ブラックリスト、一度載ると一生ローンは組めない?確認方法とは
住宅ローンを組むときや、クレジットカードを作るときには、必ず審査が行われます。過去の支払いでうっかり延滞してしまい「もしかしたらブラックリストに載っているかも...」と、心配な人もいるかもしれません。また、一度載ってしまうと、一生ローンは組めないのか気になる人もいるでしょう。そこで今回は、自分はブラックリストに載っているのかどうか、確認する方法をお伝えします。
ブラックリストとは
いわゆる「ブラックリストに載る」と言われているのは、ローンの支払いなどの延滞、債務整理、自己破産などの金融事故情報が「指定信用情報機関」に記録されている状態のことです。
現在、3つの「指定信用情報機関」があります。
・株式会社日本信用情報機構(JICC)
・株式会社シー・アイ・シー(CIC)
・全国銀行個人信用情報センター(全銀協)
このいずれかに名前・住所・勤務先・借入状況などの個人情報が載ることを、ブラックリストに載ると言います。
ブラックリストに載ってしまう基準とは?
「指定信用情報機関」に掲載されるケースとしては、主に次のようなものがあります。
3カ月以上の延滞
住宅ローンの返済や、キャッシング・クレジットカードの支払い、携帯電話の端末料金の支払い(分割支払い)などが、期日から2~3カ月以上遅れた場合に掲載されます。
債務整理を行った
債務整理(任意整理、個人再生、自己破産のいずれか)を行った場合、ブラックリストに掲載されます。
代位弁済が行われた
前述したローンなどの支払いができず、代わりに保証会社が支払うことを代位弁済といいます。
ブラックリストに載るとどうなる?
ブラックリストに掲載されると、5~10年間、新規ローンの申し込み、クレジットカードの新規発行、携帯電話の契約などができなくなります。そのため、借金の返済に困っていても債務整理をためらう人も多いと言われています。
無料でもできる?信用情報機関別の確認の仕方
自分がブラックリストに載っているかどうかは、「信用情報機関」に情報開示を求めることで確認できます。情報開示にかかる費用は500~1500円程度で、書類が届くまでに1週間ほどかかります。各信用情報機関の情報開示の手順は以下の通りです。
株式会社日本信用情報機構(JICC)の場合
①スマホの専用アプリ「スマホ開示」、もしくは書類郵送で開示請求手続きを行う
②必要事項を記載し、免許証などの本人確認書類を提出。手数料1000円(税込)を支払う
※郵送の場合、郵送オプションに応じて別途手数料が発生
③書類が届いたら、入金状況、お支払いの状況にある「返済状況」を確認
④「ファイルD」「ファイルM」に何も書かれていなければOK
株式会社シー・アイ・シー(CIC)の場合
①インターネットもしくは書類の郵送のいずれかで開示請求手続きを行う
②必要事項を記載し、免許証などの本人確認書類を提出。手数料(インターネット:500円・税込、郵送:1500円・税込)を支払う
③「お支払いの状況」の「返済状況」、「入金状況」の各月の「状況」欄を確認
④いずれも空欄もしくは「$」「-」であればOK
全国銀行個人信用情報センター(全銀協)の場合
①インターネットもしくは書類郵送で開示請求手続きを行う
②必要事項を記載し、免許証などの本人確認書類を提出。手数料(インターネット:1000円・税込、郵送:1200円・税込※)を支払う
※セブンイレブンで支払う場合は1124円(税込)
③「残債額・入金区分履歴」「返済区分」を確認
④「残債額・入金区分履歴」に「〇」「P」「-」の記載がある、また「返済区分」に「成約」もしくは「完了」の記載があればOK
住宅ローンは組めない⁉ブラックリストの情報の消し方は?
もし、ブラックリストに掲載されてしまうと、確かに住宅ローンなどを組むことは難しくなります。しかし、まったく不可能な訳ではなく、次のような方法があります。
ひとつは、5~10年ほど待つ方法です。期間中延滞などをせず、ブラックリストから情報が消されれば、住宅ローンが組めるようになります。
もうひとつは、頭金を多めに準備する方法です。大きな金額の頭金を入れることで信用度が高まり、ローン審査のプラス要素となります。
このほかにも、複数の銀行に審査を出してみるという方法もあります。銀行によって審査の基準は異なりますので、金融機関によっては契約できる可能性があります。
ブラックリストに掲載されてしまうと、住宅ローンなどの契約は難しい可能性が高いでしょう。心配な人は開示請求をして、自分の情報を確認するのがおすすめです。また、もし記載があったとしても、ご紹介した方法で契約できるかもしれません。
まずは自分の信用状況を知り、対策を立ててみるのがおすすめです。スマホ代やネット関連の支払いを、うっかり延滞してしまったいう人は意外に多いものです。しかしそのおかげで住宅ローンが組めないということにならないよう、普段から支払管理はきちんと行うようにしましょう。