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九州の山は女性的?山マニアに魅力を聞いてみた

0円でかなうコト のぼろ編集部

九州の山は女性的?山マニアに魅力を聞いてみた

季刊のぼろ編集部

はじめての登山はいきなり富士山でした。そのとき一緒に登った友人の中には、そのまま日本アルプスの山を目指すというハマりっぷりを見せる人も。自分はそこまでじゃないけど、行けるものならまた山に行ってみたい。本州じゃなくても、九州にもいい山はいっぱいありますよね? 九州に移住して2年目の、「季刊のぼろ」編集部の福住光代さんに九州の山の魅力を聞いてきました!

Q1 どんなふうに九州の山を楽しんでいますか?

季刊のぼろ編集部

A1 人気の山域はやはり気になりますよね。大分の「くじゅう」、熊本の「阿蘇」、長崎の「雲仙」、鹿児島の「霧島」、大分・宮崎県境の「祖母・傾」あたりに、まずは行っとこう! と、一通り行きました。魅力満載なので、まだまだ行き足りません(笑)。

私は関西出身で、九州に来るまでは関西の山や信越地方の山に登っていました。そのあたりの山とは違って、九州の山にはどこか女性的なおおらかさを感じます。有名どころではなくても、山を歩いていて予想外にすごくきれいなものや、「うわー、ここ好きだな!」という道や景色に出合えると、うれしいんです。植物やキノコに詳しい人と一緒に歩くと、見つかるものが一気に増えて面白いです!

Q2 本格的な山登りのきっかけは?

季刊のぼろ編集部

A2 富士山と槍ケ岳に行ったことですね。10年くらい前、当時勤めていた会社のイベントで夏の富士山に登ったのです。まったくの初心者でしたが、行ってみたくて。そのとき初めて登山靴を買いました。その後、友人の一人が槍ケ岳(※)の写真を見せてくれたのです。壮大な山の景色や、夢みたいな高山植物に衝撃を受けて、「自分でも行きたい!」とすっかりその気に。

昔、槍ケ岳山荘でアルバイトをしていた友人のお兄さんに頼み込んでにわかチーム結成。次の年の夏に連れて行ってもらうことになりました。靴以外の装備もそろえて、同行の友人たちと近所の山でトレーニングもしましたよ。しかし、きつかったですね~! きつかったですが、ますます山が好きになって、次はどこ行こうかな~? と自分で考えて山に出かけるようになりました。

※)長野県と岐阜県にまたがる北アルプスにある山。登山者に人気。

Q3 九州の山で初めて登った山はどこですか?

季刊のぼろ編集部

A3 まだ関西にいたとき、九州の先輩を頼って大分の「くじゅう」に登りに来たのが最初でした。2010年の秋、くじゅう連山のうち4座を縦走。快晴の下、ゆったり広がる秋らしい枯れ色の山に見とれました。山の中に坊ガツルという大きな草原があるのですが、その山際にある法華院温泉山荘に1泊するという、今思っても充実の欲張りプランでしたね。先輩に感謝です! なぜ他の山ではなく、くじゅうだったのか? それはくじゅうの使者みたいな先輩に出会ったご縁が大きいですね。

それに、もう長い間忘れてましたが、くじゅうに強烈に憧れていたことがあったのです。山登りを始めるずっと以前、当時よく見ていたフィガロという女性誌の、ある号の表紙と巻頭特集の舞台が久住高原だったんです。金髪を結った欧米人のモデルさんが、白い襟のついた花柄のワンピースを着ていて、バックがすごくきれいな緑の草原で。てっきり外国だと思ったのですが、そこは久住高原でした。いつか行きたい! と機会を伺っていたけど、当時、九州には接点がなく、いつの間にか雑誌も処分して・・・。日常のいろんなことに埋もれて忘れてしまってました。けれど、あのときの強い憧れは、その後の自分とちゃんとつながっていたようです。


九州で人気の山域がこんなにたくさんあることを知りませんでした。そして、くじゅうとの出合いのストーリーにびっくり! 自分と山がどこでつながるのか、わからないものですね~。すてきな九州の山にますます出かけたくなりました!