「ポイントで稼げるって本当?」楽天・dポイント投資が人気の理由
目次
こんにちは FP(ファイナンシャルプランナー)の権藤知弘です。
皆さん、ポイントを貯めるのはお好きですか?
航空会社のマイレージサービスをはじめ、量販店やインターネット上のショッピングサイトでもポイントサービスが盛んに行われています。
そんな中で、いま注目されているのがポイントを使った投資=ポイント投資です。なかでも話題なのが、NTTドコモのdポイント投資と楽天証券の楽天ポイント投資。
今回は、ポイント投資とはどういったものなのか、2社の違いやメリット・デメリットついて解説していきます。
▼関連記事
投資初心者でも安心!株式投資を少額で始められる3つの方法
20代の4人に1人が投資経験あり!何に投資して、平均額はいくらなの?
そもそも、ポイント投資ってなに?
そもそもポイント投資とはなんでしょうか?
一般的にはポイント会員になり、「購買金額や利用金額に応じてポイントが貯まっていき何がしかのサービスを受けることができる」というのがポイント会員になるメリットですね。
各企業は貯めたポイントに応じて各種のサービスを提供していますが、貯めたポイントを投資で増やすことができるという新しいサービスが近年始まっています。この投資で増やす対象が、ポイントそのものか、または現金であるかの二つに大きく分けることができます。
代表的なものとして、ポイントそのものを投資に回しポイントそのものを増やすことを目的にしているのがdポイント、現金を増やすことを目的にしているのが楽天ポイントといえます。
どちらも、ポイントが余って使い道のない方や手軽に投資してみたい方など、これまで投資経験のない人にもおすすめです。わざわざ現金を用意しなくても良かったり、現金を減らすリスクを避けることができるので、投資は怖そうだからと今まで体験したことがない人でも手軽に始められ、スタートの間口が広いのが特徴です。
2018年から始まったNTTドコモの「dポイント投資」とは?
dポイントはNTTドコモが運営しているポイントサービスです。NTTドコモが行っているサービスですが、ドコモの携帯を使っていなくてもdアカウントという専用アカウントを作ることによってdポイントを貯めることができます。
ポイントを貯める方法はさまざまですが、貯まったdポイントは「1ポイント=1円」の価値があります。街中での提携ショップでのお買い物やインターネット上の各種サービスの決済などに使えます。また「dカードプリペイド」にdポイントを使ってチャージすることにより、マスターカードを取り扱っている店舗でもプリペイドカードとして使うことが可能です。
使い道がいろいろあるdポイントですが、2018年から「dポイント投資」というサービスが始まっています。その名称が示すように、dポイントを用いて行う投資体験サービスです。
これだけ聞くと模擬的な投資の体験のように見えますが、実際にポイントが増えたり減ったりしていきます。つまり1ポイント=1円ですので、運用成績によって現金が増えたり減ったりすることと同じになります。
どんな理屈かというと、ロボアドバイザ―「THEO(テオ)」による投資運用サービスで知られる「株式会社お金のデザイン」が設定・運用する投資信託の基準価額に連動しており、その毎日の運用成績に合わせてポイント残高が増減する仕組みです。
100dポイントから投資をすることができ、高いリターンを目指すアクティブコースと安定したリターンを目指すバランスコースの二つのコースが用意されています。
ただし残念ながらdポイントを現金で直接購入するということができませんので、コツコツと貯めたポイントをdポイント投資で増やしてみて、自分でもできそうだと判断したら実際の投資信託の購入を行う流れが良さそうです。
2018年秋から始まった楽天証券の「楽天ポイント投資」とは?
さてdポイント投資は貯まったポイントで「ポイントを増やす」という投資方法でしたが、楽天証券のポイント投資は「貯まった楽天ポイントで実際の投資信託を購入する」という投資方法です。
楽天市場や楽天カードなど楽天グループや楽天ポイントの加盟店の利用で貯まる楽天ポイントですが、従来は楽天グループ内でのサービス利用にとどまっていました。ところが、2018年の秋からグループ企業である楽天証券でポイントを使って投資信託の購入ができるようになったのです。
1ポイント=1円換算、楽天証券で取り扱いのある投資信託のほぼすべての銘柄が購入できるようになっています(投資信託の申込単位は各銘柄の最小申込単位に準じます[100円以上1円単位~])。その結果、「何かに投資をしてみたいけど、ちょっと怖いなぁ」という方や「ポイントはたくさんあるけど、今すぐに買いたいものもない」という方がポイントを使って投資をスタートさせるケースが多いようです。
dポイント投資と違って、実際に証券口座を開設して投資信託の売買を行いますので、dポイントよりスタート時の手間は少しかかります。ただ、貯めたポイントを利用して実際に投資信託の購入を始めることができるので、投資デビューにはピッタリです。
実際に流通している投資信託を購入するので、値上がりすることもあれば値下がりすることもあります。ポイントで投資をスタートさせてみて資産運用に抵抗がないようであれば、追加で資金を投入することで、よりスムーズに投資を始めることができるのではないでしょうか?
ただし注意点として、投資ですので元本保証はありません。この点はしっかりと理解した上で始めるようにしてください。
ポイント投資のメリット&デメリットとは?
続いて、ポイント投資のメリットとデメリットについて整理してみましょう。
《ポイント投資のメリット》
①日々のサービス利用で貯まったポイントを利用するので、実際に現金を利用するよりも心理的なハードルが低いこと
②実際に運用を伴うので、投資に利用したポイントよりも資産価値が増える可能性がある
③低いリスクで、投資とはどのようなものかという体験ができる
《ポイント投資のデメリット》
①運用をともなうのでポイントの資産価値が下がる可能性がある
②dポイント投資は追加でポイントのみの購入ができないので、投資金額を能動的に増やすことが難しい
③楽天証券のポイント投資は証券口座の開設が必要となるため、投資を始めるまでのハードルが少し高い
ポイント投資まとめ
ポイント投資の代表例としてNTTドコモのdポイント投資と楽天証券のポイント投資を挙げてみましたが、いかがだったでしょうか?どちらも貯めたポイントを元に投資を行いますので、投資初心者の方にも始めやすいと思います。ただし投資ですので、ポイントの資産価値が下がるというリスクもありますのでご注意ください。
ポイント投資で投資信託の購入に慣れてきたら、ぜひ実際の投資信託の取引も始めてみてください。預貯金とは違う、運用の魅力にきっと気づいてもらえると思います。
▼関連記事
投資初心者でも安心!株式投資を少額で始められる3つの方法
20代の4人に1人が投資経験あり!何に投資して、平均額はいくらなの?