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経済的信用を手に入れ、自由な人生を楽しむために今必要な考え方

私達の新しい「お金と生き方」の選択肢「パラレルインカム」のはじめ方 泉 正人

経済的信用を手に入れ、自由な人生を楽しむために今必要な考え方

一度しかない人生。“自分らしく”“豊かに”“自由に”生きたいと思いませんか?

この講座「『パラレルインカム』のはじめ方」では、そうした生き方の実現方法を、身近な生活のお金や会計、経済、資産運用などに関して幅広い見識を持つ「ファイナンシャルアカデミー」の代表・泉正人先生が、わかりやすくレクチャーします。

また3講座が終了するごとに、このメソッドを実践し、自分らしい生き方を手に入れた6名の「パラレルインカム・ストーリー」も紹介。

今、話題の「FIRE」の先をゆく新しいメソッド「パラレルインカム」。みなさんもぜひ、このメソッドを活用して、自由で豊かな人生を自らつくってみませんか?

「世界の中心は信用で回っている」と考える

では今日は、「人生を豊かにするお金の7か条」、またの名を「お金の教養7か条」のうち、3つ目、4つ目について話していくね。まずはJくん、「信用」には、大きく分けて2つある。なんだかわかる?

突然ですね!ヒント、もらっていいですか?

ヒント?では、1つ目の信用とはこういうもの。「あの人は必ず約束を守ってくれる」「この人には本当のことを話しても大丈夫」。

それは……「社会的信用」ですか?

正解。それなら2つ目もきっとわかるよ。これまで僕たちは何について勉強をしてきたんだっけ?

パラレルインカム……所得について、お金について。もしかして、「経済的信用」ですか?

ご名答! 信用には、「社会的信用」と「経済的信用」の2つがあると考えられるんだ。

経済的信用って、つまりはどんなことですか?

わかりやすい例でいうと、クレジットカードを作れるかどうか、住宅ローンを借りられるかどうか。こうした判断基準となるのが、その人が持っている「経済的信用」ということだよ。

なるほど。クレジットカードを作れるというのは、カード会社から最低限の信用があると評価されている証拠ですもんね。

だけど、カード会社から信用されることと、人として信用できるかどうかは別の話、ということもある。

そうですね。

なのでここでは、いったん社会的信用を抜きにして、「お金の教養」7か条の3つ目、「経済的信用」について話していくよ。

経済的信用は、「金利」に表れる

「お金を借りられる=経済的信用がある」というのは前述したとおりだけど、一言で「経済的信用」といっても、そこには「金利」による差があるんだ。

金利ですか。

具体的な例を出してみようか。Jくんが交差点で信号待ちをしているときに、隣に金髪・サングラスの見知らぬ男性がやってきて「あのー、ちょっと10万円貸してください。絶対に20万円にして返しますから」と言ってきた。さて、どうする?

さすがに「いいですよ」とは即答できないですよね(笑)。

そうだよね。僕たちは、どこの誰かもわからない人に簡単にお金を貸すことはできない。これは、お金を貸してほしいと言ってきた男性に経済的信用がないということ。

では、一部上場企業の名刺を持つ人がやってきて、「10万円貸してください。私の名刺を渡しますし、免許証も預けます。もちろん会社に本人確認していただいてもかまいません。必ず20万円にしてお返しします」と言ってきた場合は?

確実に返してもらえそうなら、貸してもいいと思うかもしれないよね。そして、10万円を貸して20万円を返してもらう場合、金利は100%で、その人の経済的信用は金利100%ということになる。

なるほど!では仮に、学生時代の友人に10万円を貸すとなったときはどうだろう……。

「1万円プラスして返すから、10万円貸してください」となれば、10万円貸して11万円返してもらうことになるので、金利10%の経済的信用。もっと仲のよい親友に10万円を貸す場合は、「返すときにはランチを1回おごってね」と言うかもしれない。そうなると、ランチが1,000円だとして金利は1%ということになるね。

と、いうことは、家族間で少額のお金の貸し借りをする場合は、普通は金利をつけないので金利ゼロ、ということなんですね。

そう。こんなふうに、金利は人の経済的信用と逆相関関係にあるということ。経済的信用が高い人ほど金利がゼロに近づいて、経済的信用が低い人ほど金利が高くなるんだ。

だから、「経済的信用は金利に表れる」という事実を知ることが大切なんですね。

世界の中心は信用で回っている、信用が世界の中心だと考えると、自分の経済的信用を高める必要性にも気づくはずだよ。続けてこんな話はどうだろう。僕たちが仕事をするとき、通常は決められた報酬が設定されるよね。アルバイトであれば時給○円、会社員であれば月給○円、フリーランスや自営業者であれば1案件○万円などというように。

そうですね。

この報酬は、○○大学卒、○○の経験者というように、社会的信用で決められることも多いんだけど、それは一時的なもの。もう少し長い視点で見ると、最初の社会的信用に加えて、仕事を継続していくにつれ経済的信用の要素が加わって、報酬が変化していくんだ。

経済的信用の要素が加わるって、どういうことですか?

