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週末は読書で「福岡」へ!文学の中の福岡

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週末は読書で「福岡」へ!文学の中の福岡

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五木寛之をはじめ、ミステリー作家の赤川次郎や歌野晶午、近年注目を浴びている女流作家の山崎ナオコーラまで、福岡県が多くの作家を輩出していることをご存知ですか?今回は、mymo編集部が厳選した福岡に触れられるブックレビューです。一緒に文学の舞台として登場する福岡に迫ってみましょう。本を読み終えた後は、今までの景色が違って見えるかもしれません。

大川市や福岡市が舞台!『嫌われ松子の一生』山田宗樹

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中谷美紀が主演した映画でも話題となった『嫌われ松子の一生』。主人公の女性が、ある事件をきっかけに中学教師の職を追われ、過酷な運命に翻弄されながらも愛を求め、まっすぐに生きた人生を描いたミステリー文学です。大川市・福岡市・別府などが舞台となっており、筑後川などが登場します。

■出版社:幻冬舎
■発行年:2003年


福岡県出身の作家による福岡県を舞台とした文学!『青春の門』五木寛之

時代は、太平洋戦争真っ只中の昭和。九州・筑豊に生まれた少年の波乱万丈な人生を描いた大河小説です。連載されたのも1969年からと古いですが、テレビドラマ化や映画化、漫画化もされているので、知っている人もいるのでは?単行本は、第1部 筑豊篇から第8部 風雲篇までの8巻からなる大作ですが、読書が好きな方なら挑戦しがいがありますね。

■出版社:講談社
■発行年:1970年(第1部 筑豊篇)

タイトルが東京なのに、意外!『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』リリー・フランキー

ブックレビューの最後にご紹介するのは、先述の2作品同様、映画やドラマでも話題になった『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』。東京タワーだから東京の話では・・・?と思いきや、主人公は九州の小倉生まれ。亡き母親への思いを中心につづられているので、幼少期の話には香春岳や福岡筑豊の炭鉱住宅、油須原駅などが登場します。

■出版社:扶桑社
■出版年:2005年


現代の福岡と文学の中に登場する古い時代の福岡を重ね合わせてみれば、普段見慣れた風景がどこか新鮮に映るかもしれませんね。本好きの方はもちろん、活字は苦手だけど福岡愛ならある!という方も、ぜひ、福岡を舞台とした文学作品を読んでみてください。本を片手に福岡を散策するというのもおもしろそうですね!