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防災グッズどこまで揃える?必需品リストとかかる値段の相場は

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防災グッズどこまで揃える?必需品リストとかかる値段の相場は

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水害や地震、台風などの災害に備え、防災グッズを準備しておくことは大切です。

しかし「どこまで備えるべきか、何を買えばいいか分らない」「全部そろえるのはお金がかかりそう」と足踏みしている人もいるかもしれません。

そこで今回は、防災グッズとして必要となるものの一覧、またそれぞれの値段の相場を紹介します。
 

防災グッズを一式そろえるにはいくらかかる?

災害時の防災グッズ一式
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防災グッズは、「マスク」や「小型ライト」など数百円程度で買えるものもあれば、「携帯ラジオ」や「カセットコンロ」のように2000円、3000円するものもあります。

目安として、​いわゆる「防災リュック」に入れて持ち歩くグッズ一式をそろえるとなると、総計1万円~1万5000円程度の費用がかかるでしょう。

ただしメーカーなどにこだわらず、100円ショップで販売されているような格安品で一式そろえれば、5000円程度の出費で抑えられることもあります。

また、種類が豊富なため、どこまでそろえるかによっても出費は変わってきます。

セット販売もされている

ネット通販などでは、非常食・懐中電灯・携帯トイレ・軍手など、30点以上の防災グッズをまとめたセット品を、リュック付きで販売しています。

価格については4000円、5000円程度で購入できるリーズナブルな防災セットもあれば、本格的な品が入った2万円以上する防災セットもあります。

一つずつ選んで購入するのは面倒くさいという人であれば、セットで購入してしまうのも1つの方法でしょう。

いつも持ち歩くセット

小さな赤いポーチ&ポーチに入れて持ち歩ける防災グッズ一式
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通勤中や買い物中などに災害に巻き込まれる可能性もありますので、「いつも持ち歩くセット」として、常日頃から防災グッズを携帯しておくことも大切です。

<いつも持ち歩くセットの一例&相場>
・飲料水(500ml程度の水を1本):約100円~
・携帯食(チョコレートなどを1つ。小型で栄養価の高いもの):約100円~
・マスク:約100円~
・ホイッスル:約500円~
・小型ライト:約500円~
・筆記用具:約200円~
・ティッシュ、ハンカチ:約300円~
・スマホ充電器(モバイルバッテリー):約1000円~
・常用薬
など

小型の「ポーチ」などに詰めて日々持ち運べるように、できるだけコンパクトな品物を選ぶのがポイントです。上記の品を全てそろえたとしても、2000円~3000円ほどの出費で済みます。この中では「スマホ充電器」の価格が少々高めでです。

非常用の持ち出しセット

ピンクの防災リュック&リュックに詰め込む防災グッズ一式
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災害が起き、避難しなければならない時に持ち出す「非常用の持ち出しセット」。「防災リュック」や「非常持出袋」などの中に詰めて持ち出します。

避難中は、避難所生活や野宿生活になる恐れもあるため、非常用の持ち出しセットの中身が命綱になります。

<非常用の持ち出しセットの例&価格相場>
・飲料水(500ml程度の水を2~3本):約500円~
・非常食(チョコレートやクラッカーなど、最低でも1日分):約500円~
・マスク:約100円~
・ホイッスル:約300円~
・懐中電灯:約1000円~
・スマホ充電器(モバイルバッテリー):約1000円~
・ヘルメット:約2000円~
・着替え用の衣服、下着、靴下:約2000円~
・雨具:約1000円~
・作業道具(万能ナイフ、軍手、ガムテープ):約1000円~
・携帯ラジオ(手回し発電タイプなどは特におすすめ):約2000円~
・医療品(風邪薬、消毒液、軟骨、ばんそこうなど):約1000円~
・携帯トイレ:約200円~
・携帯用ブランケット:約1500円~
・予備の乾電池:約200円~
・その他日用品(ティッシュ、サランラップ、ゴミ袋、ライター、使い捨てカイロなど):約1000円~

この他にも、たとえば「レジャーシート」、「紙コップ」、「筆記用具」、「化粧品」など該当する防災グッズはまだまだありますが、何もかもを持ち出すこともできませんので、優先順位を付けて厳選する必要があります。

重さの上限は男性は15キロ、女性は10キロ程度にし、防災リュック1つに入るよう、量を調整することが大切です。

上記の品を全てそろえると、約1万円~1万5000円ほどの費用がかかります。とはいえノンブランド品やセール品でそろえれば、1万円以下に抑えることも可能。「懐中電灯」や「作業道具」などの日用品は、100円ショップで調達することもできます。

自宅避難(二次避難)になった時の備蓄品

水のストック
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災害の状況によっては、自分の家が避難先となることもあります。

電気、ガス、交通などのライフラインが復旧するまでに何日もかかる恐れもあるので、自宅に食料や日用品を「備蓄」しておくことが、重要になってきます。

<備蓄品の例&価格相場>
・飲料水(2Lの水×5日分):約1000円~
・食料(缶詰やレトルト食品など簡単に調理できるものを5日分):約4000円~
・マスク(5日分):約500円~
・簡易トイレ&トイレットペーパー(20回分):約1000円~
・ビニール袋、ゴミ袋(5日分):約500円~
・給水用ポリタンク:約1500円~
・カセットコンロ&ボンベ:約3000円~
・紙コップ、紙皿、割りばし、ラップなど:約1000円~
・工具セット(修復作業も考慮しシャベル、バール、ノコギリ、ドライバーなど):約5000円~
・予備の乾電池:約200円~
・ローソク(5日分):約500円~
※1人暮らしで5日の避難生活を想定

飲料水や食料などは生きるために必須であり、備蓄が欠かせません。また、トイレが使用できなくなる恐れがあるため、簡易トイレも重要です。

ライフラインが止まっても5日程度(できれば1週間)はしのげるだけの備蓄品を用意しておくと心強いでしょう。

上記の品を全てそろえると、約1万5000円~2万円ほどの費用がかかります。ただし飲料水や食料は「賞味期限」があるため、定期的に入れ替える費用も考慮しなければなりません。

何日も電力がストップした時のことを考え、「大容量バッテリー」や「自家発電装置(ソーラーパネルなど)」を自宅に用意しておくとより安心でしょう。ただし、このような製品は最低でも数万円はかかり高額であるため、導入のハードルは高めです。

貴重品(現金)についての対策

災害時には、携帯やスマホが使えず「公衆電話」などを使う機会もあり得るため、小銭を準備しておくことが大切です。10円玉や100円玉の小銭を、防災バックに準備しておくのがよいでしょう。

また、災害で自宅が倒壊し、身分証明書などの書類が紛失すると、再発行に苦労することがあります。対策としてコピーをとり、準備しておくと再発行の処理が進めやすくなります。

<コピーをとっておきたい書類>
・運転免許証
・保険証
・銀行の預金通帳
・保険証券
・家や土地の権利証 など

感染対策グッズ


災害が起きて避難する際には、避難所でのウィルス感染を防止するため、次のような対策グッズもあわせて持参したいところです。

<感染防止のために持参したいもの>
・マスクまたはタオル
・消毒液、石けん
・体温計
・ビニール手袋
・スリッパ など

なお、自治体によっても持参品の指定は変わります。詳しくは各市町村のホームページに公開されている情報を確認しましょう。

災害時は普段の生活から一変し、食料も買えない、電気も使えないという状況にもなりかねません。そのような時には防災グッズは大きな力となるので、日頃から準備しておくことが大切です。

1万円程度でもひと通りの防災グッズはそろえられるので、災害が起きる前に準備をすすめてみてはいかがでしょう。