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30代夫婦の家計簿/住宅や老後資金、子育て…お金が貯まらず将来不安

うちの家計簿 世継 祐子

30代夫婦の家計簿/住宅や老後資金、子育て…お金が貯まらず将来不安

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FPオフィス「フォルテシモ」へ依頼されたお客さまの、mymo誌面での診断【うちの家計簿】が始まりました。人それぞれいろんな考え方があって将来の目標や夢があります。それぞれが目標を実現させるために今からどのようにお金と向き合っていったらいいか将来のお金のことを考えて、みなさん不安を募らせているようです。
FP(ファイナンシャルプランナー)の世継祐子がアドバイスします。

第2回目のお客さまは、福岡県久留米市にお住まいの専業主婦のSさん。30代後半ご夫婦は子供2人を育てながら4人家族で生活されています。さて、Sさんのお金のご相談はどんなことでしょうか?

30代共働き夫婦の家計簿/夫の給料を知らない…貯金額や収入いくら?

30代主婦3人家族の家計簿/シミュレーションで見えた老後不足する金額

家計簿診断について30代後半の専業主婦Sさんからのご相談とは

(Sさん談)2年以内に戸建の家を立てたいという目標を持っています。働きたいと思っていますが、子どもがまだ小さく、子育ての時間とパート収入のバランスなどを考え、今は働いていません。来年位から、1日5時間程度働ければと思っています。

夫の収入だけでやりくりして、できる範囲でお金を貯めていますが、貯めてもふえないし・・・住宅購入が目標で予算は2500万円以内を考えていますが、マイホームを購入しても、住宅ローンをかかえ、子育てをしながら老後資金も準備できるのか・・・いろいろ考えると不安になります。

お金を使うことに罪悪感があって、夫のお金の使い方もついつい気になってしまい、毎日お金のことを考えてとても苦しくなってしまいます。

子どもの教育費(できれば大学進学まで)と老後資金を準備していくにはどのような家計管理をしていけばいいか、アドバイスお願いします。

30代ご夫婦、4人家族の家計簿の内訳は

Sさんの家計簿

出典元:フォルテシモ

Sさん宅の手取り収入は年間約360万円で、家計も黒字を維持しています。

緊急予備資金として、日々の生活の中で急に必要となる医療費や車や家電の修理代などの費用として生活費の3カ月分(60万円)の準備が必要ですが、現在の貯蓄額は300万円なのでそれもクリアできていますね。

Sさんの目標の住宅購入について考えてみましょう。

1年後、ご主人が40歳で2500万円の物件を購入し、頭金100万円で2400万円の住宅ローンを組んだとします。月々の返済額を6万5000円程度とすると、40歳から70歳までの30年ローンで月々の返済額が6万5847円。ボーナス時が10万4229円(固定金利1.53%の場合)となります。

借入金額2400万円に対して総返済額は2995万8600円となり、利息額は約500万円です。返済期間が長くなると、利息がふえることも意識しながらローンを選択しましょう。

また、変動金利を選択した場合、当初は固定金利よりも安くなりますが、その後金利が変動するため、総返済額がわかりません。そのため一旦固定金利で支払いの目安を立てると分かりやすくなります。

ボーナスは必ずあるとは限らないので、できればボーナス支払い分(上記の例では年間21万円)くらいは、Sさんがパートなどで収入を得る計画をたてておくと不安が少なくなりますね。

将来のお金の不安を払拭するには「収入を増やす」が大きなカギ

働く女性

出典元:littlehenrabi/iStock/Thinkstock

お金をためる一番の近道は収入を増やすことです。Sさんも自分の自由になるお金が欲しい、働きたいという希望をもっていらっしゃるので、まず無理のない形で働くことをおすすめします。

住宅ローンだけではなく、教育資金の捻出も考えると家庭の収入は多いほうがよいですし、ご主人1人で働くよりもご夫婦2人で働くほうが家計はぐんと安定します。

時給800円で週4日、5時間働くと月6万4000円、年間で76万8000円の収入になります。

住宅取得を機に働く場合、ご主人やお子さんたちにも働く目的をきちんと伝え、協力をしてもらいましょう。

人が、働いて稼ぐことができる時間には限りがあります。女性の平均寿命は現在約90歳ですが、90歳まで働き続け、収入を得ることは困難です。

40歳から60歳まで働くとして年12回お給料をもらうとすると、240回収入を得る機会があります。月6万4000円ずつ240カ月働くと、これから1536万円の収入を得ることができます。

