お金

とはいえ必要な印鑑、20代が持つべき実印とは?

ためる

とはいえ必要な印鑑、20代が持つべき実印とは?

【画像出典元】「iStock.com/tdub303」

成人する、社会人になるなど、20代は大人として独り立ちの機会を得る年代です。

銀行の口座を開設したり、一人暮らしを始めるためにアパートの契約をしたり、役所での書類申請やさまざまな申込書類を作成する際に必要になるのが印鑑です。「はんこ文化」がコロナウイルス感染拡大で広がったテレワークの妨げに・・・なんて話題もありましたが、成人すると、使う機会が増えることは確かです。今回印鑑の種類や特徴、年代ごとのおすすめの実印を調べてみました。

印鑑にはどんな種類があるの?

印鑑をおす
【画像出典元】「iStock.com/tdub303」

個人で使う印鑑には大きく3つの種類があります。実印と銀行印、認印です。

【実印】
住んでいる市区町村の役所で印鑑登録をします。実印は一人につき一本だけ認められ、印鑑登録されたことで効力が生まれます。不動産の売買や賃貸借、遺産相続、遺言など大きな契約の際に使用します。

【銀行印】
金融機関に印鑑登録をします。口座開設やお金の出し入れの際に使用します。

【認印】
どこにも登録をしない印鑑のことで、市販されているもので十分です。宅配荷物の受け取りや一般事務などに使用します。

実印と銀行印とを一つの印鑑で兼ねているという人もいるようですが、別々に用意することをおすすめします。兼用していると紛失した場合、役所への実印登録廃止申請・再登録、金融機関への変更届手続きがそれぞれで必要となります。また、一本の印鑑を兼用で使う場合、印影が露出する機会が増えるため、データが流出し、偽造される危険性が高まります。

実印・銀行印・認印の3つの印鑑セットを作るのもおすすめです。ネットでも印鑑専門店でオーダーすることができます。店頭で実物を見ながら選ぶのも良いでしょう。

印材の種類と特徴をみてみよう

おしゃれな印鑑
【画像出典元】「ROSE STONE 公式Instagram

印材として適している素材はたくさんあり、見た目や強度、重さなどに特徴があります。

本つげ:本柘(ほんつげ)。あかねという木で印鑑に使用される。木の繊維が細かく、彫刻に適していて硬度もあり印鑑に適している。

牛角:適度な弾力性があって、落下などによる衝撃に耐える強度がある。黒は風格があり落ち着いているので、男性に。白やマーブル調は優しい印象になるので女性が選ぶことが多い。

金属:チタンはその強度から、欠けることがないことで人気の印材。クールでかっこいいイメージ。若い男性に人気。

石:ローズクォーツやラピスラズリ、タイガーアイなど宝飾として使われる石の中にも印材として適しているものがある。石は美しく、それぞれにパワーを持っていると言われる(※表を参照)。素材の強度や耐久性はやや劣り、落下によって欠け、割れの可能性がある。女性に人気。

実印サイズや刻印内容

印鑑
【画像出典元】「PhotoAC」

実印のサイズは自治体ごとの規定がありますが、だいたい8~25㎜以内が登録できる大きさです。フルネームで彫刻をする場合は、小さいと作るのが難しいので、13.5㎜以上のサイズにするとよいでしょう。

20代で実印を作るなら、15㎜以上をおすすめします。社会的責任が増してくる30代では少し大きめの16.5㎜が良いでしょう。このように年代を重ねるごとに、印鑑のサイズは大きくなっていく傾向があります。自営などの事業代表者などは、対外的な信用を得られるように、18㎜以上の大きな実印を選ぶことが多いようです。

また、刻印内容は「フルネーム」が一般的ですが、将来苗字を変えるかもしれないことを考慮して、実印に苗字を入れず「名前のみ」を掘る方もいらっしゃいます。

【画像出典元】「iStock.com/taa22」

知らないと損!引越し費用の相場は?節約の方法から手続きまで総まとめ

「えっ年収600万はウソ?」専業主婦の私、結婚後に夫の手取りが16万だと知りました

実印は、人生の大きな決断を落ち着いて取り組めるように後押ししてくれる、大切なパートナーです。20代の大人だからこそ、しっかりと選び、用意しましょう。