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外国人の給料事情、世界の平均年収ランキング!世界一はどこで日本は何位?

ためる 内山 貴博

外国人の給料事情、世界の平均年収ランキング!世界一はどこで日本は何位?

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年に1度は海外に出向き、日本とは違う文化や生活感に触れることを楽しみにしている筆者にとって、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で一度も海外へ行けなかったため、「早く海外旅行がしたい」というのがアフターコロナの楽しみの1つでもあります。同じように感じている人も多いのではないでしょうか。

今回は世界のお金事情、年収や資産のランキングを紹介します。ぜひ各国を旅している気分で、あるいは、憧れの国で生活している自分を想像しながら読み進めてみてください。

世界の平均年収ランキング紹介、日本の順位は?

まずは1位から10位の紹介です。残念ながら日本はランクインしていません。

OECDデータより筆者編集(USドル建・物価変動調整後)(単位:円)

1位のルクセンブルクは国別の一人当たり名目GDP(2019年・IMF)でも1位になっています。GDPはGross Domestic Productの略で、国内総生産のことです。国内において、どれだけ経済活動で新たな価値が生み出されているか?ということを表しています。例えば、あなたが30円で仕入れた材料を加工し100円で販売することができれば70円という新たな価値を生み出したことになりますよね。これらを集計したものがGDPです。

GDPは一国の経済規模を表す際にも用いられ、国単位で見た場合、1位はアメリカ、2位が中国、そして3位が日本です。ルクセンブルクは非常に小さい国であるため、50位圏内にもランクインしていません。ただし、一人当たりに換算すると世界第1位で、そしてその経済力が国民それぞれの年収にも反映されていることになります。ルクセンブルクは鉄鋼業から金融業に注力することに大胆にシフトしたことが奏功しました。特にオフショア市場として、EU圏内で金融センター、ハブとしての存在感を高めたことが経済力につながっています。

少子高齢化で人口減少が見込まれている日本。お給料上昇も期待できないと嘆いている人も多いかもしれませんが、ルクセンブルクのように規模を追求するのではなく、国民一人一人の生産性を追求することで豊かさを追求することができるかもしれませんね。

11位から20位までは以下のようになっています。

お隣韓国がランクインしています。10位までと同様、ドイツやイギリスなど欧州の国が目立ちますね。

21位から30位までは以下です。

24位でようやく日本がランクイン。ドル円レート105円で換算すると年収約400万円が平均ということになります。

なお先ほど紹介した日本の一人当たりGDPは約440万円(2019年)です。一人当たりGDPと平均年収が近い値となっています。なお、15年ほど前の2005年時点でも日本の一人当たりGDPは約418万円と、今とほぼ同水準にありました。

「失われた〇年」などネガティブな表現が使われることの多い日本経済ですが、やはり先に触れたように平均年収を上げるためには私たち一人一人が工夫して生産性を高めていくことがカギになりそうです。

参照)
※GDPについてはIMF(国際通貨基金)World Economic Outlook Database(2020年10月)より
※日本の一人当たりGDPは内閣府HPより

 家計の純資産が多い国は?上手に資産管理ができている国ランキング

OECDはBetter Life(より良い生活)に関する調査を37カ国の加盟国中心に行っています。その調査項目の1つとして世帯の純資産を調査したものがあります。現預金や株式、そして住宅など不動産全般から借金(負債)を差し引いた額が純資産です。OECD加盟国の平均が408,376ドル、1ドル105円換算で約4,280万円です。住宅など不動産が寄与し、金融資産より大きい値になっています。以下、上位10位のランキング(円ベース)です。

参照)OECD Better Life Index

http://www.oecdbetterlifeindex.org/#/11111111111
http://www.oecdbetterlifeindex.org/topics/income/

日本は10位にランクインしています。平均的な世帯の金融資産が1000万円程度と言われていますので、それに住宅など不動産を加え、ローンなどを差し引くと世帯の純資産は3200万円ほどになりそうです。このランキングでも1位はルクセンブルクですね。

年収が高い国は幸福度も高い?

幸福度
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私たちの幸せの基準は決してお金だけではありませんが、世界の幸福度ランキングの上位10位と年収ランキングを融合したところ、幸福度上位10位にランクインした国の中で年収ランキングが10位圏外だった国はスウェーデンとニュージーランドのみとなりました。

やはり豊かで年収が多いということが、ある程度私たちの幸福度につながっているようです。なお、幸福度ランキングにおいて日本は62位です。何を目安に幸せとするか?これは人それぞれの感じ方ですが、確かに現在の生活環境や人間関係に悲観的な意見を持っている人が多い印象があります。

私個人の意見ですが、日本はモノやサービスに恵まれています。健康保険や年金も国民皆保険制度で支えてもらっています。そんな環境下で生活できているということにもっと目を向ければ、とても幸せであると胸を張ってもいいのではと感じました。


参照)World Happiness Report(2020)

将来海外で生活、仕事をするために

今回のランキングで私はルクセンブルクがとっても気になります。今まで行ったことのない国ですが、ドイツとフランスに挟まれ地理的にユーロ圏の中心であり、経済活動を行う上でさまざまなメリットがあるのかもしれません。

将来、海外に移住したいという夢を持っている人も多いと思います。海外移住の相談は何度も受けてきました。先日もマレーシアに移住したいという人から相談を受けたところです。現地に住んでいる人にヒアリングを行ったところ、月15万円程度あれば普通の生活を送ることは可能だそうです。

この金額、低いと感じましたか?それとも高いでしょうか?

私は「意外とお金がかかる」という印象を持ちました。10年~15年前であれば、東南アジアでの生活は日本円で数万円あれば十分豊かな生活ができると思っていました。ただし、アジア各国の著しい経済成長で、日本との経済格差がどんどん縮まっているようです。

選択肢は無限!グローバルな視点でライフプランを

多国籍で働く
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世界の平均年収ランキングでは1位がルクセンブルクで日本は24位ということが分かりましたが、この調査内容を通して以下3つのことを感じました。

・経済大国日本。他国との差が縮小している
・経済規模ではなく生産性重視で豊かな国がある
・語学を磨き、色んな可能性を

40代の筆者ですが、子供の頃から「日本は世界をリードしている国」と思っていましたが、決して現在はそうではないようです。どんどん成長している国もあります。日本という枠にとらわれず、海外に目を向けることで、私たち自身の生き方について、たくさんヒントがもらえるかもしれません。

先のマレーシア在住の人曰く、「マレーシアでは英語ができれば生活ができる」ということでした。筆者もベトナム、フィリピンなど他の東南アジア諸国に行ったことがありますが、全く同感です。英語は今やネイティブよりもノンネイティブ人口の方が多いといわれています。海外での仕事や生活に興味がある人は国に関わらず英語学習を行いながら、現地の経済事情を調べておくと良さそうですね。

なお、今回注目したルクセンブルクは地理上、多くの国籍の人が生活する多言語国家だそうです。日々、さまざまな価値観に触れていることが年収アップにつながっているのかもしれませんね。

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