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ミレニアル世代(1980~2000年代生まれ)ならではのお金の価値観、特徴とは?

ためる 権藤 知弘

ミレニアル世代(1980~2000年代生まれ)ならではのお金の価値観、特徴とは?

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みなさんはミレニアル世代という言葉を聞いたことがあるでしょうか。今回はミレニアル世代の特徴や価値観について考えてみます。

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1. 1980~2000年代生まれのミレニアル世代とは?

元々はアメリカ発の言葉で、1980年代から2000年代初頭に生まれた方を表しています。テレビ・ビデオ・携帯電話・パソコン・ゲーム機・インターネット・スマートホンなど、デジタル機器に囲まれて育ってきた世代と考えて良いでしょう。

2. ミレニアル世代の特徴は?

SNSをフル活用する世代
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世代をひとまとめにしてしまうことは意味のないことだと思いますが、一般的にミレニアル世代とは、以下のような表現することが多いようです。

(1)学生時代からインターネットや携帯電話を日常的に利用してきた
(2)団体主義より個人主義
(3)SNSを通じた友人関係は否定しない
(4)企業への帰属意識は他の世代よりも低く、フリーで仕事をしてみたいと考える

他にもいろいろな特徴がありますが、バブル崩壊後の景気低迷の時代を経験し、あらゆる分野でスマホを活用するという大きな時代の変化はミレニアル世代に大きな影響を与えているようです。

3. ミレニアル世代の消費行動、おサイフ事情の特徴は?

筆者のところへ相談に来られるミレニアル世代の方の特徴の一つは、お金を増やすことに対して意欲的なところです。

残念ながら「銀行にお金を預けておくと利子がついて増える」という経験がありませんので、ただ貯金をして資金を眠らせておくことはもったいないという意識が高いようです。またインターネットを通じての銀行や証券の取引に対する抵抗感が薄いように感じます。

また一方で、景気が良いとはいえない環境で生まれ育ったミレニアル世代には非正規雇用の方も多く、生活費がギリギリで貯金や投資に回す余裕がないという相談も多いのが実情です。

4. お金の価値観についての特徴はや投資に対する価値観は?

握手する男性
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お金を増やすには、収入を増やす・支出を減らす、の他にお金に働いてもらうという手段があります。お金を増やすために株式や投資信託などの金融商品や、現物不動産などを対象にして、投資に積極的に取り組んでいる方が、少し上の世代よりたくさんいらっしゃるように感じます。

① 1990年代後半に始まったインターネットを通じたサービスの爆発的な普及
② 金融自由化など投資をしやすい環境が整ってきたこと
③ NISA・つみたてNISAなど非課税で運用ができる制度が導入されたこと
④ 年金制度を含め、将来のお金を自分で用意しなければならないという危機感が強いこと

上記のような背景もあり、機会があれば少額から投資にチャレンジしてみたいという方が多い世代です。


5. まとめ

「あっ、自分はミレニアル世代だった!」といわれて初めて知ったという方も多いのではないでしょうか?

総務省統計局の人口推計では、2017年3月時点でミレニアル世代にあたる、15~34歳の人口は2500万人に上ります。また、社会や会社の中でいわゆる中堅どころと呼ばれる年齢層に、ミレニアル世代が該当する時期にあたります。

デジタル・ネイティブであるミレニアル世代の皆さんの価値観や取り組みが社会に大きな影響を与える時代が来ました。お金を増やすことは“悪”というイメージが旧来の日本にはありましたが、これからの時代はお金を増やすことは健全なことであるという考えで、お金とポジティブに付き合ってください。

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