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2020年秋の奨学金、利率や制度など条件を調べてメリットの大きいものを選ぼう

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2020年秋の奨学金、利率や制度など条件を調べてメリットの大きいものを選ぼう

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目次

経済的な負担を大きく軽減してくれる「奨学金」。進学することを諦めずにすむ奨学金のことって、知っているようで本当に正しい内容を知らない方も多いのでは。せっかく利用できるのにチャンスを逃してしまい、後で悔しい思いをしないためにも、事前にきちんと最新の情報を確認しておきましょう。

2020年4月からは、新しく給付型奨学金の対象範囲が拡大しました。条件は?審査は厳しい?いくら借りられるの?申し込みはいつまで?デメリットは何?そんな奨学金の基本のキを、わかりやすく解説します。

 

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最もポピュラーな、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金ってどんな制度?

大学のキャンパスの遠景と学生たち
【画像出典元】「iStock.com/wnmkm」

奨学金といえば、以前は限られた家庭や極めて優秀な生徒が利用するというイメージが強かったかもしれませんが、最近では、全大学生の約50%が何らかの奨学金制度を利用しているといわれています。

現在、奨学金制度は国や地方自治体・民間・各学校などでそれぞれ設けられていますが、なかでも最も利用されているのが「独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)」(旧日本育英会)の奨学金です。

JASSOの奨学金には、返還が不要となる「給付型」と、返還が必要となる「貸与型」の二種類があります。

そのうち、返さなくていい「給付型」は、2020年4月から新制度が始まり給付内容が拡充される予定です。新制度のポイントは2つあります。

【新制度のポイント】

・今までの給付型奨学金に加え、授業料と入学金の免除または減額がプラスされる
・大学在学中でも条件に当てはまれば申請できる


高校生等対象の場合の条件は、

・世帯収入が、住民税非課税世帯及びそれに準ずる世帯であること
・学ぶ意欲のある学生であること(学力基準は、成績もしくは意欲のどちらかでOKと緩和されています)

支援額は、学校の形態や自宅通学か否か、また家族構成や世帯収入、資産状況によって異なりますが、例として「住民税非課税世帯の学生で私立大学に自宅外から通う場合」では

・給付型奨学金が年額約91万円
・入学金約26万円、授業料が年額約70万円を上限に減免

となっています。

ただし対象となる大学・短大・高専・専門学校が決められています。もし条件を満たす対象者であれば、給付型はぜひ積極的に活用したい奨学金制度です。

独立行政法人日本学生支援機構

日本学生支援機構の貸与型には2種類ある!条件や手続きは?

積まれたコインと卒業証書、学士の帽子
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一方、JASSOの返さなくてはならない「貸与型」には、利息が付かない「貸与型第一種」と、利息が付く「貸与型第二種」があります。それぞれの特徴を確認しておきましょう。

1.利息が付かない「貸与型第一種」
給付型と同じように経済的要件を満たす必要があります。学校の種別や通学形態などにより定められた貸与月額の、いずれかを選択します。

例えば私立大学・自宅外通学の場合は、月額最大6万4000円(ただし給付型と併用する場合は金額が異なります)。返還方式は2種類で、返還完了まで定額で返還する「定額返還方式」と、前年の所得に応じてその年の毎月の返還額が決まる「所得連動返還方式」があります。

2.利息が付く「貸与型第二種」
第一種より経済的要件はゆるやかで、例えば4人世帯の給与所得上限の目安が1100万円です。貸与金額は、例として大学なら月額2~12万円まで、1万円単位で自由に選択できます。利息は年(365日あたり)3%を上限とし、在学中は無利息です。

利率の算定方法は、貸与終了時に決定した利率が返還完了まで適用される「利率固定方式」と、返還期間中、おおむね5年ごとに見直された利率が適用される「利率見直し方式」の2種類があります。

まず給付型→第一種→第二種の順番で検討するのが最も有利で、条件が合えば併用も可能です。

また申し込み方法には、進学前に行う「予約採用」と、在学中に行う「在学採用」の2種類があり、いずれも在籍している学校を通じて行います。予約採用の申し込み時期は5~6月頃と10~11月頃です。予約採用も在学採用も、4月頃に募集があるので見逃さないようにしましょう。

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奨学金の最大のメリットは、親の経済的理由から進学を諦める必要がなくなること。貸与型だとしても、生涯賃金の観点から見るとメリットはかなり大きいといえるでしょう。

デメリットは、貸与型の場合、卒業後長期間にわたって返済をしなければならないということ。あくまでも借金ですから、将来負担の少ない範囲で返済できるよう、計画的に利用する必要があります。

 

返済不要の奨学金には日本学生支援機構の他にも、大学独自の給付型や市町村・県など地方自治体が行っているものがあります。また、公益法人や民間企業でも募集しているところがあります。積極的に調べてみてはいかがでしょうか。

公益財団法人 コカ・コーラ教育・環境財団

公益財団法人 石橋奨学会

公益財団法人 森下仁丹奨学会


奨学金制度は、時代を反映して要件の変更などが頻繁に行われます。自分は対象外だと決めてかからずに、事前のリサーチを確実に、早めに行うのがポイントです。また現在利用中や返済中でも、より条件のよい方法に変更できることがあります。ぜひ確認しておきましょう。

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