くらし

進化が止まらない!ニッポンの最新お風呂事情

100万円でかなうコト

日本人にとって入浴はリラクゼーション効果もある大切な日常習慣であり、お風呂は家の中の大切な癒しスポットです。そんなお風呂がどんどん快適に、便利に進化をとげています!お風呂大好きな方や新築を予定されている方、リフォームを検討中の方必見の、現代ニッポンのお風呂事情をご紹介します。

冬でもあったかい床の浴室

Panasonic

実は福岡県をはじめとする九州各県では、寒冷地の北海道よりもヒートショックで亡くなられる方が多いというショッキングなデータがあります。ヒートショックとは住宅内の急激な温度変化により引き起こされる身体への悪影響のこと。寒い洗面所・浴室から熱いお湯に浸かったときの脳溢血などがその典型例で、日本全体で年間1万7000人もの方が亡くなられています。

こうした事態を受けて、各メーカーでは温かい浴室に力を入れており、最近の商品では床まで温かい浴室が当たり前になってきました。

TOTOのユニットバスに使われている「ほっカラリ床」は、断熱構造が床裏からの冷気をシャットアウトするため、冬場でも足元が暖かいと評判です。すべりにくく柔らかいクッション性の床は小さいお子さんやお年寄りでも安心。渇きやすくそうじがしやすいため、カビなどもはえにくく衛生的にもばっちり。家族のために考え抜かれたお風呂の床なのです。

TOTOユニットバス シンラ

http://www.toto.co.jp/products/bath/synla/setplan/index.htm

1坪サイズ参考価格(1616サイズ) 138万円(税別)~

Panasonicのバスルーム「リフォムス」に付いている「スゴぽかフロア」は、なんとお風呂場の床に床暖房を付ける仕様です。お風呂場に床暖房なんて贅沢!と思いがちですが、年間の電気代は320円程度で済むとのこと。お風呂場を暖める浴室乾燥機とセットで、とことん浴室をあたためます。

Panasonic リフォムス

http://sumai.panasonic.jp/bathroom/refoms/set_plan/brk5526.html

1坪サイズ参考価格(1616サイズ) 134万6000円(税別)~

魔法瓶みたいに冷めないバスタブ

TOTO

お風呂冷めちゃうから早く入って!とおかあさんに怒られた思い出、みなさんもありますか?最近のお風呂のバスタブは、冷めないんです。

TOTOのユニットバスには、5時間たってもわざか2.5℃しかお湯の温度が下がらない「魔法びん浴槽」が装備されています。浴槽の断熱構造と高断熱の風呂フタが保温してくれるため、フタをきちんとしておけば、しばらく温かさが続きます。後からおとうさんが帰ってきても追い炊き不要でお風呂に入れるレベルの保温力だから、とってもエコですね。

TOTOユニットバス サザナ

http://www.toto.co.jp/products/bath/sazana/setplan/index.htm

1坪サイズ参考価格(1616サイズ) 83万7000円(税別)~

おそうじラクラクでいつまでもキレイ

LIXIL

毎日のお風呂そうじをラクにする工夫も各社余念がありません。そうじしやすい床やバスタブ、カウンター、壁や天井にいたるまで、そうじしやすい素材が使われていたり、不要なでこぼこを無くすなどの工夫がされています。

LIXILのシステムバスルームには、ドアのそうじをラクにした「キレイドア」、排水口をキレイに保つ「くるりんポイ」など、細かいところまでそうじを簡単にする工夫がされています。「キレイドア」は、カビのはえやすいゴムパッキンやほこりのたまりやすい換気口を無くし、すっきりしたデザインでそうじがしやすくなりました。「くるりんポイ」は、浴槽の水を抜く際に排水口内に水の渦を発生させて、たまった毛髪やゴミを捨てやすくする仕組みです。お風呂そうじを経験している人なら、このありがたさがわかるはず・・・!

また、スパージュには肩湯、打たせ湯、オーバーヘッドシャワーなどのお風呂を楽しむ機能も付いています。メンテナンス性だけでなく快適性も追求しているのですね。

LIXILシステムバスルーム スパージュ

http://www.lixil.co.jp/lineup/bathroom/unit/

1坪サイズ参考価格(1616サイズ) 95万円(税別)~


お風呂をより温かく、快適にする技術はこんなところまで進んでいたんですね。すぐに実現はできなくても、「こういうことがいくら位の予算ならできる」というのを把握しておくと、将来、いざ新築やリフォーム時に役立ちます。最新のお風呂事情、チェックしておいてくださいね!

また、ヒートショックを防ぐ対策は高齢者のいるご家庭では急務です。お風呂全体のリフォームにはまとまった資金が必要ですが、たとえば浴室の窓に内窓を付けるだけの簡単リフォームでも断熱効果はかなり上がりますよ。できるところから対策して、家族みんながお風呂タイムを楽しめるように工夫したいものですね。