冬の電気代が高い理由と暖房代節約のコツは?各暖房器具の電気代比較も
目次
一年の中で冬は電気代が最も高い季節。エアコンやストーブ、オイルヒーターなど暖房器具を使わなければ寒い、でも家計をやりくりする上で節約もしたい…と悩むところですね。今回はそんな悩める方のために、電気代が高くなる原因や安く抑えるコツなどの節約術をご紹介します!
一年の中で最も高い「冬の電気代」。夏の電気代と比較すると?
「クーラーを使う夏のほうが電気代が高くなるのでは?」そう思う人も多いかもしれません。確かにTVや新聞でもクールビズや節電といった言葉が登場し、電力をたくさん使うイメージですね。しかし、総務省の統計では、夏より冬のほうが電気代が高くなっているのです。家族の人数別(2~5人)に統計されているデータでは、すべての人数の世帯で1月~3月の電気代が高くなっています。
例として、2人暮らし世帯の夏と冬の電気代の平均額を比べてみましょう。
【夏の電気代】
7月 9056円
8月 1万957円
9月 1万891円
【冬の電気代】
1月 1万3857円
2月 1万4375円
3月 1万4051円
平均額で比較してみても、夏は1万301円、冬は1万4094円となり、冬のほうが電気代は4000円近く高くなっています。
なぜ冬の電気代は高くなるの??
なぜ冬のほうが電気代が高いのでしょうか。原因としては以下が考えられます。
【暖房代が高い】
エアコンの仕組みとして、室温を下げるよりも上げるほうがより電気を消費します。夏は外気温35℃の気温の場合、25~28℃の設定に、冬は外気温5℃の場合、20℃~25℃の設定にすることが一般的。冬のほうが設定温度と外気温との差が大きくなり、電力も消費するのです。
【電気を使う時間が長い】
冬は日照時間が短い季節。そのため電気をつける時間がどうしても長くなります。夏は夜間に使うことが多い照明器具ですが、冬の場合朝と夕方に使うため消費電力が増えます。
【洗濯機、乾燥機を使う機会が増える】
冬服はかさばるものが多く、洗濯ものの量がグッと増えます。そのため洗濯機を使う機会も増えてしまいます。また、洗濯ものが乾きにくいため乾燥機を毎日使うことも。
これが原因?電気代が意外と高い暖房家電はこれだった
暖房器具の電気代は下記の通りです。(使用時間は1時間、1kWhの電気料金は「新電力料金目安単価」により27円で計算)
エアコン(8畳用) 2.8円~39.9円
オイルヒーター(8畳で利用) 12.7円
セラミックファンヒーター(8畳) 強32.4円/弱14.9円
こたつ(幅100×70) 強4.3円/弱2.2円
ホットカーペット(2畳用) 高9.0円/中6.2円
電気ストーブ 強24.3円/弱12.1円
ついつい手軽に使ってしまう「エアコン」。実は一番電気代が高く、家計を圧迫していたなんて盲点ですね。電気ストーブやセラミックファンヒーターも意外と電気代がかかるので使い方に工夫が必要です。
電気代節約のためのポイントとは?電力プランの見直しもおすすめ
誰でも取り組みやすい節約方法として、下記のようなものがあります。
【暖房器具を使い分ける】
暖房器具・家電には、それぞれ特徴が活かせる使い方があります。例えば広く部屋を暖めるエアコンは空気が循環しやすい場所、一か所を温める電気ストーブはダイニングテーブルなど人が集まるところなど、使用する暖房器具の特徴をよく調べ、それにあった使い方をすることで節電につながります。
【エアコンの使い方を工夫する】
暖房器具・家電の中で一番電力を消費するエアコンは、電気代を節約するための最大のポイント。設定温度は低めの20℃に設定し、外気温との差を少なくします。また、自動運転モードを利用するのも節電につながるのでおすすめです。
【外気をシャットアウトする】
窓は温まった室内温度を逃し、外から冷たい外気を入れてしまいます。二重ガラスやアルミの断熱シートを利用し、断熱対策をしましょう。
【料金プランを見直す】
電力会社の自由化により各社いろんな基本料金プランを準備しています。夜間と昼間どちらか一方の電力が安くなるもの、一定の消費電力であれば安くなるものなどさまざまですので、一度見直してみてもいいかもしれません。
このほかにも厚着をする、あったかい鍋料理にするといったとっても簡単な節約方法もあります。家族で過ごすことが多い冬。みんなで節電の意識を持って、電気代節約に取り組んでみませんか?