知らなきゃ損!保障内容を変えずに生命保険料を節約するには?
生命保険料の節約をしようとする場合、保障内容や契約プランの見直しを真っ先に思い浮かべる人も多いかと思います。でもちょっと待ってください。生命保険料は、保障内容を変えなくても、「払込回数」や「支払い方法」を見直すことで安くできるんです。
今回は生命保険料における払込方法の種類について、また、支払い方法の見直しによる節約テクニックを紹介します。保障内容は今のままにしたいけれど、もう少し保険料を安く抑えたい方はぜひご確認ください。
5種類ある生命保険の払込回数
まずは生命保険料の「払込回数」について解説します。
生命保険料の払込回数には、以下の5つがあります。
1.月払
2.半年払
3.年払
4.前納
5.一時払
生命保険料は、まとめて払込ほど払込総額が安くなります。払込総額が低い順に5、4、3、2、1です。
以降では、それぞれの払込回数の特徴について詳しく解説します。
1.月払
1か月に1度、年に計12回、保険料を払込む方式です。
2.半年払
半年に1度、年計2回、保険料をまとめて払込む方式です。「年2回払」「半年一括払」「ボーナス払」など、保険会社や契約を締結した時期により呼び名が異なる場合があります。
3.年払
1年に1度、保険料をまとめて払込む方式です。「年1回払」「年一括払」など、保険会社や契約を締結した時期により呼び名が異なる場合があります。
4.前納
前述した「半年払」「年払」の保険料を、数回分まとめて支払う方式です。たとえば「まとまった金額を貯蓄できたので5年間分の保険料を先に支払っておく」といったイメージです。前納するとその分割引されるため、半年払や年払で支払うよりも保険料が抑えられます。
5.一時払
全保険期間分の保険料を、契約時に1回ですべて支払う方式です。今回紹介した5つの方式の中で、払込総額がもっとも安く、中途解約時の「解約返戻金」は最も高くなります。
ただし「中途解約時に保険料が返還されない(解約返戻金のみ受け取れる)」「生命保険料控除は契約した年のみしか適用できない」などのデメリットがあります。
節約する上でベストな払込回数は?
まとめて払込むほど払込総額は安くなるため、節約する上では払込回数が少ないに越したことはありません。ただし「一時払」に関しては、デメリットも多く万人向けではありません。まずは「半年払」や「年払」で検討するのがおすすめです。またお金に余裕のある人であれば「前納」も選択肢に加えてみましょう。
おまけ:解約時に返還される保険料について
保険法の施行により、2010(平成22)年4月以降に「半年払」「年払」「前納」で契約した人の場合、中途解約すると、まだ経過していない月分(未経過月分)の保険料相当額が返還されます。一方で「一時払」は、契約時に保険料を払い終えているので未経過保険料というのは存在せず、中途解約した場合でも、保険料は返還されません。
生命保険の具体的な4つの払込方法
続いて、「払込方法」を見直すことでも生命保険料の節約に繋げられます。
生命保険料の払込方法には、大きく分けて以下の4つの方法があります。
・口座振替(銀行・ゆうちょ)
・クレジットカード払
・団体払
・送金払
以降では、それぞれの払込方法について詳しく解説します。
口座振替(銀行・ゆうちょ)
指定の金融機関の口座から、決められた日に保険料が引き落とされる、最もポピュラーな払込方法です。お金の動きがシンプルであり管理はしやすいですが、クレジットカード払のようにポイントは貰えません。また口座残高が足りない場合、引き落とし不能でトラブルとなることがあります。
クレジットカード払
指定したクレジットカードで毎回の保険料を払込む方法です。保険料の払込にもポイントが還元されるクレジットカード会社が多く、間接的な節約が可能です。ただしカード限度額を超えていると払込不能となりますので、カード利用の多い人は注意が必要です。滞納や遅延扱いとなると「信用情報」に傷がつくこともあります。
団体払
勤務先が保険会社と団体契約している場合であれば「団体払」が利用できます。団体払の場合、保険料が給料から天引きされるのが一般的であり、払込忘れや払込不能という状況は避けられます。また「団体割引」が効き、個人で払込むよりも保険料がやや安くなります。
送金払
保険会社からあらかじめ送られてくる振込用紙などを用いて、指定された口座に振込をする方法です。残高不足の心配がいらず、いくら払込んでいるのかも把握しやすいのがメリットです。一方で「毎回振込の手間がかかる」「振込手数料が別途発生することがある」「払込みを忘れるリスクがある」などのデメリットもあります。
節約する上でベストな支払い方法は?
節約する上で最もおすすめの払込方法は、ポイントが貰える「クレジットカード払」です。ポイント還元率はクレジット会社にもよりますが、100円につき1ポイント(1円相当)が目安です。たとえば月額2万円の生命保険料を払っている人であれば、月200ポイントが貯まるイメージ。年間で考えれば数千円~の節約となりますのでお得です。
ただし、ショッピングや光熱費支払いなど、別の用途でもクレジットカードを使っていると、それらすべてをまとめて月額請求されます。結果的に、クレジットカードの利用明細から生命保険料を把握しなければならないため、人によっては使い勝手が悪く感じることもあるでしょう。
以上、生命保険料の節約方法について解説しました。
生命保険料は、契約プランのグレードを落としたり、オプションを外したりすれば負担額を下げることができます。しかしそうしたやり方では、万が一の時に貰える保険金が減ってしまうリスクがあります。
一方、今回紹介した払込回数や払込方法を見直すやり方であれば、保障内容そのものは変わりません。リスクも少ないため、まずはこうした払込回数や払込方法の面から節約を考えてみてはいかがでしょうか。