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お薬を買って税金が安く!? お薬&保険の上手な節約法とは

お薬を買って税金が安く!? お薬&保険の上手な節約法とは

調剤薬局やドラッグストアを活用し、自分で健康管理や病気の予防を行う「セルフメディケーション」。今年、その考え方を活かしたおトクな税制がスタートしました。なんと、日々のお薬代が税金の控除に使えるんです。今は、健康意識の高い人ほどおトクに生活できる時代。お薬や保険の上手な選び方を学びましょう!

お薬を買うと税金が安くなる! 「セルフメディケーション税制」って?

2017年1月1日から実施されている話題の「セルフメディケーション税制」とは、調剤薬局やドラッグストアで”スイッチOTC医薬品”を1年間で1万2000円以上購入すると、税金の控除が受けられる制度。申告の際にはレシートが必要なので、忘れずに保管しておきましょう。

薬剤師さんともっと話そう!税控除の対象になる”スイッチOTC医薬品”の上手な選び方

一方で、これまでは習慣やイメージで選びがちだったお薬も、今後は税制の対象か否かをしっかり確認して選ぶ必要があります。税制を活用するための上手なお薬の選び方について、全国に557店舗を展開する調剤薬局「日本調剤株式会社」の薬剤師・植木学さんに伺いました。

「セルフメディケーション税制の控除対象となる”スイッチOTC医薬品”は、市販薬(OTC医薬品)のひとつで、もともと病院で扱っていたお薬を市販用にスイッチした(=切り替えた)もの。一般的に効き目がシャープに出やすく、比較的副作用が少ないとされています。パッケージにもマークがついていますが、まずは薬剤師に気軽に尋ねてみてほしいですね」(植木さん)

薬剤師さんといえば薬局の奥でお仕事をしているイメージですが、実は薬剤師さんに相談することで、自分の症状や希望に合ったお薬を教えてもらえるのだそう。

「例えば、解熱鎮痛剤に含まれている”イブプロフェン”という成分は、スイッチOTCに認定されていて効き目がシャープに出やすい一方、胃を多少荒らしやすい側面も。薬剤師がお客様の症状や体調をカウンセリングすることで、副作用が出やすい方には、たとえ控除の対象商品ではなくても、体に合った最適なお薬をおすすめすることもできるんですよ」(植木さん)

控除対象だからとスイッチOTC医薬品だけを選ぶのではなく、まずはお薬の専門家である薬剤師さんに相談を。無駄なお薬を買わずに済み、結果的に節約になるはずです。

日本調剤の「お薬手帳アプリ」は、お薬代の節約にも使える!

ただし、効き目がシャープといわれるスイッチOTC医薬品でも、用法通り服用しても改善されない場合には病院への受診がおすすめ。また、植木さんは「同じ頭痛でも、たとえば吐き気を伴うものなどは重篤な疾病の予兆の場合もあります。頭痛薬を選ぶ場合にも薬剤師に症状を相談することで、早く疾病に気付くこともできます」とも話します。

病院や薬局へ行く際には、「お薬手帳」を忘れずに持参しましょう。薬局へ提出することで、処方の重複や過剰投与を防ぐこともでき、支払い金額も安くなります(※薬局の利用が2回目以降で、6ヶ月以内に同じ薬局で調剤を受けている場合)。

日本調剤が開発したスマートフォン向けアプリ「お薬手帳プラス」は、持参忘れの防止や家族のお薬情報の一元管理にも役立ちそうです。

薬剤師さんとのコミュニケーションが、おトクな暮らしに役立つ

「今回のセルフメディケーション税制をキッカケに、薬局が”調剤薬局がもっと身近な存在”になればいいなと思います。OTC医薬品を服用することで病院に行かずに済めば医療費も減り、それがスイッチOTC医薬品ならば税控除も受けられます。健康を維持したい方も、ぜひ気軽に薬剤師を頼ってほしいですね」と植木さん。薬剤師さんと密な関係性を築くことが、健康にも節約にもつながりそうです。

介護医療保険でも税金が安くなる!医療保険も上手に選ぶ時代へ

健康意識を高く持つ人ほどおトクに暮らせる社会に移りつつある中、保険でも税控除を効果的に利用する流れが生まれています。生命保険の控除枠に加え、2012年からは介護医療保険の控除枠も誕生。新制度や保険の上手な見直し方について、第一生命グループ「ネオファースト生命」の佐藤純子さんに伺いました。

「旧制度では、控除枠は『生命保険料控除』『個人年金保険料控除』の2枠で、全体の所得税控除限度額は10万円でした。それが新制度では『介護医療保険料控除』が加わって3枠となり、限度額も12万円まで引き上げられたんです」(佐藤さん)

2011年12月31日以前に契約した保険は旧制度の扱いとなるものの、2012年以降に契約したものや更新したもの、特約を付加した契約であれば新制度が適用されるそう。つまり、長らく契約を見直していない人は新制度の控除を受けられず、制度を有効に活用できていない可能性もあるといいます。

医療保険を5年以上見直していない人は、医療の実態に合っていない可能性も

佐藤さんは、「医療保険は医療の制度や技術の進歩により、最も進化が速い保険種類。見直しは一般的に5年が目処だといわれています」と話します。

「技術の進歩によって、以前は5日間の入院が必要だった手術でも今では日帰りで済むこともあります。昔の契約内容のままでは入院給付金がもらえなかったり、逆に高い医療費を入院給付金でまかなえなかったりするケースもあり、実際にかかった費用に対して給付金が十分に受け取れない可能性もあるんです」(佐藤さん)

とはいえ保険の見直しは大変で手続きも面倒というイメージですが、実はすべてを解約する必要はないのだとか。「終身保険というコアの部分だけを残して、新たな契約を追加したり、必要な特約を追加・変更するだけでもOK。新制度の税制の恩恵も受けられ、保険料の節約になるのでは」と佐藤さん。例えば同社では現代の医療事情に応じたこんな保険も登場しています。

「最短日帰りでも入院すれば、入院開始後すぐにまとまった入院一時金を受け取れる保険です。入院時にかかる日用品の費用など、初期費用を一時金でまかなうことができるので使い勝手がいいと思いますよ」(佐藤さん)

ほかにも、持病があっても5年間健康で過ごせば保険料が安くなる「緩和型保険」なども用意。おトクかつ、健康維持のモチベーションが高まりそうな保険が増えてきているのです。

医療保険も上手に選んで、税制を活用しよう!

セルフメディケーション税制の実施や、介護医療保険の控除枠の創設など、健康意識の高さが節約につながる今の時代。医療保険の見直しは税制を効果的に活用するチャンスですが、単に保険料を減らそうと安い保険に切り替えてしまうと保障バランスが崩れたり、結果的に逆効果になったりすることも。

「最近は、国の制度や医療事情に合わせた新しい仕組みや特徴を持った医療保険がどんどん出てきています」と話す佐藤さん。まずは自分が加入している保険を確認し、新しい商品の検討をしてみる必要がありそう。保険のプロに相談するのも、上手に保険を選び税制を活用するための賢い方法だといえそうです。

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