たとえば、「○○大学卒」という社会的信用を持った人が、ある家庭と直接契約して、家庭教師のアルバイトをしたとする。時給2,000円でスタートした報酬は、どのようになっていくと思う?

まったく変わらないということもあり得ますけど、能力が高ければ報酬は上がって、能力が低ければ報酬は下がるか、契約を切られて報酬がなくなりますよね?

そうだね。このときに必要なのが「お金を払う側」の思考なんだ。2,000円でもコストパフォーマンスが良いとなれば、当然仕事を継続していくだろうし、2,000円では安すぎると思えば、2,500円、3,000円……と時給が上がっていく。

なるほど。

これは、当初払う側が思っていた社会的信用に加えて、高いコストパフォーマンスという経済的信用が加算された合計額と捉えることもできるんだ。

なるほど。社会的信用だけでなく、高い能力を提供して経済的信用も加算されていくことによって、僕たちの報酬は上がっていくものなんですね!

パラレルインカム実現には、経済的信用が不可欠

これまで話してきたように、パラレルインカムの実現には、大きく2つの点で経済的信用が役に立つんだ。

1つ目は「金利」ですよね。「金利」という面での経済的信用。

Jくん、冴えてるね~。パラレルインカムを実現するためには、労働所得だけでなく、資産所得を必要とする。つまり、自分が働かなくても得られる収入を持つということ。

その資産所得があるからこそ、収入の多い少ないを考えなくても、自分自身の生きがいとなる仕事に没頭できるという状態をつくることができるんですね。

そう。そして資産所得をつくるには、経済社会の仕組みを有利に利用できる状態をつくっておく必要があるということ。たとえば、不動産投資で資産所得をつくる際、低い借入金利で資産調達ができれば、金利の支払いコストを減らすことができる。つまり、自分の経済的信用が、結果的に資産所得を効率よくつくることにつながるんだよ。

金利、大事ですね。そして先生、2つ目は……。

2つ目は、「労働所得」の面での経済的信用。今の仕事で少しでも大きな労働所得を得て、早く資産をつくることができれば、パラレルインカムを実現するまでの期間を早めることができるようになる。

社会的信用だけで労働所得を得るよりも、さっきの家庭教師のアルバイトの事例みたいに、高い能力を提供することで経済的信用を高めれば、よりスムーズに多くの収入を得ることができるんですね。

さらに、パラレルインカムを達成したあとでも、仕事での高い経済的信用が継続すれば、より多くの収入を得られる状況がつくれる。労働所得という面でも、経済的信用が大きな効果を発揮するんだ。

僕たちが生活している世界の中心は、「信用」で回っているんですね。

そう。「信用経済」という世界の中では、この視点を持って有利に活用していくことが、人生を自由にすることにつながっていくんだ。

投資で得たお金は「あぶく銭」?

さて、「お金の教養7か条」4つ目。それは、資産所得を得ること、つまりお金に働いてもらうことをポジティブにとらえましょう、ということだよ。

世の中にはまだまだ、「自分が額に汗して稼いだお金は尊いけれど、投資で稼いだお金はあぶく銭で価値が低い」といった風潮もありますけどね。

そこを、「決してそんなことはない」、と気づくことが大切なんだ。額に汗をかいてお金を稼ぐのは大変で、稼いだお金に価値があるというのは、確かにそのとおり。僕自身、必死で働いてお金を得ることを否定するつもりはないよ。だからといって、投資で稼いだお金はあぶく銭かというと、決してそういうわけではない。投資で得た不労所得も、労働で得た所得と同じように尊いと思っているよ。

不労所得というとまったく何もしていないイメージがありますけど…。

それは半分当たっていて半分間違っているかな。お金に働いてもらうためには、十分な知識を身につけたうえで、脳に汗をかいて必死に考える必要があるんだ。ボーッとしている間に、お金が勝手に働いてくれるわけではないからね。