主婦が働いて収入をふやすことは、家計を大きな力で支えることになります。

「無駄な支出」はNG、しかし自分を満たす「お金」は自信をもって使おう

ストレスフリー

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「お金を使わない!」というような節約だけで家計を小さくすると、人生も小さくなってしまい「使う」ことすべてがストレスになってしまいます。「無駄な支出」はあとで後悔のもとになるので避けたいですが、「お金を使う」ことが「悪」ではないので自分を満たす「お金」は自信を持って使いましょう。

例えば、Sさんの「満足支出」の資格取得のための本の購入は、自分を充実させる「大切な支出」です。自分を本当に満たす支出は、人生の幅を広げてくれます。どうぞ自信をもって使ってください♪

お金を「使わない」ことだけを意識するのではなく、自分を本当に満たす「お金の使い方」を身につけていれば、Sさんが働いて収入を得るようになったときに、今までの何倍ものスピードでお金が貯まっていくと思います。

家計の管理はしっかりできていますよ。どうぞ「いま」の自分に自信をもってください。幸せな「いま」の連続が、幸せな「将来」「老後」へつながりますよ。

アプリWallet+を使って30代夫婦の家計管理をシミュレーション

最後に、Wallet+を活用した家計管理をご提案します。

まず、家計の支出を、下表のように「固定費」「変動費」「ついつい費」の3つに分類します。

家計の支出図

出典元:フォルテシモ

 家計管理では、1)の固定費は金額は決まっているので記録する必要はありません。2)の変動費と3)のついつい費を記録すればOK。でも、変動費とついつい費を記録するのは案外面倒なもの。それだけでストレスになってしまうことも。

そこで、変動費は「Wallet+」に記録してもらいましょう。口座引落の情報は、アプリで即時に確認できます。また、デビットカードとも連動しているので、すべての記録が残ることになり、スマホでいつでも支出をチェックできて、家計管理がラクになりますよ。

ではここでちょっと楽しいWallet+の活用法を。

Sさんが自分のためのお金を使いやすくするために、毎日のお財布に残っている小銭預金はいかがでしょうか? おサイフの小銭を毎日金額を決めて、貯金箱に移します。これならストレスになることもありません。

例えば、1年は365日ありますので、1月1日は1円、1月2日は2円のように貯めていくのです。 12月31日の365円まで、毎日その日数分お金を貯めていくといくらになると思います? 1+2+3+・・・・・+365円で、 1年でなんと6万6795円! これを自分のお金として貯めていけば、使いやすいですよね。貯めるのが楽しくなってきませんか?

ちなみに、7月1日は182日目ですので、キリの良いところで182円から始めてはいかがでしょう?

せっかく貯めたお金を使ってしまわないように、1000円以上貯まったら銀行口座に入金して、そのまま「目的預金」へ移動させます。

目的預金はWallet+の便利な機能で、口座内に目的に応じた別口座をつくるようなもの。

では、本日ダウンロードしていただいたSさんに、実際にご自分の目的預金の目的を決めて、預金名もつけてしまいましょう。自分がつけたい名前でいいですよ。

目的預金画面

出典元:フォルテシモ

(Sさん)「預金の目的は美容・健康、預金名は『わたしのお金』にしました! なんのためのお金を節約してるのか、ときどきわからなくなるので、目的がはっきりしていていいですね。自分で使えるお金のために、楽しく節約できそうです」

30代後半の専業主婦Sさんの家計簿診断を終えて

アプリの登録から口座設定、目的預金作成まで5分程度で終わりました。 月々の預金額はとりあえず1000円にしましたが、月にこだわらず、ちょこちょこ入れていけますよ。

30代共働き夫婦の家計簿/夫の給料を知らない…貯金額や収入いくら?

30代主婦3人家族の家計簿/シミュレーションで見えた老後不足する金額

先ほどの小銭預金で、7月1日から12月31日までその日数分をためていくと5万324円になります。自分のおこづかいの予算はとりづらいという方は、こうした小銭貯金からはじめてみてはいかがでしょう。家計のやりくりを楽しみながら、お金を楽しく貯められるかもしれません。