お金

ふるさと納税でふるさとの豊かな自然を後世に伝えたい~大分県佐伯市

ふるさと納税でかなうコト/佐伯市 中村 香純

ふるさと納税でふるさとの豊かな自然を後世に伝えたい~大分県佐伯市

佐伯市/空の公園

海・山・川と自然豊かな大分県佐伯市(さいきし)では、ふるさと納税の寄附金を自然保護活動などに使っています。そんな佐伯市について、地域おこし協力隊の中村 香純さんにうかがいました。

Q1 佐伯市ってどんなところ?

佐伯市/イカの天日干し

出典元:佐伯市/イカの天日干し

A1 佐伯市は大分県南部にあり、九州で一番広い面積を持つまちです。昔から「佐伯の殿様、浦でもつ」といわれるほど豊かなリアス式海岸が続き、豊後水道の恵みがたくさんあります。そのため、海の幸を活かした佐伯寿司などの海鮮料理が名物となっています。

また、海岸まで山が迫る地形のため、アユやイノシシ、うま味がギュッと詰まった農産物など、山の恵みも豊富! 豊かな自然と豊かな食で、佐伯市を体験してみませんか?

Q2 ふるさと納税はどのように使われているの? 

A2 九州一広い佐伯市の寄附金は、誰もが「やさしさ」と「元気」を実感できる、活力あるまちづくりを行うため、主に5つの施策に活用しています。下記の中から、寄附したい項目をお選びください!

佐伯市/藤河内渓谷

出典元:佐伯市/藤河内渓谷

(1)ふるさとの豊かな自然を守る
大分・宮崎両県と6市町で連携し、国内で8件目となる「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク」登録を目指しています。

佐伯市/医療費助成

出典元:佐伯市/医療費助成

(2)ふるさとの子どもたちを育てる
佐伯市では、0歳から中学3年生までの通院・入院にかかる医療費(健康保険適用分)の全額を助成しています。

(3)ふるさとの産業を創る
地元で活躍する人材育成のため、企業の再建や創業の経験豊富な経営者を招き、中高生を対象としたキャリア教育講演会や、若手経営者を対象にした立志塾を実施しています。

4)ふるさとの文化を守る
佐伯城山の活用保全のために基本方針を策定し、各種調査等行っています。

5)みんなが安心して暮らせるまちづくりのための事業(高齢者支援、障がい者支援等)
高齢化社会への対策として展開している「さいきお茶の間」事業では、家に閉じこもりがちな高齢者等が気軽に集える憩いの場をつくり、介護予防や認知症予防を推進しています。

Q3 返礼品はどんなものがあるの?

佐伯市/泳ぐ寿司「丹匠の極み~KIWAMI」

出典元:佐伯市/泳ぐ寿司「丹匠の極み~KIWAMI」

A3 イチオシは『泳ぐ寿司「丹匠の極み~KIWAMI~」』。色とりどりの鮮やかな飾り寿司が、一箱に凝縮されています。豊後水道獲れたてのネタに、職人の細やかな技が溢れる逸品で、食べるのがもったいない!

佐伯の豊かな海の幸をもっとご紹介しましょう。

『黒潮渦まく豊後水道の活車海老1㎏』は、鶴見市場で活きたまま水揚げされた新鮮な車海老をお届けするもの。また、『佐伯で愛され108年。老舗ひもの屋職人が選ぶ ごちそう干物 5種セット「海の恵」』は、九州近海で水揚げされた魚の中からさらに目利き職人が選んだ逸品。一尾ずつ手開きにし、塩でシンプルに仕上げています。 

変わり種としては、『酵素&発酵の力KABOSU AMAZAKE』。地元・佐伯市で収穫したこだわりのお米でつくった甘酒と、同じく大分県佐伯産のカボスが原料です。時間をかけてゆっくりと搾ったため、カボス特有の苦味がほとんどなく、香りを楽しめる美味しい甘酒です。アルコールも含まれず、お子様も安心して飲めますよ。

佐伯市/酵素&発酵の力KABOSU AMAZAKE

出典元:佐伯市/酵素&発酵の力KABOSU AMAZAKE

さらに、みんな大好きな『豊後牛ハンバーグ10個』もありますよ! こちらは「豊後の黒牛」で名高い豊後牛を贅沢にハンバーグにしたもので、子どもから大人まで喜ばれる逸品です。

佐伯市のふるさと納税はポイント制なので、少しずつポイントを貯めて気に入ったものを頼んでくださいね。

Q4 予算は1万円! 佐伯市で賢く楽しむ方法は?

