1月にやっておくべき!お金の不安がやわらぐライフプランの作り方
明けましておめでとうございます! ずっと気になっていながらつい後回しになっていた“ライフプラン”を、今年こそは考えてみようと思っています。家計簿も、家族のために付けた方がいいですよね? 大ざっぱな私にもできるライフプランの作り方を教えてください!
Q1 苦手な家計簿、やっぱりつけないとダメ?
A1 安心してください。家計簿は、ムリしてつける必要はありません。なぜならライフプランを立てるには、スーパーの大根やニンジンがいくらだったかなどの細かいことは重要ではなく、全体を把握することの方が大切だから。家計管理は、木を見ず森をみるのです。
Q2 “森をみる“ってどういうこと?
A2 家計簿の本来の目的は、自分(家庭)の生活水準を知って、貯蓄とのバランスはどうか確認すること。バランスが上手く取れているなら、今のペースを続ければよく、そうでないなら見直します。
Q3 貯蓄のバランスって?
A3 実際は、家計の収支を20年、30年先までシミュレーションしたライフプラン表を作って、子どもが大学に上がる時にいくら貯金が築けそうか、老後資金の準備は順調かなど確認するのが理想です。でも、もっと簡単にチェックしたいなら、まずは、となりの芝生をのぞいてみるのもひとつ。
総務省の家計調査によると世代別の貯蓄額は、40代:1024万円、50代:1751万円、60代:2402万円(表①)。もちろん、子どもの有無、住宅ローンがあるかなど各々状況が違う中での平均ですが、目安として家計の参考にしましょう。
他には、自分の“貯めドキ”を逃さないようにするのもポイントです。
Q4 “貯めドキ”っていつ?
A4 世代ごとに収入から貯金に回す割合をみてみると、30歳未満は手取りの2割程度で、その後、40代、50代と徐々に貯蓄割合が下がります(表②)。これは、年齢を重ねると一般に収入は増えますが、一方で食費や教育費など育児にかかる費用負担も大きくなることなどが挙げられます。また、60代の前半は、国からもらう年金が少ない(またはゼロ)のため貯金を取り崩す人が圧倒的に増え、後半の年金生活でも貯蓄できる人は少なくなっています。
では、”貯めドキ”はいつなのか?
タイミングは、一般に3回程あります。結婚して子どもが生まれるまでの第1次貯蓄期、学費の負担が少ない小学校の間の第2次貯蓄期。そして第3次貯蓄期は、子どもが大学を卒業してから定年まで。自分の貯めドキを見逃さないようしっかり貯蓄計画をたてましょう。
Q5 晩婚のため、子どもが卒業する前に主人が定年。最後の貯めドキがないのですが・・・。
A5 確かに今の時代、晩婚化が進んでいるほか、ライフスタイルもそれぞれなので一括りにはできません。でも、結婚や子どもをもうける時期が遅い人は、キャリアがある分、若い人より育児期の収入は多い傾向にあります。これを生活の余裕と考えず、第1次、第2次貯蓄期に多めに貯金すれば乗り切ることもできます。
このように、家計簿が苦手な人は、無理をせず、貯蓄が順調か分析することから始めてみましょう。もし順調ではなく、家計のどこにメスを入れるべきか分からないなら、その時こそ家計簿の出番です。数カ月つけるだけでも気づきが得られます。
新たな1年は始まったばかり。まずは、ライフプランの第1歩。応援しています。
【相談者よりコメント】
なるほど! 「ライフプランを立てる=家計簿」ではないんですね。少し肩の荷が下りたような・・・。まずは毎月どのくらい貯蓄できているかと、わが家の貯めドキをチェックしてみます! よし、今年もがんばるぞ~!