初心者が100万円元手に投資するなら何を選ぶべき?FPの最新解説! (2ページ目)
2.簡単で始めやすい最新の株式投資法
元手の100万円を使って金融商品を購入しながらも、最新の投資手法を活用し、少しずつ投資をするのもおすすめです。
2-1 ポイント投資
買い物などで貯まるポイントの代表格の1つがTポイントです。そしてそのTポイントで株を買えるサービスをSBIネオモバイル証券が日本で初めて導入しました。「ネオモバ」と呼ばれています。Tポイントを使い、1株から購入できることから、初心者向けといえるでしょう。
2-2 ロボアドバイザー
AIの普及により、投資家に対し投資・運用の支援機能を提供するシステムが増えています。運用の大部分を「ロボアドバイザー」に任せることができるため大変便利です。また膨大な情報処理が可能であるため、高い運用成果が期待できるかもしれません。
ただし、投資は社会や経済と投資家が結びつくことも魅力の1つです。特に初心者の人は「投資について学ぶ」ことも大切なプロセスであるため、ロボアドバイザーばかりを頼るのは、あまりおすすめできません。
2-3 スマホで少額から簡単に始められる投資アプリ紹介2019年版
20代や30代など「デジタル世代」の人たちを中心に普及しているのがアプリを使った気軽な投資です。「THEO」はロボアドバイザーの投資サービスをアプリで提供しています。このように、多種多様な最新投資スタイルをアプリから利用することができ、今後ますます便利になりそうです。
「積み株」は住宅購入、老後資金など目的を定め、目的ごとに積み立てができます。毎月の給料日ごとに積み立ててもいいですし、自分で自由にルールを決めて、毎週〇曜日に1000円積み立てるといった具合に気軽に楽しく投資と向き合えます。もちろん、積み立てる対象の株式も自分で決めることができますよ。
日々の買い物での「おつり」を投資に回すというおもしろいサービスを提供しているアプリは「トラノコ」です。家計簿アプリやクレジットカード、電子マネーなどの情報と連動させ、日々の買い物から生じるおつりをコツコツ貯め、月に1回投資に回します。
投資は3つのファンドから選ぶことができ、安定型が「小トラ」、バランス型が「中トラ」、利益重視型が「大トラ」と分かりやすいです。投資額に応じてANAマイルが貯まるといったサービスも嬉しいですね。
3.初心者が投資をするときの心構え
さまざまな投資手法、金融商品がある中で、最も重要になるのが投資への向き合い方、考え方です。以下を参考に、みなさんなりの資産運用を模索してください。
3-1. 余剰資金について考える
リスクを取ることでリターンが期待できるわけですが、過剰にリスク商品ばかりを保有してはいけません。一般的に投資は余剰資金で行うべきです。
では、この余剰資金というのはどのように考えるべきでしょうか。現役世代の人は毎月安定的に収入があると思いますが、失業や病気など予期せぬ事態で収入が減る可能性もあります。それらを考慮すると、向こう数ヵ月分から半年分の生活費程度は預貯金などの安全資産で管理しておきたいところです。よって、それ以外の金額を余剰資金と考えてください。
あるいは、賞与が期待以上に多かったとき、親から一定の贈与を受けたときなど、まとまった資金を手にした際に、「当面、このお金を使わなくて大丈夫。」という判断ができれば、それらも余剰資金として積極的に運用に回すことを検討してください。
3-2. 投資は年収の1~3割が妥当な額
先に紹介した余剰資金という概念もいくつかの考え方が可能です。年収ベースで見ると何割ぐらいを投資に回すのが妥当でしょうか?もちろん、投資同様に貯蓄も重要であるため、貯蓄と投資のバランスを考えなければなりません。
年収の3割を使うことなく生活できるというお金の管理ができていれば優秀な水準といえます。よって、まずは収入の3割を将来への貯蓄&投資に回せるような生活水準を心掛け、その中から一定割合を投資に回してください。
3-3. いつまでにいくら貯めたいかを決める
そして何より重要なのが目標を定めることです。例えば、話題の「老後2000万円」を参考に65歳までに2000万円を貯まるという目標を立てたとします。年収が多い人や親からの相続・贈与で多額の資産を持っている人は、リスクをさほど取らなくても2000万円が実現するかもしれません。ただし、老後も豊かな生活をしたいということになれば3000万円、4000万円といった金額が目標となり、それ相応の運用をしたいところです。
100メートルを走るのか、フルマラソンを走るのか?では準備やペース配分など全く違いますよね。距離や自分の体力と相談するかのように、お金の運用もスタート地点に立つ前に、目先の目標、大きな目標などいくつか達成したい目標を設定することが大切です。
投資結果を大公開!投資超初心者がTHEOに1年間投資…結果が凄い
20代の4人に1人が投資経験あり!何に投資して、平均額はいくらなの?
4. まとめ~自分流を確立しよう~
100万円を元手に始めることができるさまざまな投資商品を紹介しました。また、100万円のようにまとまった資金がなくても、アプリなどで少額投資も可能です。投資スタイルに正しい答えはありませんので、自分なりの目標を立て、自分なりに勉強し情報を集め、そしてどれだけ稼ぎたいか、損失が生じた場合はどう対処するかといったルームも自分なりに少しずつ定めていってください。
<Q&A>
Q. 信託報酬はどのように負担するのですか?
信託報酬は年間の運用管理費用にあたり、日々、ファンドの基準価格から差し引かれています。よって、別段支払うということはありません。
Q. 分配金があるファンドの方が、分配金のないファンドより優れているのでしょうか?
必ずしもそうではありません。分配金は定期的に利益を分配する意味合いがあるため、分配金を払った分、基準価格は下落します。よって、資産の増大を狙うファンドは分配金をあえて払っていない場合もあります。