壁をペイントすれば、自宅のリフォームが楽しくなるってホント?
監修・ライター
今年は自宅(戸建て)のリフォームを計画しています。部屋の壁もなんだか黄ばんできたので、壁紙も変えて一気に模様替えを! と思っていたのですが、最近は日本でもペイントブームだとか? 外国映画などでよく見る、自分たちで家の壁をペイントしているシーン、実は素敵だなと思っていました。 壁紙とは違うペイントの魅力、教えてください!
Q1 壁紙にはない、ペイントの魅力って?
A1 (松山)欧米の映画では自分で部屋をペイントしているシーン、確かによく見かけますよね。ただ、日本ではまだまだ壁紙が主流で、日本と欧米の塗料の使用量は圧倒的に違うのが現状です。
そこで今回は、ペイントのプロ、『ベンジャミンムーア福岡』にお邪魔して、担当の酒井田さんとペイントの魅力をお伝えしていきます。実は壁紙だと色味でいえば20色もないのに対し、ペイントだと微妙な色合いを出せるので、リノベーションの現場では重宝しています。
(酒井田)「ベンジャミンムーア」は130年の歴史を誇るアメリカ最大のペイントブランドです。ホワイトハウスやメトロポリタン美術館でも使われています。「ベンジャミンムーア」では、絵の具のイメージで、繊細に色を作ることができるので、微妙なニュアンスを表現できるのが最大の魅力です!
「塗料は臭い」というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、臭いはほとんどありません。有害物質は含まず、VOC規制に合格しているので、アレルギーやシックハウスなどの心配もなし。また、飽きたら自分たちで塗ることができるという手軽さも魅力だと思います。壁紙の上からも塗れますよ。
Q2 色はどれくらい種類がありますか? 壁に塗った時の雰囲気はどのようにイメージしたらいいですか?
A2 (酒井田)調色機があり、配合の仕方で3600の色を作ることができます。色には全て名前が付いていて、例えば海が好きな人なら、「sea」と名前のつくものをチョイスしたり、名前のイメージで決めたりする人もいらっしゃいます。
(松山)日本の伝統色には物語があるので、好き嫌いではなく物語から色選びをされる方もいらっしゃいます。物語を知ることで、その色に愛着がわくんです。
(酒井田)『ベンジャミンムーア福岡』では、シミュレーションルームという部屋があり、お部屋の写真データを持ってきていただければ、気になる色を当てはめて、イメージを見ることができます! 色は照明や天気などによっても変わってきますが、光源による違いも見ていただけます。
また、同じ色でも艶によって風合いが変わります。マット(つや消し)、エッグシェル(2分の艶)、セミグロス(5分の艶)という3つの艶があります。
Q3 ペイントするなら、どこの壁がおすすめですか?
A3 (酒井田)「ベンジャミンムーア」のペイントは、一部を除いて屋内であればどこでもOKです! 写真のように、黒板になる塗料や、鉄粉が入っていてマグネットが貼れる塗料もあるので、子ども部屋などにもおすすめです。
また、スポンジを使って塗るスポンジングや、専用のローラーで木目調にするというアレンジは素人でも簡単にできます。
Q4 汚れた時の対処法は?
A4 (酒井田)水拭き、洗剤拭きでだいたい取れると思います。どうしても取れない汚れは、上から塗ればいいんです。そういう手軽さもペイントのいいところ。その際に注意したいのは、フラットに薄く塗ること。厚く塗ってしまうとそこだけ色が濃く見える場合があります。薄く塗れば周りに馴染むので、後から塗ったとはわかりません。
Q5 自分でもペイントできますか?
A5 (酒井田)「ベンジャミンムーア」のペイントは、色ムラができにくく、誰でも簡単に美しく仕上げることができます。
ペイントで重要なのは、実は塗らないところをカバーする工程である“養生”です。養生8割、ペイント2割といわれるくらいです。ここには練習用の壁があり、養生の仕方からペイントの仕方までレクチャーしますので、安心してください!
(松山)自分で参加できる部分があれば、家にいっそう愛着がわくものです。リノベーションの現場でも、施工主さんやご家族に実際に塗ってもらったりしますよ。ぜひ、トライしてください!
3600色って、すごすぎる! 好きな絵画の「あの色!」みたいに選べるのは素敵です。それに、事前にシミュレーションできるのもかなりうれしい。ペイントより養生が実はポイントだなんて予想外でしたが、今度のリフォームでは、絶対、壁ペイントにチャレンジします!