お金

第六話「お金に無理なく守ってもらう!」

お金となかよしこよし暮らし うだひろえ

第六話「お金に無理なく守ってもらう!」

4コマまんが

あの人(お金)との距離が近づけば近づくほど、大きくなっていくもの……それは、責任。

家計の管理もできるようになり、貯金もできたことで、自由に使えるお金が増えてきました。

それはまるで、遠い存在だった「お金」が、家族の一員になったような、気持ちのいい関係。

でも……ちゃんと責任持って対応しないと、無理が生じて、あっという間に崩れてしまうんですよね。

例えば「保険」。

お金(保険料)を払うことで、家族を、さまざまな不安から守ってくれます。

ただ、不安の解消ばかり気にして、必要以上の保険に入ってしまっていたら。高額な保険料を払い続けなければならず、家計を圧迫したり、最悪、支払えなくなってしまって結局解約、なんて話も。

そうならないためにできること。

1:うちの場合の「公的保障」を調べる!
公的な医療保障としては「医療費自己負担額軽減」や「高額療養費制度」(※1)、サラリーマンと公務員には「傷病手当金」(※2)があります。また、死亡時の公的保障として「遺族年金」(※3)があり、職業や子供の数、年齢によってもらえる範囲が異なります。

なので、うちの場合の
 ・パパ/ママの公的な医療保障
 ・パパ/ママの公的な遺族年金
の4つを調べます。

うちは、パパがサラリーマン、ママ(私)が自営業、子どもは幼児2人なので、
●医療費自己負担額…パパ:3割、ママ:3割、子ども:ナシ
●高額療養費制度…1カ月間の医療費が【8万100円+(総医療費-26万7,000円)×1%】を超えた分は払い戻される
●傷病手当金…パパ:病気や怪我で休業している間、1日につき日給の2/3を支給される。ママ:ナシ
○遺族年金…パパが亡くなった場合:「遺族基礎年金+遺族厚生年金」で年額約160万円、ママが亡くなった場合:「遺族基礎年金」で年額約123万円

2:うちの場合の「必要額」を算出!
家族の年齢や家計の状況によって、「必要額」は異なります。

うちの場合、
★パパ/ママが入院した場合…収入減補填、医療費入院費、看病にかかるコストや時間、家事育児の有料サポート
★子どもが入院…看病にかかるコストや時間
☆パパ/ママが亡くなった場合…葬儀代、残された家族の住宅費&生活費、子どもの教育費、家事育児の有料サポート費
☆子どもが亡くなった場合…葬儀代

2で算出した「必要額」から、1で調べた「公的保障の額」を引いてみると、自分たちに本当に必要な保険が見えてきます。公的保障で足りない分を、私的保険で補うようにすればいいんですよね。

うちの場合、
★パパの医療保険→「傷病手当金」があるので収入減の不安は少なく、高額療養費制度があるため月約8万円以上の医療費の心配もない。入院費(食事代、差額ベッド代など)や看病のコスト、家事育児の有料サポートを依頼することを考えると、「入院1日5,000円」の給付があると助かる
★ママの医療保険→収入減の不安があり、家事育児の有料サポートを多く頼む必要があることが予想され、「入院1日1万円」の給付金がほしいところ
★子どもの医療保険→医療費が無料になるため、看病にかかるコストは貯金でカバーできれば、私的保険への加入は必要なし
☆パパの死亡保障→葬儀代は100万円を想定。住宅費は引越代50万円+月々5万円、生活費は現在負担分の8割で計算。教育費は大学の学費を1人あたり600万円で計算。遺族年金で足りない分を算出
☆ママの死亡保障→パパとほぼ同じだが、家事育児の有料サポートが多くなると予想。1時間800円×1日4時間×21日で月6万7,200円。遺族年金もパパより少ないため、より多い保障が必要
☆子どもの死亡保障→葬儀代くらいは貯金で出したい。考えたくないってものあり……加入の必要なし

あくまでうちの場合ですけど、こんな感じになりました。

ちょっと面倒ですけど、ネットで調べれば1時間くらいですし、お金を扱う者として、責任持って調べてみると、不安も減ってすっきりします。

なにより、あの人(お金)が、生き生きして、無理なく私たちを守ってくれるようになって。よりいっそう、生活に余裕が出てくるようになりました!


全国健康保険協会HPより
※1「高額療養費制度」
※2「傷病手当金」
日本年金機構HPより
※3「遺族年金」