MONEY

20代の平均年収はいくら?学歴、男女、職種別の収入差、中央値も比較

ためる 中村 賢司

20代の平均年収はいくら?学歴、男女、職種別の収入差、中央値も比較

【画像出典元】「iStock.com/chachamal」

目次

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの中村賢司です。

同世代の年収って気になりますよね。同期入社同士でも、入社して間もない2~3年目まではさほど年収に差はありませんが、20代後半になってくると少しずつ差が出てくるものです。

仕事で良い結果を残すことで上司や会社に認められ、責任のある仕事を次々に任されるようになります。その結果が30代、40代の年収アップに繋がっていくのではないでしょうか。

今回はそんな20代の年収にスポットを当てて、20代前半と後半の年収の違い、職種別での違いや地域性、年収1000万も夢ではない年収の高い職種などを紹介していきます。

▼関連記事
20代の給与の平均は?住居費や食費の目安っていくらなの?
みんな気になる!職業別年収っていくら?【アンケート結果発表】

20代の平均年収はいくら?学歴や男女差は?

20代のビジネスマン
【画像出典元】「iStock.com/pixelfit」

一般的に20代の年収がどれくらいなのか、厚生労働省のデータを引用してみていきます。

20代の平均年収
20代の平均年収表

大学卒に比べ高校卒は、それぞれ15%ほど低い結果でした。また、20代前半から後半へかけての年収の上昇率にも注目です。大学・大学院卒が15%ほどアップしているのに対し、高校卒は12%ほどのアップと3%も差が出ています。

では、次に男女別の平均年収を比較してみていきます。

大学・大学院卒の平均年収
大学・大学院卒の平均年収表

高校卒の平均年収
高校卒の平均年収表

ここでは男女の上昇率に注目してください。20代前半から後半へかけて男性の上昇率が13~16%に対し、女性は6~11%にとどまっています。

※出典:賃金構造基本統計調査の月収データを12倍して算出(平成29年、厚生労働省)

20代の年収 中央値ではどう変わる?

前項でみてきた年収は平均値でしたが、ちょうど真ん中に来るもっとも多い中央値ではどうでしょうか。

中央値とは、データを低い方から並べてちょうど真ん中に来る数値のことです。たとえば5人の年収を比べる場合、下から3番目(真ん中)の人の年収が5人の中央値となります。平均値はは5人の年収を足して5で割る値で、5人の中に極端に年収の高い人がいる場合は他の4人の実際の年収と大きく違ってしまう場合があります。そのため中央値で比べるほうがより現実に近いデータと考えられています。

大学・大学院卒の年収中央値
大学・大学院卒の年収中央値表

高校卒の年収中央値
高校卒の年収中央値表

中央値でみる年収は、男女とも平均年収よりも低くなっています。高校卒では5万円程度の差ですが、大学卒では10~20万円ほど低い結果が出ています。これは一部の年収が高い職種が平均値を上げているといえますので、参考にするのであればこちらの中央値を参考にしてください。

また、20代前半と後半での年収伸び率をみると、この中央値でも平均値同様、男性は10%ほど上昇しているのに対し、女性は5~8%と10%も伸びていません。また、高校卒の20代後半の中央値と大学・大学院卒の20代前半の中央値が、ほぼ同額であることもわかります。

※出典:賃金構造基本統計調査の月収データを12倍して算出(平成29年、厚生労働省)


今までは厚生労働省のデータをみてきましたが、平成30年9月に公表された国税庁の「民間給与実態統計調査(平成29年分)」でも同じような結果が出ています。

20代前半の平均年収
20代前半の平均年収表

20代前半では、男性と女性の差はさほどありませんが、20代後半になるとその差が少し広がってきているのがここでもわかります。

20代後半の平均年収
20代後半の平均年収表

男女の差ばかりではなく、20代前半と後半を比べると年収は大幅にアップしています。額にして100万円、この差は大きいですね。

このデータをみて分かるように、20代のうちにバリバリ仕事をして会社に認められれば、年収はアップして生活にもゆとりができることは間違いありません。

この年収の上昇率は30代、40代になるにつれ伸びが鈍化しますので、いかに20代が大切かということがわかります。

20代の職種別、産業種別年収はいくら?

パソコンで仕事する若いビジネスマン
【画像出典元】「iStock.com/chachamal」

20代の平均年収は職種や産業種別によっても変わってきます。ここではさまざまな産業種別の平均年収をみていきます。

建設業、製造業、電気・ガス・熱供給・水道業、鉱業/採石業/砂利採取業の平均年収

情報通信業、運輸業/郵便業、 卸売業/小売業、金融業/保険業の平均年収

不動産業/物品賃貸業、宿泊業/飲食サービス業、生活関連サービス業/娯楽業、教育/学習支援業の平均年収

医療/福祉、学術研究/専門・技術サービス業、複合サービス事業、サービス業(他に分類されないもの)の平均年収

同じ会社でも職種によって年収が変わる事もありますが、産業種別にみても上位と下位ではなんと60万円も年収の差が出ています。20代でもこれくらいの差が出ていますので、30代、40代となるとさらに差が拡がっていきます。

年収の高い「職種」「業種」ランキング 上位は?

20代で平均年収が高い職種のランキング上位は、DODAによると次のようになっています。

【平均年収が高い「職種」ランキング】
第1位:投資銀行業務(金融系専門職) 627万円
第2位:ファンドマネジャー、ディーラー、アナリスト業務(金融系専門職) 566万円
第3位:戦略・経営コンサルタント業務(専門職) 559万円
第4位:会計専門職・会計士(専門職) 547万円
第5位:製薬・医療機関支援系営業(営業系) 518万円

職種でみると金融系や専門職がランキングの上位に入っていますが、業種でみると次のようにメーカーが上位に入っています。

【平均年収が高い「業種」ランキング】
第1位:投信/投資顧問(金融) 539万円
第2位:たばこ(メーカー) 536万円
第3位:財務/会計アドバイザリー(サービス) 457万円
第4位:医薬品メーカー(メディカル) 439万円
第5位:総合電機メーカー(メーカー) 431万円

※いずれも出所:2017年、転職サービスDODA調べ(https://doda.jp/guide/heikin/age/

20代で年収1000万が可能な仕事はある?

