お年玉、小中高ごとにいくら上げたらいい?【年代別平均額】
年初に親戚や友人の子どもに会えば、渡さないわけにはいかないのがお年玉。社会人たるもの、年末のうちにお金とポチ袋は忘れずに用意しておきたいものです。
しかしそもそもお年玉って、皆いくらくらい渡しているの?と思いませんか。今回は、子どもがもらうお年玉の平均金額や、総額から見るあげるべき相場などを年代別に調べてみました。
子どもの年代別に見たお年玉の平均金額ってどのくらいなの?
お年玉をあげるときに困るのが、あげる子どもの年齢に対しての適性金額がいくらなのか?ということかもしれません。幼児にお金を渡してもいいものか、高校生・大学生にはどのくらいの金額をあげればいいのかなど、年齢相応の金額はどの程度なのか意外に悩ましいものです。
そこで、まずはお年玉をあげる側から見た、子どもの年代別平均金額を調べてみました。
住信SBIネット銀行株式会社が個客2681名から得た「お年玉に関する意識調査 2019」*内の「お年玉をあげる相手×金額」アンケート結果によると、子どもの年代別に金額ごとの割合で最も多いのは、
・小学生未満・・・1000円以下 40%弱
・小学校低学年(1~3年生)・・・1001~3000円 50%弱
・小学校高学年(4~6年生)・・・3001~5000円 45%弱
・中学生・・・5001~1万円 40%強
・高校生・・・5001~1万円 約50%
・大学生、専門学校生等・・・5001~1万円 50%強
となっています。ただし中学生に関しては、最も多い5001~1万円(40%強)と、次に多い3001~5000円(約35%)では、あまり大きな差はありません。
イマドキのお年玉の総額から、あげるべき相場の金額が見えてくるかも?
では、子どもたちがもらうお年玉の総額ってどのくらいなのでしょうか。
学研教育総合研究所の「幼児白書Web版」(2017年8月調査)*によると、2017年のお正月にもらったお年玉のアンケート結果のうち、合計金額の平均は以下のとおりになっています。
・未就学児(3~5歳)・・・1万5023円(最多:5000~1万円未満)
・小学生(1~6年生全体)・・・1万9386円(最多:2万~2万5000円未満)
1年生平均・・・1万7480円(最多:1万~1万5000円未満)
6年生平均・・・2万1400円(最多:2万~2万5000円未満)
・中学生・・・2万6529円(最多:2万~2万5000円未満)
・高校生・・・2万2579円(最多:1万5001~2万円)※2018年9月調査
中学生になるタイミングで最もお年玉が増えるようです。また高校生の場合、3年生は忙しくなり親戚に会う機会が減ることなどからでしょうか、平均額がぐんと下がります。そのため、平均するとお年玉をいちばん多くもらっているのは中学生という結果になっています。
ちなみに、株式会社バンダイの「小中学生のお年玉に関する意識調査(2018年1月)」**では、お年玉平均額は小学生:2万1382円、中学生:3万507円で、もらったお年玉の平均封数は5.0封となっています。
また、あおぞら銀行が行った「シニアのリアル調査2018」***によると、小学生の孫へのお年玉の平均額は7700円。一般的に祖父・祖母からもらうお年玉の金額は、総額に対しての占める割合も大きくなると思われます。
これらの結果から、甥・姪などへあげる場合のお年玉の相場は、小学校低学年:1000~3000円、高学年:3000~5000円、中高校生:5000円前後ではないでしょうか。
0~2歳の、赤ちゃんへのお年玉はどうしたらいいの?
ところで、甥・姪や友達の子どもが赤ちゃん~幼児の場合、お年玉はあげるべきなのでしょうか。
住信SBIネット銀行株式会社の「お年玉に関する意識調査 2019」*結果中の、「お年玉をあげる年齢(自分の子ども/甥・姪)」では、甥・姪に対して0歳からお年玉をあげる割合が31.8%と、自分の子どもの21.0%よりも高い比率となっています。やはり赤ちゃんであってもあげる人は多いようです。
ただし、未就学児へのお年玉金額の平均は1000円以下がトップということから考えても、0~2歳であれば金額的には500円玉ひとつでも問題はないでしょう。
しかし結局、赤ちゃんへのお年玉は親に渡すのと同じこと。あまり少ない金額では逆に渡しにくい・・・ということもあるかもしれませんね。そのような場合でも、ちょっとした工夫で渡しやすくなることがあります。
小さなポチ袋を手作りする
市販のポチ袋は、お札を3つ折り、もしくは4つ折りにして入れるサイズがほとんど。ちょっと気が引けるようであれば500円玉を入れるのにピッタリな小さくて可愛いポチ袋を手作りするのはいかがでしょう。少額でも気軽に渡すことができます。
図書カードをプレゼントする
子ども自身に有効に使ってもらえるよう、お金ではなくプリペイドカードを贈る方法もあります。図書カードなら500円から用意されていて、可愛いイラストのものなど喜んでもらえそうです。
お年玉の習慣は、地域によっても金額にばらつきがあるようです。事前のリサーチを忘れずに、親戚や友人などと相談して金額を合わせるという方法も検討してみてください。あまり無理をせず、自分の収入に応じてあげるのがお年玉の正しい形なのかもしれません。