費が毎日の生活で生じていることに気づかされます。
1カ月、集中して取り組んでみたいのは消費のうち「止められるもの」を徹底的に止めてみることです。例えば、
・お菓子やお酒などの少額の出費
・コンビニでの買い物
・外食
・お金がかかる外出
・ゲーム等の購入やガチャ等の課金
などを1カ月でいいので、全部止めてみます。いずれも「いつも、普通に出費しているお金」であり、「1カ月くらいなら止めて困ることはない」出費です。
実は数日で数千円もムダに消費している事に気付くきっかけに
例えば朝食。「コンビニパンと紙パックの野菜ジュース」のようなスタイルを当たり前にしていたら、「食パン+バターやジャムと1リットルパックの野菜ジュース」に変えてみます。
バターを塗ったりコップにジュースを注ぐことになるので、朝のわずかな時間も惜しいかもしれません。しかし出費額でいえば「パン150~200円+野菜ジュース100円」から、「パン1枚あたり約30円+バターやジャム1回あたり20円以下+野菜ジュース1回あたり約50円」となります。
ちょっと高級なジャムを使っても、まだまだ割安で、朝食のパンを変更するだけで月3000円くらいの節約チャンスになります。移動しながらの食事なら200ミリリットルの紙パックも仕方ありませんが、家で飲むにはあまりにももったいないこともよく分かります。これも月1500円くらいの違いとなるわけです。
朝ご飯でこれだけの違いが出るわけですから、「お昼ご飯」「間食」「夕食」と変更していくともっと大きな節約になるはずです。
単価が比較的大きな出費でいえば、
・カフェではフラペチーノ(高いドリンク)を安易に頼まない
・居酒屋などに入るときは滞在時間を半分に減らす(千円以内のお会計を目指す)
のような取り組みをしてみると、これもまた数千円以上の節約になるでしょう。
これからの1カ月、全てのお会計時には「実は出費しなくてもいいのではないか」「もっと安く済ませる方法はないだろうか」と自問自答を繰り返してみてください。
ひとつでも多く「実は買わなくてもいいか」「実はもっと安い方法で出費する方法もあるのか」を見つけるのがこの1カ月のポイントです。
実はあのファイナンシャルプランナーも若いとき「1カ月ケチケチ生活」にチャレンジしていた?
実はこの「1カ月ケチケチ生活」、私自身が若い頃にやってみた節約術のひとつです。
ファイナンシャル・プランナーの資格をとるちょっと前のことですが、毎月の給料が入金されたらすぐに使い切ってしまい、1カ月経つといつもゼロになっている日々の繰り返しでした。どうしても困ったら借金してやりくりし、ボーナスで穴埋めしていた有様です(FPの勉強をしなかったらどうなっていたことやら…)。
私はオタクFPでもあるので、毎月DVDやゲームソフトを5~6本、マンガや雑誌も30冊くらい買うのが当たり前でした。
しかし、ムダづかいをしている時は、そのムダづかいは「必要な出費!」と思っているのです。
「1カ月ケチケチ生活」、思い立ってやってみたら、あらゆる出費にムダづかいが隠れていることを思い知らされました。食生活、日用品の買い物、値札のことなんか気にせずお会計することがあまりにも多過ぎ、そのほとんどは、もっと割安にできる支払いばかりだったのです。自分ではそれなりに節約しているつもりだったので、これは意外でした。
また、趣味系の出費については数カ月ほど出費をゼロにして分かったことは「本当に好きなものだけを数枚買うに留めればいい」ということでした。実はあまりにも仕事が忙しくて、積みゲー、積ん読状態になっていた作品があまりにも多かったのです。
むしろストレスで出費をし、それを正当化させていたことにも気がつきました。そして、お金の使い過ぎで結局またストレスを貯めていたのです。これではいけません。
FP資格を取得したことも役立ちましたが、30歳よりも早い段階で、一度徹底的な節約をしてみた経験も、私自身の大きな財産となっています。
本当に必要なもの、欠かせたくはないものを見極める1カ月は一生の財産になる
1カ月、徹底的にケチってみるのは、「ずっとケチっていこう」というメッセージではありません。むしろ「ケチれるところと、ケチりたくないところ」を見極めるチャレンジだと考えてみてください。
「私にとって、この支出は譲れないものである」ということが分かれば、それを無理して削る必要はありません。
人によっては「牛乳は低温殺菌牛乳じゃないとダメ!」かもしれませんし、「推し課金をゼロにしたら仕事をする甲斐もない!」という人もいるでしょう(推し課金は、上限設定はしてくださいね)。
「私にとっては、この支出は削っても平気である」ということが分かるのも、大きな財産です。
「コンビニのコーヒー(あるいは新作の発泡酒)、実は結構美味しいことが分かった!」とか「何かあるのが当たり前だと思っていたけど、部屋にお菓子がなくても別にいいんだ」のような発見がひとつでも多くあれば、それは実感を伴った節約として来月以降に役立ちます。
お金の話は、理屈を学ぶ部分も大切ですが、最後に必要となるのは「実行」してみて覚える感覚です。
節約や家計管理などはまさにそうです。ひとりひとりの感覚は異なりますから、自分らしさを維持しつつ、出費は抑えていくようなテクニックを磨くには実戦が欠かせないのです。
騙されたと思って「1カ月ケチケチ生活」をやってみてください。もしかしたら、想像以上の経験が手に入るかもしれませんよ。