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株主優待の名人・桐谷広人さんから学ぶ、「優待生活」の魅力と投資術!

下川 マイ子

株主優待の名人・桐谷広人さんから学ぶ、「優待生活」の魅力と投資術!

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こんにちは!mymoライターの下川 マイ子です。

最近よく耳にする「財テク」「資産運用」。将来の大きな買い物や老後のために、手持ちのお金をうま~く育てて、少しでも財産を増やしておきたい! …けれど投資は知識とテクニックが必要そうだから、投資初心者の私にはちょっと難しい!?

そんな風に尻込みしていたけれど、食事も趣味も買い物も、すべて株主優待券で賄い、日々自転車で東京を爆走するテレビでも有名な投資家・桐谷広人さんが初心者向けに株について教えてくれるセミナーがあったので参加してきました!
 

桐谷さんが登壇したのは、9月7日に開かれたFFG証券1周年記念セミナー。FFG証券は福岡県内全域に加え、大分・熊本・長崎にも店舗がある、福岡銀行グループの証券会社。定期的にこういった投資に関するセミナーを行っているそうですが、今回は1周年の特別ゲストとして桐谷さんを講師にしたセミナーが開かれました。セミナーでは、桐谷さんご自身が株主優待の魅力と楽しさ、そして株主優待投資家におすすめの始め方について、ご本人のエピソードも交えながら語られました。

投資の達人・桐谷さん。絶頂期とドン底を味わった、恐怖エピソードとは・・?

まずは桐谷さんの簡単なプロフィールをご紹介。

1949年生まれ、広島出身。18歳でプロ棋士養成組織の会員になり、25歳で4段に昇格しプロ棋士へ。1979年から東京証券協和会の将棋部範士となってから、付き合いで株式投資を始めたそう。2007年に57歳で現役棋士を引退し、株式投資を本格化したけれど、サブプライムローン問題とリーマン・ショックが起き、3億円の金融投資が6分の1に激減…! それ以降は現金を極力使わなくて済む「株主優待生活」へシフト。いろんな企業の株主優待券を使うために、毎日自転車を走らせてアチコチ回っています。

講演が始まると、桐谷さんが自転車に乗ってステージに登場! こんな感じで東京の街をぐるぐる回り、商品券や食事割引券など、株主優待券を活用しに行くのだそう。

 

プロ棋士として活躍していた頃、証券会社の将棋部師範を務めていた桐谷さん。初めて株を購入したのは、1984年のバブル期でした。1株250円だった商社株を1000株購入し、1ヶ月で5万円の儲けを経験。それから本格的に投資を始め、2005年には金融資産が3億円超え! 投資家としての才能を開花させ、2007年に将棋界を引退。順風満帆に投資家として暮らしていくはずでした。

 


しかし、信用取引を拡大した矢先に、サブプライムローン問題、翌年にリーマン・ショックと、立て続けに大打撃を経験。「3億円あった金融資産が、一気に5000万円に! あまりのショックに夜も寝られず、健康状態も最悪でした。老後をどうしようかと頭を抱えていた際に、株主優待のある株をたくさん持っていたことを思い出したんです」。

金融危機の前に購入していた株主優待株によって、お米や缶詰、豆腐などの引換券が贈られてきていたので、なんとか生活をしのげたそう。「収入がないから配当金で家賃を支払って、電車代やバス代の節約のために自転車で移動するようになりました」。

株歴35年の桐谷さんが行き着いた「株主優待」の魅力とは?

「株主優待」とは、企業から株主に贈られる自社製品や商品券、サービス券などのこと。株を持っているだけで配当金とは別にもらえる日本独自の制度で、お中元やお歳暮などの風習がルーツという説もあるそうです。企業ごとに株主優待の内容が異なり、中には高額なものや画期的なサービスの優待もあり、選ぶ楽しさとお得感を味わえます。

「5万円ほどあれば優待付きの株が150社ほどあるから、投資初心者や少額投資家におすすめです」と桐谷さん。

「値上がり追求で株式投資を行うと、浮き沈みに影響されて本業に支障が出てしまいます。そういった投資や信用取引は猛獣狩りみたいなもの。猛獣に銃が当たれば、肉や毛皮と莫大な資産が手に入るけれど、銃が外れたら逆に猛獣に襲われて大損をする羽目に。それに比べて、優待投資は農業に似ていますね。すぐには実らないけれど、いろんな種類の優待株=種を蒔き、ゆっくり育てて優待品を得る。堅実的に儲けられるのが優待投資の魅力です」。

優待の中には「隠れ優待」もあるそうで、ある条件を満たせばもらえるサービスなのだとか。例えば、書類に同封されたアンケートに答えると500円のクオカードがもらえる、など。ただし隠れ優待の実施は不定期で、抽選制の場合もあります。

