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賢く貯めて、賢く使う、ボーナス術

株式会社ZUU編集

賢く貯めて、賢く使う、ボーナス術

Melpomene/Shutterstock.com

ようやくダウンコートに別れを告げて、身軽な服装を楽しめる季節になったかと思うと、いつの間にか財布の中身まで軽くなってしまっている・・・ということはありませんか? 次にまとまったお金が手に入るのは、やっぱり夏のボーナスでしょう。

うっかりしていると、すぐに雲散霧消してしまうボーナス。今年こそは、「賢く貯めて、賢く使う」を実践したいところです。

■2017年のボーナス傾向は?

みずほ総合研究所は2017年の夏のボーナスについて、「一人当たりの支給額は鈍化も、支給総額は高めの伸び」という予測をしています。民間企業の一人当たりのボーナス支給額は、前年に比べて1.1%の増加を見込んでいます(前年は2.3%増)。ただ、ボーナスを支給される人の数自体が増えているので、支給総額は4.5%の増加と高めの伸びになりそうです。

一方、公務員のボーナスは4年連続の増加が予想されています。その要因としては、2016年の人事院勧告において月例給与・ボーナス支給月数ともに引き上げとなっていることが挙げられます。また、非正規社員の処遇改善などの働き方改革に取り組む企業が増加していることも、持続的な賃金上昇につながる可能性があるとしています。

■みんなのボーナスの使い道

2016年の夏のボーナスについて、日本経済新聞が読者モニター調査をしました。その結果によると、ボーナスの使い道は「貯蓄」が44.1%でトップとなっています。2位以下は「生活費の補填」が19.3%、「旅行・レジャー」が12.6%、日本株などへの「投資」が11.6%、「買い物」が6.9%、「住宅ローン返済」が5.5%という結果でした。

この傾向は、2017年も大きく変わることはないと考えられています。マイナス金利である今は、貯蓄をして堅実に貯めていこうという思いがあるのでしょう。

■ボーナスを効果的に運用するために

では、「貯蓄」をどのような方法で行うといいのでしょうか。実際には、そのまま普通預金に預けておくことから、投資的な要素を重視する方法や、保険との組み合わせを工夫するなど、いくつものやり方が考えられます。

例えば普通預金なら、金利がほんのわずかしか期待できない代わりに、いつでも自由に買い物をしたり、別の目的に運用を変更したりすることができます。最近はやりのデビットカードの口座に残高を入れておけば、インターネットでのショッピングにも余裕ができます。

投資という観点からは、ETFや株式購入という選択肢があります。対象商品について調査し、投資内容を常に見つめ直すことは、金銭感覚をブラッシュアップするのにも役立つはずです。その他にも、不動産投資、個人型確定拠出年金……なども考えられます。

ただ、こうしたさまざまな選択肢に共通して言えるのは、うまくお金を増やすためには、お金をきちんと管理できていなければならないということでしょう。その点、スマートフォンが普及した現在は、お金に関するアプリもたくさん紹介されていて、以前とは違ったお金の管理が可能となっています。例えば福岡銀行の「Wallet+(ウォレットプラス)」は、銀行口座の残高照会や収支管理、明細照会などが、いつでもどこでもスマートフォンで手軽にチェックできるようになります。つまり、「お金の見える化」が実現できるのです。

これまではお金の管理というと、「銀行に預けて通帳で管理する」「家計簿をつけてお金の流れを把握する」という方法が一般的でした。しかし今では、スマートフォンで気軽に便利に管理することができるようになっています。


ボーナスによってまとまったお金を手にする機会に、ただ「貯蓄」するのではなく、どのような方法で管理するのか、自分のお金について見直してみてはいかがでしょうか。