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日産も任天堂も…“手書き投資”で脱買逃し【初心者株投資85話】

ドタバタ!株投資ルポ うだひろえ

これでもか!と続く悪いニュースに、株価は下がりまくる予想が、まさかの!? 

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梅雨時期特有のじめじめした日と、初夏を感じさせるカラッとした日の差が激しい6月上旬。私は、4月末に「過去最大の最終赤字」という号外ニュースを出した日産<7201>を、引き続き観察していました。

かつては塩漬け株として売るに売れないまま長きにわたって保有していた日産株でしたが、号外ニュースで久しぶりにその名前を見て、最近どうなの?と調べてみたところ、過去最大の最終赤字と言えどもそこまで悲観的な流れではなく、株価もなんならちょっと上がっているという状態。

ならばこの機会に、復縁を試みようと、ミニ株で10株ずつ買って積み立てるのも良いかも、なんて考えておりました。それが5月上旬のこと。

しかし株価が下がらない。号外ニュースが出た4/24の終値は329円、翌日の終値は335円、それからしばらく340円前後が続きました。

5/12には、「2万人リストラ」という新たなニュースが出て、この日の終値346円、さすがにここから下がっちゃうね!と思いきや、翌日5/13の始値は364円。

「ホワーイジャパニーズ株価~!」と謎の外国人風ツッコミをしてしまいます。

その後も、「決算発表があるから下がるだろう」と読んでも下がらず、「大規模な工場閉鎖のニュースが出た!下がるだろう」と予想しても下がらず。ことごとく外れて上がっていき、5/29には高値382円をつけています。

4月末の号外ニュースが出る前の方が年初来安値306円をつけているんですから、全く意味が分かりません。

今回も買えてない、買っておけばよかった!のいつものやつ…涙

そんなわけで、コツコツ買っていくつもりが、全く買えていない残念すぎる現状です。この、「もうちょっと様子見をしよう」と判断してからの「あの時、買っておけばよかった…!」の繰り返し。何年株投資をやっていても同じことを繰り返しているのは、私が永遠のビギナーたるゆえんの気がします。

投資格言において、「落ちてくるナイフはつかむな」と言われても、落ちてくるやつの方がお得に見えてしまいますし、「押し目待ちに押し目なし」と言われても、「今は上がっているから、ちょっと下がったら買おう」と思ってしまうのです。とほほ。

ずっと眺めている憧れ銘柄、任天堂<7974>なんて、それの最たるもの。私が見始めた5年前には、4000円台だったんですから。もちろん当時はミニ株もなかったですから、高嶺の花ではあったんですけど、ミニ株が始まった2023年でも6000円台でしたし、今年の初めだってまだ8000円台だったんですから。

それが、5/2に年初来高値12540円。Nintendo Switch 2の発売を迎えた6月上旬まで11100円を切ることがないんですから、6000円台の時に!いや9000円台の時にでも!!買っておけば!!!と血の涙を流さざるをえません。

書いて脳を刺激せよ!いい加減ビギナー卒業、確実に成長できることを実践! 

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しかしいつまでも後悔して泣いているばかりではいけませんので、私なりにできることはないかと考えました。

ポイントは、「買っておけばよかった!」と思う「あの時」に、「買おう」と思えるにはどうすれば良いのか。

「買わなかった」のは、「上がっている最中」=つまり今買ったら「高値づかみ」になりそうだから、と判断したからです。しかし実際はそうではなかった。後から気づいた時には、その時が最安値だった、となっているんですよね。

ならば、「上がっているから買わなかった」「様子見した」を手帳に記録しておいて、その後どうなったかを1カ月単位で書いていくのはどうだろう、と思ったのです。

手帳の1カ月後のところに「あの株価どうなったか」と書いておけば、その日が来たら記入すれば良いわけです。その時に、「買わなくてよかった」「買っておけばよかった」と思ったらその理由をメモ。

これ、この記事の執筆用にメモしていたことを進化させただけなのですが、最近やり始めて、後から見返すことで、自分の投資スタイルを省みるのにとても良いです。

特に私の場合、「手書きで書く」というスタイルが、反省してその後の策を考えるのに効果的。私は仕事で、手書きの家計簿やライフプランシートなどをやっているのですが、「書くこと」って脳を刺激してくれるらしく、「把握」して「対策を考える」のに良いんですよね。

買うか気になっている銘柄をメモしておいて、投資生活の糧にしていき、買い時を逃さない目を養いたいと思います!