額に汗をかくかわりに脳に汗をかき、手足を動かすかわりに頭を動かしている、ということですね。

そう。しかも、投資で安定した利益を出すまでには一定の時間がかかる。最初は思うように利益が出ない状況で脳を働かせ続けて、時間差でようやく安定した不労所得が生まれるようになるんだよ。

世の中で、投資に否定的な人や失敗する人が後を絶たないのは、こういった真理を知らずに、「濡れ手に粟」で、大金が手に入ると誤解してしまうからなんですね。

そうだね。労働で得た所得に価値を持たせようとする考えの背景には、「仕事はつらくて厳しいもの。我慢したかわりにお金を手にできる」という思い込みがあるからだと思う。もしかすると昔はそうだったのかもしれないけど、今は時代が変化しているんだ。

YouTubeで稼ぐ人を見てもわかるんですけど、もはや自分が好きなことをしてお金を稼ぐ状況が成立していますもんね。

そう。だから、「好きなことや投資で稼いだお金も尊い」という価値観にアップデートしたほうがいいと思うんだ。

価値観、変えていきます!

ここで、パラレルインカムを実現するまでのステップを、簡単に説明してみるね。

おぉ、それは嬉しいです。

まず、働いて得たお金を貯蓄することが第1段階。そして、資産を構築するのが第2段階。貯蓄したお金を元手に株式投資などを行って、資産(株)の売買の繰り返しを通じて資産を増やしていくんだ。

早速、不労所得を得ていく感じですか。

株を売買するのは労働ともとらえられるんだ。なので、株の売買による収益は、資産を使った労働型の所得という位置付けになるかな。

なるほど。

そして3段階目が資産所得を得るステップ。具体的には、不動産投資を通じて資産所得を得ていくこと。

これはなかなか大ごとですね。

さっきも話したように、確実な収益につながる不動産を手にいれるためには脳に汗をかいて考える必要があるけれど、一度買ってしまえば売買する必要もなく、あとは何をしていても定期的に家賃が振り込まれるようになる。

資産を使った自動型の所得ということですね。

一般的には、株式投資による収益をすべて不労所得と呼ぶことが多いんだけど、これも誤解。確かに、株式投資によって得られる配当金は資産から生まれる不労所得といえるけれど、一方で、株の売買を通じて得る場合は、自動的に収入が入ってくるわけではなくて、株の売買という労働をし続ける必要がある。

デイトレード、とかですか?

そうだね。毎日朝から晩までデイトレードをしている人が自動的に所得を得ているとは言い難い。売買の頻度に多い・少ないはあるにせよ、売買という労働をしているから、不労所得ではないということ。

そういえば、「FIREを達成したけど、毎日、株の売買をしている」という人の話を聞いたことがあります。その人は、自由な毎日を送るためにFIREをしているんですけど、毎朝決まった時間になるとパソコンの前に座って、情報収集と取引をして、株式市場が閉まった夕方頃から、食事や趣味の時間をつくっているとか。

「毎日、株式投資だけすればいいのだから、かなり自由だ」と考えるかもしれないけれど、それを何年も続けていくと、朝から夕方まで時間に縛られて労働しているのと、時間的自由はあまり変わらなくなってしまう。パラレルインカムでは、本当に自由な人生を実現するために、安定的な不労所得を得る方法を選択するんだ。

目指すのは、あくまでも自分らしく豊かに、人生を生きることですもんね!

まとめ

「人生を自由にするための7か条」3つ目は、「世界の中心は、信用で回っている」と考えることです。

お金を借りられる、ということは、経済的な信用があるということ。そこには金利が大きく関わります。経済的信用があれば金利は低くなる。それにより、資産所得を効率よくつくることにつながります。

また社会的な信用に、「高いコストパフォーマンス」のような経済的信用が加算されると、報酬は上がっていきます。経済的信用は、労働所得にも大きな効果を発揮してくれるのです。

「7か条」4つ目は、「お金に働いてもらうことをポジティブにとらえる」ことです。投資で得た不労所得の価値は、労働で得た所得の価値に劣りません。資産運用をする際は、額に汗をかくかわりに脳に汗をかいているからです。

これからの時代は、「好きなことや投資で稼いだお金も尊い」という価値観にアップデートすることが大切。パラレルインカムでは、本当に自由な人生を実現するために、安定的な不労所得を得る方法を選択していきます。

次は、「7か条のうちの5番目、失敗から学ぶのではなく、成功から学ぶ」ことについて学んでいきます。お楽しみに!