ちなみに、桐谷さんの今日のコーディネートは、株主優待券を駆使してゲットしたアイテムばかり。もちろんメガネ、リュックも! 「メガネはパルコの中の『ZOFF』で、優待券9,000円+JCB商品券1,000円+パルコカード入会特典500円OFFを併用して、10,800円のメガネを300円の手出しで買いました」と桐谷さん。リュックの中身には、ずっしりと大きな「優待券専用財布」が入っていて、どこへ行くにも株主優待券がすぐ使えるようにスタンバイ。

優待券には、使用期限が設定されたものが多いので、期限内にしっかり使い切ることがポイント。約900銘柄の優待券を持つ桐谷さんは「優待券専用財布」を毎日整理し、有効期限順に仕分けして、その日のスケジュールを立てるのだそう。外食は優待券のある飲食店へ行き、ジムや映画、本屋も優待券を使って楽しむのが日課。

「むしろ有効期限があることで、それを使いに行くために外へ出て、毎日自転車で動き回るので、70才になっても元気に過ごせています。また、優待券を使って誰かにご馳走して、社交的でいられるから友達も増える。人に親切にできると心が豊かになり、ストレスが消化されて健康的。さらに、わらしべ長者みたいに大きな恩返しをいただけることも! すべて優待生活のおかげですね」。

優待株の投資の達人が教える、賢い優待銘柄の選び方!

桐谷さんが教えてくれた賢い優待生活のポイントはこの3つ

 

➀100株より多くは買わず、分散投資

まず、講演中、口すっぱく語られていたのは、「優待株の分散投資がいい」ということ。これは、桐谷さんの経験に基づく株投資の考え方です。

「初心者はまず、5社くらいの優待株の分散投資がいいでしょう。4~5万円の優待株を5社分、初期投資20万円から始められます。1社に多額をつぎ込まず、少額ずつ分散させることで、万が一どこかの企業の株価が下がっても、他の企業は上がっているだろうから、全体的にプラマイゼロで安心。1社でドカンと大儲けはしないけど、株価暴落による損失は少なくて済む、堅実的な投資法です。しかも投資を分散させることで各企業の株主優待がもらえて、お得感は倍増!」。

優待株のほとんどが、保有する株数が100株でも500株でも得られる特典の数は変わらないといいます。だからこそ、優待権利を得られる最小取引単位100株をいろんな企業から買う方が、優待生活が充実し、投資のリスク回避にも繋がります。

 

②配当+優待の利回りが年間4%以上の銘柄を選ぶ

「『配当+優待の利回りが年間4%以上』であることがポイント。いくら優待の内容が良くても合計の利回りが4%以下だともったいない。今日本には1500社前後、株主優待を提供する企業があります。そのうち『配当+優待の利回りが年間4%以上』の銘柄は今だと700~800ほどあるので、そこに注目してください」。

※「利回り」とは、株価の何%が株主に還元されるかを表した数字

配当利回り(%)=1株当たりの配当÷株価×100
優待利回り(%)=優待の価値÷優待の最低取得額×100

 

桐谷さんによると、福岡のフォーシーズホールディングスという企業は、年間の利回りがなんと約20%超え! 例えば、5万円分投資したら1万円のカタログギフトが届く計算。リターンが非常に大きいので、美容に関心がある女性に最適!

 

③権利確定日の直前には買わない

また、銘柄を買うタイミングも重要。

株を買ってもすぐに優待や配当がもらえるわけではなく、「権利確定日」の2営業日前に株を購入しておかなければなりません。中には、権利確定日の半年~1年前から継続して株を保有しておくことが条件の銘柄もあるので、必ず事前にチェックを。「株価が高騰している人気の銘柄は避けて、利回りがよくて株価が下がっている銘柄を安く買いましょう」と桐谷さん。

 

お得でうれしい株主優待生活。初めての人も気軽にトライできる!

少額から始められる優待株の投資。今は4~5万円から優待株を買える企業が約150社あると聞いて、私もチャレンジしたくなりました! 利回りが大きい銘柄や自分にぴったりの優待を探すのもワクワクするし、たくさんの発見があって楽しめそう!

 

1人で始めるのもいいけれど、魅力的な株主優待を見つけたら、家族で100株ずつ保有するといいみたい。例えば、テーマパークの優待パスポートを株主分もらえるから、家族数人で株を保有しておく方がお得なケースも多々。

 

さらに長期間保有すると、1~2年ごとに優待内容がグレードアップする銘柄も400社ほどあり、これからもそういった企業が増える期待大。先々の楽しみが見えると、暮らしのハリも上がってきますね♪

とはいえ、初心者にとっては良い銘柄を見つけるのは何かと大変。まずは、FFG証券など対面でアドバイスしてくれるところに相談に行って、まずは100株、自分にぴったりな5万円の優待株からチャレンジしてみたいと思います。

FFG証券のHPはこちら 

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