大人のこだわり〜究極のマイビアグラスを探そう
春夏秋冬、仕事に家事にと、よく働いた日の最初の一杯はやっぱりビール♪ グイっと飲む瞬間は至福のひとときです。おうちのビール、あなたは何で飲んでいますか? 缶のままではわびしいですね。大人ならひとつは持っていたい、お気に入りビアグラス探しの旅にご案内します。
透明なうすはりグラス、華やかなマルティグラス、好みはどっち?
ガラス製ビアグラスで人気を集めているのが、江戸硝子の伝統工芸品「松徳硝子」の「うすはりグラス」です。
大正11年創業の「松徳硝子」は、電球作りで培った薄吹きの技術を活かし、割烹や料亭向けに、上品なひとくちコップを生産してきました。「うすはりグラス」の厚さ0.9mmの透明なガラスは、ビールの色を美しく見せ、やわらなかな曲線のフォルム、繊細な口当たりがビールのおいしさを際立たせると評判です。
福岡の特産工芸品、福岡積層工芸ガラスは、「うすはりグラス」とは対照的に、華やかな彩色が特徴。違う色のガラスを何層にも重ね合わせて作られており、「マルティグラス」と呼ばれて社名にもなっています。昭和12年のパリ万博ではグランプリを受賞するなど、芸術的な美しさは折り紙つき。艶やかな色、モダンなフォルムの中に、手作りの素朴さや温かみがあります。
「カラーセラム」シリーズは、窯変性耐熱ガラス。金属成分と1500度の炎によって、多彩な色と模様が作り出されるので、グラスの表情がひとつひとつ違います。「マルティグラス」の工房は見学が可能。予約すれば土曜日にガラス吹き体験もできるそうです。あなただけのビアグラスを見つかるかも。
伝統の技とデザイン性を備えたビアグラス
新潟県燕市は三条市と並んで、江戸時代から金属加工で知られた町。そこで生まれた究極のビアグラスが「SUSgallery真空二重チタンタンブラー」です。
金属加工の粋を凝らし、格調高く仕上げた表情豊かなボディが魅力。保冷力が高く結露も防げます。ビールの温度にこだわるならぜひ選びたい逸品です。
陶器の町佐賀県有田では、缶ビールをおいしくする「匠の蔵 プレミアムビアグラス」が作られています。持ちやすい形、泡だちをよくする内部の曲線、口当たりのいいシャープな縁仕上げにこだわって設計。職人たちがデザインに趣向をこらし、個性的なビアグラスに仕上げました。シンプルな白磁もあれば、かわいいハート模様、青龍と好きな柄を選べます。
ゴールデンウイークの有田陶器市、8月の夏フェア、9月の秋の感謝祭など、お買得な時期に出かけて探してみては。有田にはろくろを回す体験や絵付け体験ができるところもありますよ。
SUSgallery
有田焼 有田陶磁の里プラザ プレミアムビアグラス
有田観光協会 体験する:陶芸・アウトドア
心地よい木の感触を楽しめる竹ビアグラスで乾杯♪
成長が早く、地下茎で繁殖して増えるエコ素材、竹のビアグラスもあります。
「竹虎」は、高知県須崎市安和にしかない虎の斑点模様の竹、虎竹を専門に扱う竹屋さん。ここで作っている「竹ビアグララス」は、泡立ちのよさと竹の素材の清々しさが特徴。竹の香りとともにビールを味わえます。
大分県別府市の「山下工芸」は、間伐材や放置竹林の竹を使って持続可能な社会作りに貢献している会社。大分伝統の竹加工品に現代のセンスをくわえてバッグなどの新しい商品を生み出しています。「ススロクカップ」シリーズのビアマグや竹コップなどがあります。油を抜き切ってあるのでお酒に香りはうつらないとか。木の感触に心がなごみます。
竹ビアグラス 虎斑竹専門店 竹虎
山下工芸
究極のビアグラス探しを始めたら、日本の風土や歴史、職人さんの技術や意気を感じる旅になりました。味で選ぶもよし、形で選ぶもよし。お気に入りのものを見つけてくださいね。