DIYでお洒落なキッチンキャビネットができた!【初心者DIYerの挑戦】
監修・ライター
DIYを始めて小さな棚や小物を作っていたら、もう少し大きなものを作りたくなってきました!大き目なものを飾ったり収納できるキャビネットのようなものを作れるでしょうか?
Q1 DIY初心者向けの「小さな棚」をクリアしたので、次のステップとしておすすめのものを教えてください!
A1 次に全く別のものを作るより、引き出しを作る、扉を付けて用途を変える方がいいので、キャビネットはいいアイデアだと思います。前回の初級編で作ったのは小さな棚だったので、今度はやや大きく、高さ90cmのキッチンキャビネットを作ってみたいと思います。
Q2 キッチンキャビネット、難しそうだけど素敵ですね! さっそく、作り方を教えてください。
A2 1) 設計図と木取り図を作り、木材をカットします。
棚が大きくなるというだけで、基本的な設計図の書き方は前回と変わりません。今回は市販の3段ボックスくらいの大きさです。ご自分で作られるときには、自分の収納したいモノの大きさに合わせて棚のサイズを決めるといいですよ。
2) 木工ボンドで板をつなぎ合わせて、天板、側板、棚板を作ります。
3) 組み立てます。
棚板を30cm間隔で、側板からビスで留めます。天板をのせて、上から側板に向かってビス留めします。その後、ステイン塗料で着色します。
4) 2段目と3段目の扉を作ります。
2段目と3段目の扉もボンドでつなぎ合わせて、同様に着色します。
1.5cm、6cm間隔で、電動ドリルドライバーに鉄鋼用ビッドをつけてアイアンフラットバーに下穴をあけ、ビスで留めます。鉄工用ビッドは400円くらいで購入できますよ。
取っ手つまみは扉の上から2cmの真ん中に下穴をあけて、ビスで取り付けます。
5) 1段目の扉を作ります。
1段目の扉の枠をボンドで接着して、表裏ともタッカーでつなぎ目を留めて塗装します。
続いて、コーナー金具、取っ手つまみ、長ネジを十字に取り付けます。
表はコーナー金具で隠れる位置にタッカーを打ちましょう。
長ネジは重ならないように、内枠の内側と外側に4mmの穴をあけて差し込みます。
アクリル板はふちに下穴をあけて、裏からビスで留めて取り付けます。
6) 1段目の扉を蝶番で取り付け、取っ手の裏にマグネットキャッチも取り付けます。
7) 背板を取り付けます。
背板として、今回のサイズのベニヤ板を別途用意します(材木店やホームセンターなどでサイズに合わせて切ってもらってください)。
裏から背面の板をあてて固定し、中棚、天板がある部分に各4か所ずつビス留めします。
8) 1段目の内側に棚板を取り付けます。
1段目の棚受けとなる角材を背面に合わせ、左右で高さをそろえて真ん中部分に3カ所ずつビスで留めます。木が細いので、ミニビスがいいでしょう。
9) 2段目と3段目の扉を蝶番で取り付け、さらにマグネットキャッチを取り付けます。
10) すべての扉に、直角に開いた状態で、棚部分は下から15cm、扉部分は下から11cmの部分にフックネジを取り付けてチェーンを掛けます。
11) 最後にキャスターを角4カ所に取り付けて完成!! 写真は扉をすべて開いたところです。
Q3 どういったところが難易度アップポイントですか?
A3 一番はサイズが大きくなったことです。ビス留めするか所も増えます。蝶番や取っ手などのパーツを付けるのも、慣れないと手間取るかもしれません。蝶番はズレると傾くので慎重に。パーツが小さくて動きやすいので、最初に両面テープで固定するといいですよ。
Q4 同じ要領で作れるアイテムをもっと知りたいです!
A4 背面を作ると一気に“家具”という感じになります(笑)。
いくつか紹介しましょう。左右の側板に穴を開けて棒を通せば、あっという間にマガジンラック(写真上)! 上段に並んでいる引出しは、100均の木箱に色を塗って、取っ手を付けただけ。背面の色を変えると雰囲気もガラリと変わって楽しめますよ。
ベッドフットボード(写真下)は、背面の板をアレンジすることで、上級者感が出ました。
「小さな棚」は見た目も“基本”という感じでしたが、「キッチンキャビネット」になると一気にすごいものができた気がします。アイデア次第で用途が広がっていくのは楽しいし、達成感がありますね!