SNSを駆使するセレブなビジネスマン
【画像出典元】「iStock.com/metamorworks」

では、20代で年収1000万円が可能な職種はあるのでしょうか。30代、40代で年収が1000万円を超える職種は聞いたことがありますが、20代ではなかなかありません。

しかし公表されていないだけで、金融業界やベンチャー企業では比較的高いように思います。ちなみに著者の前職は生命保険会社の総合職でしたが、30代前半には年収1000万円は超えていました。

また、ITベンチャー企業の中途入社の募集要項をみると、年収800~1000万円というのも珍しくありません。

こういった年収1000万円をねらえる職種は、国内大手金融機関の総合職、ITベンチャー企業の技術職や管理職、外資系金融機関のディーラーといった仕事が挙げられます。

20代で年収500~600万が可能な仕事は?

次に1000万円まではいかなくても、20代で500万円以上の年収が見込める職種にはどのようなものがあるかみていきましょう。

同じく転職サイトDODAによると、500万円の年収が得られる職種には次のような仕事がありました(※年収の高い順に表示)。金融、メーカー、メディカル系に集中しているのがわかります。

【平均年収500万円以上の職種】
投信/投資顧問(金融) 741万円
たばこ(メーカー) 620万円
医薬品メーカー(メディカル) 601万円
総合電機メーカー(メーカー) 572万円
医療機器メーカー(メディカル) 557万円
診断薬・臨床検査機器・臨床検査試薬メーカー(メディカル) 551万円
家電・モバイル・ネットワーク機器・プリンタメーカー(メーカー) 538万円
信託銀行(金融) 532万円
トイレタリー(メーカー) 530万円
証券会社(金融) 528万円
CRO・SMO・CSO(メディカル) 509万円
電子/電気部品メーカー(メーカー) 501万円

※出所:2017年、転職サービスDODA調べより抜粋(​https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/

全国の平均年収は364万円 最大200万以上の地域差も

都道府県別の平均年収をみると、全国平均は364万円でした。この平均より高い地域はわずか6都府県で、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府となっています。その中でも最も高かったのは、東京都で453万円とダントツにトップでした。

逆に、平均年収が最も低かった地域は、青森県の234万円でした。九州圏内では宮崎県が235万円と青森県に次ぎ平均年収が低い地域でした。

※出典:賃金構造基本統計調査の月収データを12倍して算出(平成29年、厚生労働省)

九州・沖縄の年収比較 地域差は最大56万!

最後に、九州・沖縄の平均年収を、前述のデータから高い順に挙げてみましょう。

第1位 福岡県:339万円
第2位 大分県:309万円
第3位 長崎県、熊本県:304万円
第5位 鹿児島県:299万円
第6位 佐賀県:295万円
第7位 沖縄県:293万円
第8位 宮崎県:282万円

※参考 全国平均:365万円

九州沖縄圏内ではダントツで福岡県がトップで、宮崎県との差が57万円もあります。しかし、全国平均と比べると福岡県は26万円も低い結果となりました。

ちなみに日本全国の平均年収ベスト5は、第1位が東京453万円、第2位が神奈川県395万円、第3位が大阪391万円、第4位が愛知381万円、京都373万円という結果で、最下位は青森県の281万円でした。

※出典:賃金構造基本統計調査の月収データを12倍して算出(平成29年、厚生労働省)

年収を比較するなら支出とのバランスも比較を!

全国で一番平均年収が高い東京と最下位の青森県ではその差がなんと172万円もありました。だからといって、都心部へ出ていき仕事をする方が有利かというとそうでもないようです。

東京などは物価が高いばかりでなく住居にかかる費用も高くなっています。物件や場所にもよりますが、家賃相場は福岡と比べて倍くらい差があると考えてもよいでしょう。新築マンションの価格も関東圏は福岡と比べ1.5倍~2倍ほど高くなっています。

収入が高くても支出が高い分、思うように貯金ができないという人も少なくありません。20代なら住居費や食費など生活していく上での経費をどのようにうまく管理して、収入とのバランスをとっていくかを考える必要があるようです。

まとめ

握手するビジネスマン
【画像出典元】「iStock.com/NanoStockk」

今までみてきたように、いろいろな職種や企業の規模により年収はさまざまで、学歴、性別、地域による格差も大きいことがわかりました。こうしてみると、一概にこの職種の年収が高いともいえませんね。

また、賃金は労働の対価ですが、お金を稼ぐためだけに仕事をするわけではありません。仕事を通じて自己実現や成長を感じつつ、世の中の役に立っているという実感を味わうことがなければ仕事は長続きしないように思います。

20代の若いうちは仕事に没頭する時期があっても良いと思います。その結果、30代、40代に責任のある仕事を任され、それにともなって年収もアップしていくのではないでしょうか。資産形成はもちろん若いうちから始めるに越したことはありませんが、自分のスキルという資産にもどんどん投資していくようにしてください。それもまた将来の資産を増やす方法のひとつですよ。

▼関連記事
20代の給与の平均は?住居費や食費の目安っていくらなの?
みんな気になる!職業別年収っていくら?【アンケート結果発表】

みんな気になる!職業別年収っていくら?【アンケート結果発表】

App store
Google play