A4 それでは、佐伯市の楽しみ方をご案内しましょう! 私がオススメしたいのは、佐伯らしさあふれる観光コースです。モデルコースとして、進水式見学⇒佐伯寿司のランチ⇒市内観光(歴史と文学のみち、平和祈念館等)⇒海の市場○でショッピングはいかがでしょう?

佐伯市/進水式

出典元:佐伯市/進水式

1)進水式
昔から佐伯を支える産業の一つが造船業です。市内には造船会社がいくつかあり、不定期ながら進水式の見学ができるんです! 大きな船が海に入っていく姿は、特に船好きでなくても感動モノ。巨大な船の旅の始まりを、みんなで一緒に見届けましょう。※進水式は不定期開催。

佐伯市/佐伯寿司

出典元:佐伯市/佐伯寿司

2)佐伯寿司
太平洋の黒潮と瀬戸内の潮流が合流する豊後水道は、多種多様な魚が獲れる日本有数の漁場。寿司ネタだけでもその数は50種以上を数えます。これに佐伯の寿司職人の技が加わってはじめて「佐伯寿司」が完成! でき上がったお寿司は、まるで宝石のよう。

ところで、私のお気に入りは佐伯市本匠にある「水車茶屋なのはな」の筍寿司。佐伯寿司といえば、新鮮な魚介と思っていましたが、佐伯の山の幸である筍を使った寿司も素晴らしいんですよ。見た目も上品でおススメです。予算は2000~4000円ほど。

3)武家屋敷通りの面影が残る「歴史と文学のみち」
佐伯のシンボルは『城山』。明治を代表する作家である国木田独歩が愛し、かつて何度もこの城山の道を歩いたといわれています。季節の表情豊かな城山と、佐伯藩二万石の城下町を専門ガイドとともに散策しましょう(ガイド料は7名以下なら無料)。

主な立ち寄りスポットとして、佐伯市歴史資料館(入館料:大人200円)、城下町佐伯国木田独歩館(入館料:大人200円)、汲心亭(お抹茶をいただく場合300円、茶菓子付き)があります。

城下町散策に疲れたら、「佐伯市城下町 観光交流館」(入場無料)へ。この建物、もともとは1936年に建てられたと伝わる「つたや旅館」です。建物の保存も兼ねて、観光の方や地元の方が気軽に利用できる場所として開放されています。和の雰囲気に浸ってゆっくりお過ごしください♪ 庭園を眺めつつ、コーヒーやお菓子をいただくひと時はなかなかのものですよ。

4)平和祈念館やわらぎ
佐伯市は第二次大戦前に海軍航空隊・海軍防備隊が設置された軍都としての歴史があります。この佐伯海軍航空隊兵舎の跡地に1997年建てられた施設で、歴史に大きな傷跡を残した第二次世界大戦について検証したのがこの祈念館です。私もここでいろんなことを学びました。世界の平和のために、私たち一人ひとりができることを考える場となればいいなと思っています。

5)さいき海の市場○(まる)
佐伯のお土産なら、ぜひここへ! こちらは、大分県南部地域の水産加工品業者や農家など約180の会社・団体が集まった大型農水産物直販所なんです。中も広くて、ショーケースの中には獲れたての海の幸がぎっしりと詰まっています。佐伯湾から水揚げされたばかりの鮮魚のほかにも、地元農家や高校生が育てた新鮮野菜、干物・お菓子などさまざまな加工品が勢ぞろい。ここで佐伯のお土産がすべて買えそう!

佐伯市/さいき海の市場○

出典元:佐伯市/さいき海の市場○


4月に地域おこし協力隊に加わったばかりの中村さん。「佐伯の魅力は自然だけでなく人です。特に、30~50歳くらいの年齢の方は面白い人がいっぱいいますね! 人の魅力・個性を多くの人に伝えていきたいです」と話してくれました。中村さんたちの活動で、佐伯市の魅力が多くの人に伝わっていくことを願っています!

 
ふるさとチョイスバナー